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ブッシュ大統領の政権の人選は父親のアドバイスが大きかった。
アメリカの核の標的になりうる国にロシア、中国以外にイラン、イラク、シリア、北朝鮮に対する発射のシナリオがある。
アメリカの情報機関は司法省のFBI、ホワイトハウス直属のCIAが代表的であり、ほかにも国防総省や国務省などに独自の情報機関がある。
ネオコン支配のホワイトハウスでは政策の決定過程に大きな影響力を与えたのは軍需とエネルギー業界の利害を反映した各種諮問委員会や民間シンクタンクだった。
イラク復興事業を取り仕切るのはUSAID。
国際関係や国際政治を理解しようとするとき、直接的、短期的な観点と同時に時代的な大きな文脈、長期的なトレンドという2つの視座が必要になるだろう。前者はその時々の政治家をはじめとするアクターが何を最優先とし行動、決定するかが重要であり、後者は世界史における長い時間の流れの中で変化し続ける経済や産業構造、国々の衰退に規定されている。
冷戦を決着つけたのは軍事力ではなく経済だった。
アメリカは市場万能主義のグローバリズムを世界中に広めた。経済のグローバリズムは世界を1つの市場として自由な経済活動を妨げる国家の規制を取り除く。
経済面とともにアメリカの特殊性は冷戦後の時代においても軍事大国であり続けていること。
20世紀、国家の総力戦だった戦争は形を変えて今も続いている。
戦争のアウトソーシング化の進展で兵士の危険な職務が民間サービス業となった。
ブッシュは社会科学的観点から分析し解決の方策をとるべき、戦争や平和の問題を単純に善と悪の戦いと表現した。
ネオコンの支持基盤はイスラエル政策を重視するユダヤ人ロビー。