投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
大変平易に書いてあり読みやすいです。
自己啓発書とも違う、思想書かな。でも、押しつけがましくはないし。
シャネルともそこは共通かもしれませんが、
普通でない人生を送った人の言葉からは、生きることの不思議にうたれます。
感触を確かめてもらいたく、引用しますねー
まえがき
私はマザーテレサの施設の取材でインドに行った。
マザーテレサのところでは中に入れなくて
路上で死んでいく人々の取材に当たった。
結果、多くの不幸と思われる死のなかで、人々が死に余裕を持ち、
また病の痛みも和らげられているのを見た。
そしてある日、路上で死んでゆく者に「私はあなたより幸せである」と
笑って死なれたことがあった。それ以来、私はカメラをしまい
宗教の本質を見るためにヒマラヤを越えた。そしてたどり着いたのが、
藤原新也氏が取材のために滞在したラダックのリゾン寺だった。
かつてのリゾン寺は藤原氏も書いたように別格で、私はここで僧侶になり
そのまま三年間そこにいた。その渡印から帰国の間の事を書いたのが本書である。
(中略)
最後に、本書を読まれる方々には、人間には可能性がどこまででもあるということを
感じてもらえればと思う次第である。