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圧倒的におもしろい。今年の翻訳エンタメベスト1はこれに決まりでしょう。登場人物の造型がいい。特に女性がすばらしい。型にはまってなくて力強くて。陰惨な出来事が書いてあっても下衆な興味に訴えることのない凛とした雰囲気がある。そういうのってめったにない。もうこれで読めないなんて、あ〜返す返すも残念!シリーズものとして続く気配があったのにな。
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読み進むにつれてリスベット・サランデルに対しての愛おしさがこみ上げる。ミカエル・ブルムクヴィストに対しての羨ましさが出てくる。作者急逝のため、続編が読めないのが寂しい。読み終えてもスウェーデンの地名や人名が頭の中をぐるぐるぐるぐる。ホルゲル・パルムグレン、ヤン・ブブランスキー、ソーニャ・ムーディグ、エリカ・ベルジェ、モニカ・フィグエローラなど、周りのキャラクターもすごく良い。おもしろかった。
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3部作やっと読了! こんなに長編なのに一挙に読ませてしまうこの面白さ! 特に後半のリスベットの裁判のくだりなど本当にぐいぐいと引き込まれた。
読了と同時に映画も観ました。でも、やっぱり原作あってこその映画。この長編を2時間半に縮めてしまうのだからちょっと物足りない。
くれぐれも映画を先に観ないでくださいね。
それにしてもすでに作者がこの世の人ではないのが惜しい……
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いつも海外の本を読んだときに感想に書くのですがお話の内容ももちろんだけど生活の違いが面白いかも夫婦関係とか仕事の仕方とか朝日新聞の月曜版に他の国のベストセラーリストが毎週載るのですが イタリアなんかでは ミレニアムものすごい勢いで売れているようなのに日本では全然なんだよね来年初頭 いよいよ 映画が公開されるようなのでこれで少しは売れるようになるのかな
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これでやっと3部作全部読んだ。
つまらないとは言わないけれど、やっぱり自分の中では各所で絶賛されるのが納得できないんだよなぁ。
なんか単調。
今作について言えば、陰謀物にしては相手が愚鈍すぎるし、こちらの能力が長け過ぎている。
結局どんな小説も正義は勝つんだけど、黒幕に脅威を感じなさすぎてスリルの要素が足りないと思った。
■このミス2010海外10位
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ミレニアムシリーズ三部作目。
作者が亡くなっているので、途中という四部が出版される事がないかぎり事実上の最終話。
公安とか、編集局の内情とか、スウェーデンの歴史的背景とか、知らない事が盛り沢山で興味深く読めた。
主人公始め、出てくる人達の言動をシリーズ通して見てると、スウェーデンは結構性にオープンなのか?と思った。
作者の果てしない構想、主張が前編通して揺るぎなく、面白く読めた!
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ふうー。読み終わったミレニアム。
1部で孤島ミステリー、資本家一族の闇、主人公ミカエルのジャーナリスト魂で作品の壮大さを見せ付けられ、
2部でヒロインリスベット・サランデルの過去からザラをめぐる警察・サランデル・ミカエルの推理競争でハラハラし、
3部では国の歴史、スパイ、そして怒涛の追い込みで幕を閉じる。
そして1部の後半からもうサランデルの虜。
どこに行っても精神異常者に見られるサランデルの、
冷徹ともいえる思考とほんの少しの可愛さがもう。
ミカエルの情熱となりふり構わない行動力にも心打たれて、
なんなんだかっこいいやつらめ!あんな風になりたいなあ!
おすすめ。
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I(私):「引き続き、ミカエル・ブルムクヴィストさんを迎え、下巻のレビューを行いたいと思います。」
M:(ミカエル)「よろしくお願いします。申し訳ありませんが、どうやら上巻に忘れ物をしたようだ。上巻のレビューは向こうですか?」
I:「いえ、上巻のレビューはこちらになります。http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4152090480」
M:「済みません。初めて下さい。」
I:「では。下巻では、PDAを手に入れたサランデルが、NET環境を泳ぎ始めます。そして味方となる公安警察が、“班”についての存在を知り調査を始めます。この時、あなた(ミカエル)は、現アムステルダム総領事であり、元政務次官のベッティル・K・ヤーネリドと面会している。その後、首相、法務大臣、公安警察との会合に招かれ、協力体制をとりました。」
M:「はい、お互いの利害が一致した珍しいケースです。」
I:「これを引き金とし、物語が加速度的に動きはじめます。」
I:「中盤ではエリカ・ベルジェの危機を知り、借りを返すため、拘置所へ送られる前のサランデルが得意技で軽く、時間的にはギリギリで解決します。この部分は爽快感が残ります。」
M:「サランベルにとっては、簡単なことです。但しPDAでの入力操作は面倒だったでしょう。キーボードが使えなくて残念です。」
I:「裁判の直前に、あなた(ミカエル)は命を狙われます。この時は味方の公安警察に救われましたね。」
M:「モニカの機転により、私(ミカエル)と公安警察が協力関係にあることは、公になりませんでした。」
I:「いよいよ、サランデルの裁判が始まる訳ですが、正直に言えばこの時、残りのページ数を考えてもまだ早いのでは?裁判で、この残りページを乗り切るのか?と不安になりました。」
M:「そんな心配は不要です。著者は巧みです。ミレニアム1においてもマルコムの件に決着が付き、物語が解決したと思わせて、ヴェンネルストレム裁判とハリエットを登場させて来ました。あの時、多くの読者が驚かれたと思いますよ。」
I:「ええ、そうでした。アニカ・ジャンニーニの裁判での反撃は、多くの読者が心震えたことでしょう。第1部から続くサランデルに掛けられた“見えない烙印”が消えた瞬間でした。」
I:「同時に“班”も逮捕され一気に終演に向かうと思わせます。」
I:「裁判の後、物語のスピード感、緊張感が一時的に緩みます。私としては、この裁判が終わった段階で、物語を終えても良かったかもしれないと思いました。ですが更にひと捻りありましたね。」
M:「ロナルド・ニーダーマンが残っています。」
I:「そうです。ミレニアム2において、ノアール(過度の暴力)の担い手として活躍した、ニーダーマンが最後に登場します。」
M:「私(ミカエル)が彼と対峙したのは一瞬でしたが、彼の事は思い出したくもありません。」
I:「ここでのサランデルは、以前の俊敏な彼女に戻りニーダーマンと戦いました。但し、その戦いの終わらせ方は彼女らしくない気がします。」
M:「いえ、今の彼女らしい方法です。結果的に、問題は無くなった。と言うことです。」
I:「ここで下巻のレビューは終わりですが、ひとつ気になる点があります。サランデルには妹が居ます。所々で存在をアピールするように、話しに出てきますが物語に絡んできません。これは著者の第4部への伏線では?」
M:「今となっては、分かりませんが、下巻の解説でも同様の意見があります。」
I:「また第4部は著者のパソコンに200ページ分の原稿があるとか。サランデルの手により、あなた(ミカエル)は既にこの原稿を手に入れているのでは?」
M:「その質問にはお答えできません。仮に私が入手しているとしても、雑誌「ミレニアム」に掲載することも出来ません。」
I:「私の仮説をひとつ聞いて頂きたい。これまで著者はジャーナリストである自分をモデルに、ミカエル・ヴルムクヴィストと言う人物を作ったと言われています。しかし、私の考えはそうではありません。ミカエル、あなたが著者であるスティーグ・ラーソンとなり、世界で2100万部と言う信じられないミリオンセラーを編み出したと考えます。」
M:「意味が分かりません。そういった思想は危険です。公安警察の標的となり、場合によっては精神病院へ送られる事になります。決して人に話してはいけません。」
I:「そうですか。自信があったのですが、残念です。」
I:「もうひとつ、オフレコであなた(ミカエル)への個人的な質問があります。」
M:「何でしょうか?」
I:「このミレニアム全3部を通し、あなたは実に奔放に性生活を楽しんでいらっしゃる。これは?」
M:「これは事実ではありません。著者が物語りのエッセンスとして演出したものです。私自信は欲求に正直なだけです。」
I:「それは、同じ意味では?」
M:「それがあなたに、何か関係がありますか?」
I:「いえ、少し羨ましいだけです。」
M:「・・・。」
※今回、興奮し過ぎてレビューが長くなったため、あえて仮想のインタビュー形式でレビューを書きました。不愉快に思われた方、済みません。
前作のレビューはこちらです。
【ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女】
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4152089830
【ミレニアム2 火と戯れる女】
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4152090197
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双子の妹と彼女の資産の使い方は?
続きが気になる~
読み終わってみると、
よしもとばななの書いた
「どんどんリスベットにぞっこんに!」
という書評がまさにぴったり!
続きが読めないとなると
再読したくなる不思議なお話。
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ミレニアム3部作最終巻。
1作目の時にも書きましたが、噂に違わぬ作品だと思います。
1、2は上巻は比較的スローテンポだったのですが
3は上からトップスピードで、最後まで一気に読んでしまいました。
あらすじだけ見ると、設定が大きすぎないかな?と
心配してしまったのですが、杞憂でしたね。
どんどん伏線が回収されていくのが爽快でした。
そういう意味では、作者が急逝したことにより、
謎が残されたままなのが残念でなりません。
ただ、この盛り上がり方を考えると、
ある意味、この3部作で完璧なのかもしれませんね。
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ミレニアム三部作の最後、たっぷり満喫しました。法廷での闘いもとても面白く、いろいろなミステリの形が楽しめる作品だったと思います。
第一部を思い出すと、登場人物たちそれぞれの変化も感慨深く(特にリスベット!)、ずっと読み進めてきた読者としてキャラクターに愛着を感じました。解けてない謎もあり、続きがもう読めないのが非常に残念…。あとは、ハリウッド版の映画化が楽しみです!
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11/19に映画館で予告編を見てあまりのカッコよさに即図書館に行き予約。12/8にドラゴンタトゥーを読み終わり中々順番が廻って来なかったが12/25にⅡとⅢが同時に到着。本日遂に読み終わってしまった。あとがきにも散々書かれているけど妹がどうなってるのか、資産をどう使うのか、モニカとミカエルはどうなるのか、物凄く気になる!2月の映画公開をひたすら心待ちにしてます。リメイクをみてからスウェーデン版を見る事にします。
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狂卓の騎士達、皆んな素敵!
エリカを助けるリンデルが良い。
ここにも一人闘う女がいます。
刑事さん達も好きだけど、権力の後ろ盾のないスサンヌ・リンデルも泥臭くて好きだぁ。
そして、弁護士アニカ。裁判を終え、リスベットとの別れの場面がグっとくる。
パルグレンの裁判での姿。
そして、リスベットのお金の管理をしているマクミラン弁護士の
背中を押す一言。
これで、終わりだなんて、なんて勿体ないんでしょう。
ミカエルを部屋に迎え入れるリスベット。あなたの周りには、あなたを好きな人達がたくさんいるって、もう分かったよね。
私も大好き。そして、リスベットに、いつか、自分が幸せだと感じるてほしいと願います。
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いやはや…読み終わりたくなかった。もうリスベットと会えなくなるから。3部はスパイ物と法廷物が合わさった感じ。おもしろい!!
作者が急死し、続きが読めないのが本当に悲しい。(あ、でもストーリーとしてはきちんと終わってます)
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年末年始にかけてようやく三部作読了。
世界的な評価を受けるだけの面白さは充分あると思いました。閉鎖的な島と一族の中で起こった猟奇的な犯罪事件に始まって、スパイ小説の要素と社会問題を絡ませた推理劇を挟み、最後は法廷サスペンスで締めるという幅広い娯楽性。
面白くない要素を見つけるほうが難しいのでは、と思う読み応えでした。
といっても先に映画を見て大まかな流れと結末が分かっていたので、無謀な徹夜はせず落ち着いて読めましたが。
映画三部作が原作の面白さを損なわずにあのボリュームを上手くまとめてあることも再認識。
読んでいて気づいたのは、どうしようもない馬鹿な男は絶えず登場するけど、どうしようもない馬鹿な女はほとんど出てこないという点。
何をもって馬鹿と見なすかは読む人の価値観によって違いますが、出てくる女性たちは立場や職業は違えど、たいていが賢く、勇気があって、誠実な「戦う女のヒーロー」なので、この小説は虐待される女性の擁護という意味合いだけでなく、スティーグ・ラーソンの女性賛歌でもあるのかなぁ、と。
何にせよ同性としては実に胸のすく思いで読めましたが(笑)