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創立!?三ツ星生徒会 3 それでも恋3は終われない みんなのレビュー
- 佐々原 史緒 (著)
- 税込価格:638円(5pt)
- 出版社:エンターブレイン
- 発売日:2009/08/29
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文庫
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紙の本
想いを貫き通した幼馴染み
2009/09/16 19:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
四月さんから『ごめんなさい』を浴びた心の痛みを抱えながら、日程が急遽変更になった文化祭の準備に大わらわ、当日もあたふた、後夜祭では事件勃発と、何とも慌ただしい展開の第3巻である。そのためか恵が失恋ショックでくよくよする暇がなく、相変わらず落ち着きの無い文章ではあるが話は面白可笑しく軽快に進んでいく。前半は、四月さんを巡る鳥越への憤りを示しながら、それでもやっぱり四月さんと鳥越との間に隙間の無いことを思い知らされる切なさが描かれており、そろそろ諦めなよ、と声を掛けたくもなるのだが、その決定的瞬間は最後に訪れることになる。後半になってようやく葛城さんのターン。水穂のためにお洒落しようと頑張る様が可愛らしいのだが、高級デパートでのシーンでは、恵を通して作者自身の良い意味での小市民振りとブルジョアに対する「一言申す!」的姿勢が滲み出て……いや、ダダ漏れで面白かった。それにしても“勇者”の異名が伊達ではない四月さんである。その行動の正否や、鳥越に対する献身というか謙譲もさすがに少し行き過ぎでは?といった諸々のことはさておき、あれがあの時咄嗟に思い付いた、四月さんの鳥越への愛情表現だったのであろう。ある意味不器用な2人である。鳥越家の複雑な家庭環境を背景にちょっとしたミステリーを絡めた切なく哀しいストーリーが一応の解決に向かったのは良い流れだった。
さて、これで恵が辿るのは葛城ルートとなるのだろうか。恵にも好印象を抱き始めている葛城さんなので、最後の最後にやらかした失態をどう乗り切るかが楽しみである。しかし、いつの間にか池部さんや三谷からも信頼されて良いトリオを形成していたり、今回登場した亜梨砂や林くんからも一目置かれたりして今回の恵は何だかイイ感じ。ベタながら友愛溢れるアツいシーンもあって良かった。ようやく来たネ!という星5つ進呈である。
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