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まわりからみたらもどかしくても、
ゆっくりと気持ちを探そうとする圭司に好感を持った。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-564.html
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小路さんらしい穏やかで優しい雰囲気。めくる手が止まらないという感じじゃなくて、ゆっくりと味わいながら楽しむ感じです。
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ミア・ファーロー主演の名作「フォローミー」へのオマージュ作品。小路 幸也という作家は、静かな語り口の中に秘めた強い思いを表現するのがとても上手いと思う。感動の一冊。映画化されるらしい。キャスティングが楽しみだ。
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いい空気の本でした。
春から夏のいい天気の日に読みたくなります。
悪い人もいないし、事件もおきないので安心します。
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建築を学びながら、将来の夢であるカメラマンを目指して、
日々カメラ片手に、色々な家族を撮っていると、
そこで出会った男性から、若い妻の尾行を頼まれる。
なぜ毎日のように、妻は子供をつれて、様々な公園を巡るのか。その謎に巻き込まれた青年が、見出したものは。
非常に面白くひきこまれました。
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人はいつも誰かを探している。
一緒に歩いてくれる誰かを、本能で探しているらしい。
人が人に惹かれる瞬間に理由なんてないというのは、そういうことなのかもしれない。
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pulp-townシリーズ、東京バンドワゴンシリーズそのほか数冊著者の作品は読んでいるが、どれよりも好きかもしれない。個人的には、初期の吉田修一氏の作品を読んでいる感覚に、どこか似ていると思った(抽象的な表現だが)。
ちょっと気持ちが落ち込んでいてなかなか読書も進まないなか、ココロに優しい作品。460円でこれが読めるんだから、読書って本当にすばらしいと思う。
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まるで体温と同じ温度の水のように
するりと入ってきて染みてくるようだ。
恋愛物の青春小説だが、ちっとも嫌みなところがない。
ふんわりと温かみがあって、素直に読める。
田舎から上京してきた人間にとって
東京タワーと一二を争うお話ではないかと
個人的には思う。
筆者も主人公も同じ北海道出身なこともあり
東京に住んでいて感じることについて同感できることが多い。
よくあるような感じで都会である東京をけなすわけではなく
淡々と、本当に実際にあちこちの公園へ行って
「こんなものがあるんだ」というような
素直で素朴な感動があった。
たとえば
東京に出てきて何年たっても、雪のない冬にはどこか違和感がある。
多分、この感覚は一生消えないのだろう。
二人で暮らしていてどちらかがいない夜
気が抜けたような淋しく軽くなったような感じになるのも
とてもよくわかる表現。
同じ経験がある者は、思わず頷いてしまうのではないだろうか。
北海道に飛行機で帰ろうとすると、乗っているのは一時間なのに
都会の混雑の中空港に向かうのも
田舎の外れにある空港から市内へ向かうのも随分時間がかかって
途中でのんびりご飯でも食べようものなら
結局半日近く潰れてしまったりする。
単純に距離があるだけでなく、海を越えるというのはまた違っていると思う。
そして東京に帰り着くと東京の気配
社会人としての空気を纏うという表現もよくわかる。
富永の、女を捨てたいという話は中々よくわかるものがあった。
彼女のキャラクター自体はちょっとでしゃばりというか変わっているかなとは思うが
憎めなくて、物語上のエッセンスになっていると思う。
義理の姉と圭司が一緒に実家に帰るシーンは印象深い。
この人とこんなことをしていて不思議で
この町に住んでいた頃は子供でそんなこと考えられなかったのに
今はそれなりに大人になって、タクシーをひろえてしまう。
何年も離れていても普通にリモコンでテレビをつけたり、覚えているものだ。
その流れから、そうして大人になり
父の恋愛話を聞き
姉に母の話を聞き
更に自分の話をするという流れは秀逸だと思う。
咲実の
認めることはできても、同じような生き方はしたくなかった
という親に対する思いは非常に共感。
子供としてありがたくは思ってもその生き方は認められない。
親のような人生は送たくない。
親を尊敬するとか好きであるとか、そういったこととはまた別の問題である。
子供だとは言え、親とはまた別のひとりの人間なのだから。
日常と違う物が組み込まれて日常の幅が広がって行く
という表現が好きだった。
おとなになるというのはそういうことなのだ。
真山の言う、
同じ方向、光差す方向
という表現も好き。
絶対別れないんじゃなく、そうなっても後悔しないということ。
自分の為に生きることも、誰かの為に生きることも
両立できる。矛盾するものではなく
一緒に生きていくっていうこと。
それぞれ別の場所で暮らしても。
みんなが幸せな方向へ。
その答えに圭司が辿り着くところには思わず笑顔になる。
自分も写真が好きなので、写真にはそのときの空気感
被写体の感情やそういったものが写ると思うし
被写体とカメラマンにはある種のとても濃密なものが
通い合うと思う。
このあたりの記述はとても同意。
自分の思っていることがそのまま書かれているような感覚だった。
ラストに富永の提案した本はとても魅力的だ。
とても見たいと思った。
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実際に行ったことある公園がいくつか出てきて、単純に親近感が沸きました。また、相手に対しての気持ちや思っていることなど・・・伝え方や表現の仕方は色々あるんだなぁと思いました。
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確かにきれいでさわやかな話だから読みやすくはあるんだけど。。。登場人物の誰にも共感できないまま読み終わってしまいました。こんなこと言うと小説として成り立たなくなるかもしれないけど、みんなもっと自分の思いを言葉にして伝えようよって思いました。特に女性陣がみんな、言葉で伝えようとしないのに、私の考えていること、わかるでしょっていう上から目線の態度に思えて、あんまり共感できませんでした。言いたくてもうまく言葉に出来ないっていうもどかしさとも違う感じだし。全体的にちょっとアンニュイで雰囲気があります風のおしゃれ話という印象でした。
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ほんわかふわふわしたまま着地した感じ。
展開が予想外の方向に進んでちょっとびっくりしたけれど、ふわっと読んで少しやわらかい気持ちになれたので☆3つ。
映画も楽しみです。
しょうじ ゆきや と読むらしい
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気持ちをざわつかせたくない時に安心して読める本。
事件が起こるわけでもなく、悲くなるようなこともない物語。
読み終わった後は、ふんわりした気持ちになる。
ワクワク・ドキドキを楽しみたい人には不向き。
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東京バンドワゴンではまった小路さん。
東京の公園がいっぱい出てきます。
東京の公園ってきれいに整備されてるから心地いい。
カメラマン志望の大学生の主人公が、ひょんなことからある男に妻を尾行して欲しいと頼まれる。
その妻というのが何故か、赤ちゃんを連れて公園に行きまくる。
話の展開がなかなか読めず、単なる若者のモラトリアム系じゃなくて面白かった。
変わった人物が結構出てくるけど、中でも富永って女の子が特に謎。
彼女のスピンオフのお話があってら面白いと思う。
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本当に伝えたい事って、どうすれば伝わるんだろうか。
他人には伝わっても本人には伝わらない。
公園巡りをして何かを伝えようとしている妻。
妻の旦那から妻の写真をとってくれと依頼された主人公。
本来なら、え?って展開だけど、心温まるストーリーだった。
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天気のいい日に、外でよむにはピッタリな一冊!ゆったりと、幸せな時間がながれるハッピーエンドで、ほんわか暖かい気持ちになれます。
悲しい本、泣ける本が多い中、久しぶりにゆったりとした気持ちで読み終えました。