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外科医須磨久善 みんなのレビュー

  • 海堂 尊 (著)
  • 税込価格:1,25711pt
  • 出版社:講談社
  • 発行年月:2009.7
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー44件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

ここに日本の医療ドラマの源流があった、納得しました。それにしてもエライお医者さんがいるものです。もちろん、仁術といった山本周五郎の世界の人物とは違って医療技術の頂点を極めた人の迫真のドキュメントです。一言でいえば、カッコイイ!

2010/02/16 19:37

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読むの、どうしようかな? って迷ってました。海堂尊だから何も考えずに「買い!」っていうのが昔の私なんですが、最近は読みたい本がやたら増えてしまい、小説命の私としては、ノンフィクションはよほど面白そうなものでない限り後回しにしたいところです。でも、なんとなく「外科医須磨久善」っていうのが格好いい。

とはいえ、私はこの人のことを全く知りません。看護婦の世界から足を洗い、介護の仕事に就いてもう五年が経ちます。おまけに、我が家は地上波の受信ができません。ということは、この本に出てくるNHKのプロジェクトXを見ることも出来ません。BS放送で見ることができる『医龍』だけが、我が家と医療との接点?

ま、それ以外にも韓国ドラマで『白い巨塔』『外科医ポン・ダルヒ』新しいところで『カインとアベル』、それに台湾ドラマ『ホスピタル』を見るっちゃあ、見ている。本当はNHKのERもあるんですが、どうも白人の医学ドラマが好きではないので、それは名前のみ。要するに、世は医学ドラマブームなわけです。実際、私も看護婦免許は持っているわけだし・・・

というわけで、半信半疑で読み始めました。平均読速120頁/時くらいのペースで一気に読みました。いやはや、これが『医龍』の、いや『チーム・バチスタの栄光』の元なのね、って。それにしても凄い人がいるんだなあ、と感心してしまいました。天才の足を引っ張る日本の閉鎖社会、っていうドラマに海堂は殆ど目をくれません。

それは須磨の頭にそういう記憶が殆どない(実際はどうだか分かりませんが)ということの反映でもあります。ま、それは私にも分からないではない。周囲のことを気にしていたら、何も出来ないというのは天才だろうが凡人だろうが変わることはありません。振り返る時間があるなら、その時間を今、そして前を向くことに充てる。

ついでに言えば、普通の主婦をやっていたって一生のうち何度かは、選択を迫られる時があります。その時、ともかくリスクのある道を選ぶ。ま、私が出会ったそういうものは、小さな変化しか生みませんでしたが、須磨の場合はかなり大きく変わる。エスカレーター式の学校から学外の医学の道を選んだのもそうなら、系列の病院ではなく、あえてそうではない病院で研修する。

日本ではなく海外、非公開ではなく公開、ローマではなく日本、大きく切るのではなく切らないように。居場所や地位は大きく変化しますが、人を救うために、という一点は譲らない。そして、勝ち続ける。奥さんは、どうも夫の選択に疑問を抱きはするものの、ともかくついて行く。でも、2008年現在、須磨は58歳。もしかすれば、彼が執刀できるのはあと数年かもしれません。

だから、ではないでしょうが彼の視野には後進の育成というのも入り始める。後進、といっても須磨の視野にあるのは子供たちだというのが凄いです。医者になんかなりたいとも思わなかった子供たちが、彼の葉山ハートセンターを見学することで考えを変える。なにも、見学だけを通じて彼のやりたいことを理解するだけではありません。

須磨自身やったこともない最初のバチスタ手術を、彼の執刀で患者が選択する。第一号の患者が亡くなっても、第二の患者が須磨の執刀を選ぶ。もうここらへんになるとドラマの世界としか言いようがありません。無論、こんなに派手ではなくても、実は身の回りの医療現場には似たようなことは沢山あります。だから医学ドラマは面白い。

そして、その元になるノンフィクションも面白い。最後になりますが、私は映画『チーム・バチスタの栄光』の撮影エピソードにも激しく心動かされました。吉川晃司、必ずしも好きなタレントではありませんが、この本を読めば、彼の後姿を見てみたいなあ、って思います。早速、私はこの本を長女に回しました。

以下はデータ篇。

カバー写真 須磨久善
撮影 操上和美
装丁 安彦勝博
初出 「小説現代」2008年11月号~2009年3月号

目次
はじめに
第一部 心臓外科医 須磨久善の旅
 1章 未来への扉を開く――公開手術
      一九九二年 ベルギー・ブリュッセル 41歳
 2章 学会の熱風――米国留学
      一九八四年 ソルトレークシティ   33歳
 3章 回り道か抜け道か――外科研修と胃大網動脈バイパス手術
      一九八六年            36歳
 4章 ニュー・ライフラインの発見――AHA(米国心臓協会)
      一九八八年            38歳
 5章 外科医になろう――少年時代から医学生時代
 6章 ローマへの道――ローマ・ジェメリ総合病院
      一九九四年            44歳
 7章 バチスタ手術――湘南鎌倉総合病院
      一九九六年            46歳
 8章 スマ手術への進化――バチスタ手術の完成形
      一九九七年            47歳
 9章 医療の宝石を手に入れる――葉山ハートセンター
      二〇〇〇年            50歳
 10章 須磨久善はどこへ行くのか――心臓血管研究所へ
      二〇〇八年            58歳
第ニ部 解題 バラードを歌うように
      二〇〇八年7月
主要論文と解題

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2009/07/30 23:31

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