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血と臓物にまみれたドロドロのスプラッタ・ホラー。エロ・グロ・ナンセンス、すべてが素晴らしい。雪麻呂と富蔵の会話、特に坊っちゃん応援歌に大爆笑。ラストにはミステリ的なサプライズも用意されており大満足でした!!。
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前作と同じ世界観で登場人物等は相変わらずぶっ飛んでます(笑。ともすれば奇天烈な設定やギミックに目を奪われがちなのですが、今作でもやはり「グロテスク」とは感じられず、逆に「癒しの物語」なのではないかとさえ思いました。この人からはしばらく目が離せませんね。
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東南アジアの密林に棲息するという爬虫人〈ヘルビノ〉とは? 戦時中の日本で起こる未曾有の凄惨な事件の数々。現代ホラーの最先端を走る著者の最新作!
昨日、日本推理作家協会賞を受賞した。09年「このミス」6位、「文春ミステリー」7位の作品でもある。確かにそれだけの評価がされて然るべきかもしれない。前作「粘膜人間」と同じく、ホラー・エロ・グロ・ユーモアがバランスよく、何とも言えない不思議な雰囲気を持っている。オチも「そう来るか!」という感じだった。
(A)
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『粘膜人間』を読んで、これも期待通りの作品。イクとこまでイッちゃってる。ここまで書いてもらえると、読んでて気持ち良いよ。ラストの展開はちょっと…だけど、そこもイッちゃってて良いよ。
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あらすじ・・・
第壱章 「屍体童子」
庶民の真樹夫と大吉は、大金持ちの雪麻呂の家に招待されてウハウハになるが、ちょっとしたアクシデントで大吉が死亡。
慌てた雪麻呂から「この後始末をしなければお前も殺す」と脅された真樹夫は、牛刀を片手に途方に暮れるが、そこに出兵中の兄・美樹夫の幻が現れ・・・。
第弐章 「蜥蜴地獄」
東南アジアのナムールに駐屯中の美樹夫に、ある重大任務が言い渡される。
それは、軍部にとって大事な金づるである下衆野郎・間宮を、チャラン村まで護衛するという危険な仕事だった。
有能な部下2人と共にジャングルの奥地にあるその村へ向かう美樹夫だったが、反日ゲリラや獰猛な動植物に行く手を阻まれ、やっとの事でたどり着いた村もまた既に、住民すべて皆殺しにされており、その死体は一様に陵辱の跡があったのだった。
そして、その犯人たちが現れたとき、美樹夫は想像を絶する恐怖を味わう事に・・・。
第参章 「童帝戦慄」
雪麻呂は従姉の魅和子を熱烈に愛していた。
魅和子は雪麻呂の人生の全てであり、何としてでもモノにしたいと願っていた。
しかし魅和子は、雪麻呂と同じように求婚してきた雪麻呂の従兄・清輔との間で心を決めかねており、悩んだ末、とうとう2人に最後の手段である「ガチンコ対決」を提案してくる。
つまり、雪麻呂と清輔で正々堂々と戦い、勝った方が魅和子と婚約出来るというのだ。
どんな手を使ってでも、魅和子の愛を勝ち取ろうと画策する雪麻呂と清輔の戦いは熾烈を極め、死人を出しながらもついに雪麻呂に軍配が上がるのだが、そこに意外な人物の横槍が入り・・・。
世界観も内容も、前作となんとなく似たところはあるけど、
今作は、戦争あり、冒険あり、愛憎劇あり、エロを通り越して卑猥あり、
それから蜥蜴人間の爬虫人が登場したり、ミミズやゴキブリの巨大な化け物が登場したり、
もちろんグロくてキモいホラー要素もあり、さらには驚愕のミステリー展開もあり、
最後にまさかの涙ありと、この作品、とにかく凄いですよ。
何でもござれで、よく詰め込んだなと。
三樹夫たちが、ゲリラに追われてジャングルの中を逃げるシーンの緊張感と過酷さは、真に迫ってるし、
そのジャングルの中で、巨大ミミズや巨大ゴキブリと対峙し戦う場面も、気持ち悪いほどリアルに感じたし、
全体的に奇想天外なお話で、物語にも纏まりがないのかもしれませんが、
その独創的なアイデアや描写力、世界観や異常過ぎる変態っぷりは、これはこれで本当に凄いなと思います。
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前作「粘膜人間」も読んでいたので覚悟して読み始めたが、思ったほどでもなかった。読みやすくはなったけど、もの足りなく感じるのは私だけか?どうせならとことん行って欲しい気がする。
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アジアに生息する爬虫人。下男の富蔵は爬虫人。雪麻呂に仕える。
頭には日の丸鉢巻。
隔離病棟にいる狂人が大吉を殺す。朝になったら生き返った。
兄が爬虫人の子供を助けた。長老が超能力で大吉を蘇らせた。
兄が帰国。雪麻呂の許婚が毒殺。嫉妬した従妹が毒をもった。
雪麻呂が撃ち殺す。
兄に頼んで、長老に許婚を生き返らせる。
嘘がばれて、目と足を奪われる。
富蔵は失踪した母の脳が移植された。母の声が聞こえてきた。
脳移植に成功した父が若い男と浮気したことの復習が富蔵の体への
脳移植だった。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2010.9.25 読了
ホラーというよりも、どちらかというと、バカミス? その意味では、おもしろかった。
前作を、まだ読んでないけど、その評判からドロドロのグチャグチャ、ベロベロのズルズルを期待してました。でも、雰囲気は不思議な感じを醸し出してますが、それほどグチャグチャとかズルズルになってません。
もちろん、人体損壊の現場は出てきますが、何かコミカルな感じがして、これはこれで、おもしろい。
そして、他の方も書かれていますが、あの坊っちゃんの応援歌はおもしろかった 頭の底に残ってしまって、あの時に、思い出す事の無いように願うばかりです。
最後の展開では、それまでに何となく解っては来るものの、謎解きっぽいのがあって、それにちょっと心が温かくなっている自分に気がついて、ビックリ!
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各所絶賛、このミスランクインということで
中盤の生理的に吐気を覚える展開を堪えて堪えて読み切った割に…
ド肝を抜くような結末ではなく残念。
同著者の『粘膜人間』に通じる日本のようで日本でないパラレル戦時中な舞台と
不気味だけど滑稽さもあるダークファンタジーな世界、
そこにマシンガンの如く連打で訪れる事故事件の数々は
狂気的で「よくもまぁこんなに繋げられるものだ」と感心するほどダレ知らず。
人間の脳味噌を鼻から啜るおぞましさと
かたや馬鹿蜥蜴となじられても中身は日本人と仕える健気さが
同じ爬虫人に描かれる辺り
怖いんだけど間抜けさもあって面白いしよりインパクトがある。
恐怖の質もどちらかというと、エグイ泥臭い悪趣味さで憎みきれない。
ただし、ミステリとして高評価を得るほどの緻密なつくりかというと…
伏線は露骨だしオチも読めなくもないし、
奇抜な転換も行き当りばったりに私には感じられた。
ちょっと期待しすぎてしまったかな…
本当に吐気我慢して読んだだけに…
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「「雪坊、大丈夫よ。私達はずっと一緒」耳元で母の優しい声がした。」
噂の粘膜シリーズ!!
もう、読まない、きっと読まない…
だって、だって、気持ち悪いよぅ。
こんなにも、気持ち悪いかと、、まぁ、予想通り。
最初の章は、ただひたすら嫌悪感ばかりだったんだけれど、
最後の章、最後の行なんては、うぅっ!!と唸ってしまうぐらい、巧みだ!と思ったのでした。
すごいよー、、
といっても、やはりホラーという種類、私にはあまりにも馴染みがなくて、また、これから馴染もうという気持ちもなくて、、、
まぁ、これでおしまいかなぁ・・・
またどこかでめぐり逢えたら!!
【10/6読了・初読・市立図書館】
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舞台は戦時中の日本と南方にある「ナムール国」。
主な登場人物は真樹夫、美樹雄兄弟と、町の病院長(権力者)の息子の雪麻呂、そして下男の富蔵。
タイトルに「粘膜」と付いているが、特に粘膜にこだわった物語ではない。
戦争中ということで、どんどんと人が死んでいくが、それほどひどいという感じはしない。
最後はどうなるんだろうと思っていたが、初めのころの設定をうまく生かした結末となる。
おもしろかった。
今度は「粘膜人間」を読みたいと思った。
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これは、、、女の子の読む本ではなかったかな笑。
いろんなランキングに入ってたので読んでみたんだけど、
ぐろいぐろい。
グロいとこ本を直視できず。
でもただのグロい、なんか、コアな人のツボをついてる本かと思いきや、最後は割と、人間味のある終わり方だったかな。
いやーしかし、ラストの母親の言葉も、女子にはわからない男子のマザコン的な感じだったかなぁ。
富蔵の行動を母親だったと思って振り返ると恐ろしいような、納得のような。。。
独特な世界、という意味ではおもしろい本だと思う!でも好みではない。
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課長から読めと押し付けられた。…課長、アンタ何読んでんですか…。その課長は、粘膜シリーズは純愛モノだと宣った。
先が気になるというか、久しぶりにぐいぐい読ませる本。しかし読後感はあんましよろしくない。…純愛?…うーん、純愛?うん、純愛…かな。
自分では絶対に手を出さんジャンルなんで新鮮といえば新鮮。ただ、他の粘膜シリーズを本屋で手に取ることはまずないと思う。粘膜よりも大河の原作が気になるよ。
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粘膜人間ががっかりだっただけに期待せず読んだけど
こちらはおもしろい!
笑えるし話の流れもよくてどんどん読んでしまう。
登場人物も心底嫌な奴じゃないから結構どのキャラも好き。
でも富蔵のかわいさにはかなわない…!
ぼっちゃま応援歌最高。
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粘膜シリーズ!!!あらゆる展開がドキドキさせられる。読書前、読書中、読書後全てにおいて満足でした。ラスト2行でやられた(感動)。