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図書館にて。
日経新聞か、なにかの雑誌かに紹介されていて、その場でネットから図書館に予約。
そんな風に取り寄せていてなんとなく敷居が高くてしばらく放置していたけれど、手に取ったらもう止まらなくなった。
厳しい運命に翻弄される主人公と周囲の人たちのまっすぐな姿が胸に迫った。
まっとうに、真摯に生きていくということを教えてもらった気がする。
松吉が毎日天神様に感謝の祈りをささげるシーンは、少し前に感謝する心の大切さを書いた本を読んで感銘をうけたところだったので、こういうことかと思った。
ところで、松吉が生み出した糸寒天から作ったあのお菓子は水ようかんのこと?なんだったんだろう。食べ物の描写が美しく美味しそうで、(食べ物の描写がいい作家さんは本物だと思う)とても気になった。ぜひぜひ食べてみたい。
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これは誰にでも自信持っておススメできる作品。
いやー完成度高いなあ・・・。
「みをつくし料理帖」シリーズの面白さがギュッと濃縮されてます。
主人公は男の子なんで、こちらは立身出世物語の要素もあり。
主人公が働くのは寒天問屋。
地味な食材なのにものすごい美味しそうなのはもう高田さん真骨頂。
そして逆境に負けない登場人物たちの芯の強さ、まっすぐさ。
主人公も、周りのキャラクターたちも、みんな信念を持っていて、自分以外の他人のことをすごく深く考えて思いやっている。
そのあたりが高田さんの作品の魅力なんだろうなあ。
読み終わって本を閉じたあと、ああ自分も真面目に生きていこう、と。
素直にそんな気分になりました。
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銀二貫=500万円くらい?
その都度その都度、銀二貫が人々のピンチを救う
和助の人柄と気風のよさは折り紙つき
みおつくし料理帖の面白い部分を抜き出して上手くまとめた感じ
登場人物と設定を少し変えただけで同じ話
こちらの方が良くまとまっているし面白い
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読みだすと止まらない面白くてほっこりするいいお話だった。この作者のみおつくし料理帖も読んで見ようかなあ。
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大火で焼けてしまった天満宮再建のために何とか工面した銀二貫、
それを、たまたま出くわした仇討ちを買うために使った和助。
銀二貫によって救われた侍の息子鶴之助は、その後、寒天問屋の主である和助のもとへ丁稚奉公に入ることになる。
真摯で温かい人たちが、様々な困難にも負けずに精一杯生きる姿に、読んでいて心打たれる。
また天神様への町人達の思いが、身近でありながら尊く描かれていて、
寄進するために懸命に貯めたお金が人を助け縁を繋いでゆくので、何か見えざるものの意思のようにも感じられる。
心温まる大満足の一冊です。
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母親に勧められて読みました。最初から最後までいい話すぎて、最後の二行を読んで堪えていた涙だだもれでした。
旦那さんは、てへぺろ☆(ゝω・)vって感じでいい人やし、番頭さんはツンデレ(#°д°)でいい人やし、主人公も真っ直ぐでイケメンやし。何この良い人のオンパレードみたいな。
これは色んな人に読んでもらいたい一冊。
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読了♪
みをつくし料理帖で一躍人気作家になった高田さん。
私も、みをつくし以外を読むのは初めてだったけど、やっぱ、いいです!!
この人の話は優しい。
いとおしい。
この作家さんは、これから作家読みします!
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寒天問屋の話。各登場人物の凛とした姿に心が打たれる。銀二貫というキーワードが話の節々を上手く引き締めており、非常にうまくまとまった物語。これぞ日本の心といった感じ。
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2014.2.1
まずは、旦那さんがいい人。後光がさしてる。
真面目に頑張ってる人が苦難を乗り越えて、幸せになっていく。
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あっという間。もったいない位に。
「読み終えちゃった」って実感。
大坂商い時代モノ!
仇討ち話から始まる展開でしたが。
いやはや、きちんとまとまって、いいお話し。
鶴之輔=丁稚松吉のお話し。寒天、羊羹のお話。
井川屋主人の和助さんと番頭の善次郎さん
息ピッタリのかけあいがおもろい。みてみたいと思うほど。
話す言葉や、ふとした日常。が、いい。
嬢さん(いとさん)ご寮さんって、今でも呼んでるトコあるのかなぁ。
使い続けたいと、思うしっとりとした日本語たくさん。
『銀二貫』の使いみち。岐路での使いみち。粋でした。
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みおつくし以外で読んだ、初時代小説。
時代小説って、毛嫌いしていたが、
結構、いいかもしれない。
今回は、高田さんのものだが、
今後、いろいろよんでみたい。
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武士も格好いいですが、商人も格好いい。
自分の仕事に誇りを持っていて、背筋がぴんと伸びている。
天神さんに顔向けできんことをしてはいかんという言葉は、
それだけ自分の中にきちんと信念が根付いているから。
やみくもに昔を回顧するのはおかしな話だが、
こういう凛とした生き方を現代人も思い出すべきなのではないだろうか。
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大阪の人情豊かな時代小説!
豊かな時代にこそ、想像してほしい。
NHKでテレビドラマ化され、そちらも原作同様良い仕上がりと感じた。
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ドラマを見てからの読書だったのですが、私と同じくドラマ見て高田郁さんに興味を持った方、この原作は絶対読むべきです!
ドラマも素晴らしかった。独自の演出も原作のイメージを壊さない程度(「だんないだんない」の多用はちょっとToo Muchでしたが)。
松吉が玄武のその後を知った過程は原作のほうが良かったです。苗村を作ってロケという手間は省かずに演って欲しかった。鶴之助が苗村を出た後、苗村藩主達がどうやって生き延びてきたのか、玄武の口から聞くだけでなくやはり「銀二貫」によって再生された新しくも美しい農村の苗村を原作の通りに松吉に見せてあげたかった。
ドラマでは余り深く触れられることのなかった、善次郎の過去や武士を嫌う理由等、原作を読めばその辺りの背景がわかってより善次郎の人柄(決して倹約家なだけではない)がわかって良かった。
そして何より、松吉と真帆の恋心が、文字と行間からでしか受け取りきれない想いがあふれでてきて、じれったいやら哀しいやら微笑ましいやら、こんなにつましくてただただひたすらな恋愛が今まであったろうかと思うほどでした。
最終章は涙涙で何度も流れる涙を拭いながら文字を追いました。
松吉と真帆の愛はじれったく何度も季節が移り変わります。
でもこれだけの年月が経ったから更に、あの日の「高津さんの梅やの」と微笑んだ真帆の笑顔はいつまでも色褪せること無く松吉の胸に咲き続けていることが感じられて、この2人には必要な21年だったのだ、と思わされます。
最後の和平と善次郎のやりとりにも泣かされます。
こんなに爽やかな気持ちのよい涙をくれる作品はそうないです。
今度は「出世花」と「みおつくし料理シリーズ」を読みます。
楽しみな作家さんを1人(遅ればせながら)見つけました。
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良かったです。
登場人物がみんな働き者で暖かい。
日本人の良いところをギュッと集めて、懐かしい気持ちにさせられます。
良い仕事・・・したいですね。