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南太平洋の小島に節足動物が進化した島があって...というB級ホラー映画のような設定の小説です。内容もB級ホラーっぽくて、こんな小さな島にトラのように大きい肉食動物がいてどうやって生態系が保たれるのか等突っ込みどころ満載ですが、それを補ってこの小説を魅力的にしているのは、節足動物が進化した生き物の数々です。
グールドのワンダフルワールドにインスパイアされたというだけあって、非常に個性的なスパイガー、ヘンダーソンラット、ギガマンティス、ディスクアントという節足動物が進化した生物達がイラスト入りで楽しめます。
ラストへ向かう展開はちょっと、というかかなりびっくりです。
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これはおもしろかった。息が詰まるような思いでページをめくるのは久しぶりの体験かもしれない。
数億年前に周囲から隔絶された孤島で独自の進化を遂げ、恐るべき攻撃力と繁殖力を持つようになった生物と、人類が「戦う」物語である。そういうとものすごく荒唐無稽な話のようだけど、きちんと科学的な裏付けが示され、また「人類とはなにか」といった問題提起が強力にされていて、知的好奇心も同時に満足させてくれる。
一読して思うのは、マイクル・クライトンに「ジュラシック・パーク」との共通性だろう。人為的によみがえった恐竜と、独自の進化を遂げた生物。逃げまどう人間たち、という雰囲気もよく似ているし、カオス理論や環境問題などの科学的理論が重要な役割を果たす部分、科学者たちがさまざま議論を戦わせながら知的な面でも活躍するところも似ている。図表や実在の事件を取り込みながら、ドキュメンタリーのような雰囲気の臨場感を出しているところも共通している。
それでいて、この「フラグメント」のほうが圧倒的におもしろく感じるのは、ラストに至るまでの流れの中に、作者の主張が明確に現れているからかもしれない。あるいは、これが処女作だという作者としての若さのためか。
分厚い1冊だけど、こういうタイプの小説が好きな人には、本当によだれが落ちそうな傑作である。
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ジュラシックパークを思い出す内容。
ビジュアル的にも面白いが何所がとは、言えずに読み辛くじかんがかかった。
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着想の面白さはある。だけど…ちょっと超巨大生物の島の情景描写とモンスターのキャラ描写がちょっとイマイチですかねーけどSFらしいSFですね(笑)
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自然科学のリアリティ番組のクルーが、ほとんど知られていない海の孤島へ。船には撮影のクルーと、科学者達。
断崖絶壁に囲まれた小さな島に、上陸を試みるが、そこは地球の生命誕生から独自の進化を遂げた恐るべき生物達の巣窟だった。
科学的な知識もうざったくなく読めて、すごく面白かった。エンターテイメント!
凶暴な虫から大型の動物や植物さえ凶暴な島の描写はゾクゾクします。
長編ですが一気に読んでしまいました。