画集いもとようこの世界 みんなのレビュー

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投稿者：wildcat　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、『いもとようこ絵本原画展』を記念して出版された
記念画集である。

通常の絵本よりも一回りほど大きいサイズで、
表紙にも裏表紙にも今まで出版された本の表紙が
切手のようにびっしりと貼られている。

なんてたくさんの本を出されたのだろうと思うし、
その表紙を飾る絵達が何と印象的なのだろうと思う。

赤い帯に白文字で書かれた言葉は、本の編集に携わった方々が
どんなにか、いもとさんの作品を愛しているか、
ずっとずっと作品を追いかけてきたのかがわかる。

本書は、原画展と同様の分類で180点の絵が収められている。

分類は、「あかちゃんのためのえほん」、「どうよう」、
「日本むかし話」、「世界の名作」、
「日本の名作」、「創作絵本」である。

画集は、もとの絵本の世界の足がかりである。

巻末に作品リストは、
絵が気に入った本を読んでみるための手がかりになる。

読んだことのある作品、今手元にある作品は、
あぁ、あそこだと思い出したり、横に並べて見比べたりできる。

そして、今、開催されている原画展をおおいにオススメしたい。

原画展では、3作品ほど、
すべての絵とストーリーを追うことができる作品があった。

原画の下に、ストーリーを書いた紙が貼られているのだ。

これは、通常の絵本を読むとはまたちがう感覚でおもしろい。

画集には180点が収められているが、
会場ではストーリーを追える作品があったので、
200点近い絵を見ることができたことになる。

とっても欲張りな幸せな時間だった。

笑っている絵は、目を細めて、口角をあげて一緒ににーっとしたくなる。

子をいつくしむ母の顔、母を全面的に信頼している子ども。

幸せな顔で眠る姿。

悲しんでいる絵は、自分の目じりに同じように力が入ってしまう気がする。

笑っている顔も悲しんでいる顔も眠っている顔も、
閉じられた目が語っていることが多いように思う。

目を瞑っている絵たちは、自身の内面を見つめ、
幸せや悲しみを味わっているように思える。

絵の表情と私の感情がいつの間にか連動している。

私も胸に広がった何かを抱きかかえて絵を見つめる。

絵本の絵なのに、それを超えて、
じーっと見つめてしまうのは、そのせいなのかもしれない。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：うさ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

いもとようこ展が開催されるに当たり、刊行された本作。

いもとようこさんといえば、やっぱり「ねこ」ちゃんの絵！ですよねぇ～


この本には、今まで発売された絵本のすべてがつまっていて絵本を全て揃えたいけど・・収納場所がない私にとってこの１冊で楽しめるので嬉しいです！！

お休み前や、休日ののんびりとした時間にページをめくると優しいほんわかとした世界に癒されます！！！！！