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いやー読了しました!アースシー3部作+遅れてきた2冊+外伝の計6冊!
読んでよかった。ほんとによかった。
「魔法使いの出てくるファンタジー小説」ときいて思い浮かぶのはハリポタやら指輪ですかね。
「戦記」からロードスを思い浮かべる人もいるかも。
しかし。これは全く違います。
確かに魔法使いや魔法は出てくるけどハデな事一切なし。とにかく地味。戦いも、戦争ウォー!でなくてむしろ自分との戦い…みたいな?
ドンパチやら魔法と魔法の対決!みたいなのを期待してる人にはおそらく拍子抜けでしょう。
でも、いいんです。
どんなに時が経っても色褪せることのない大切な言葉がそこにはあります。
ここでその金言を抜き出すこともできますが、それではこの大切な言葉の力が半減してしまいます。
この物語の中で、この流れで出てくるからこそより光り輝き、心の奥深くに入ってくるのです。
一人一人が自分なりの読み方で、この大切な言葉たちに出会ってほしい。
そうやって出会った言葉は絶対消えない宝物になる、そう思います。
児童書だから、ファンタジーだから、映画見た(けどつまんなかったw)からと敬遠してるあなたにこそ読んで欲しい!
私は大人になってから読んでよかったと思いました。自分子どもだったら絶対理解できてないわ〜こんな深い話。
…まあもうちょっと若い内に読んでもよかったかも(笑)
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ファンタジーの原点?といえる作品かな。
とても面白くて考えさせられて、でものめり込んでしまう。
先を読まずにはいられない物語です。
まだ読んでない人は、是非一見の作品。
そんな私も成人してからゲド戦記を知り、読んだ一人です。
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ハリーポッターが出る前、小学5年生で読んだ本。
これを先によんでいたせいで、ハリーポッターがこどもだましに思えて、全然面白く思えなかった。笑
今でも、これに勝る魔法使いの本はありません。深い。
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ゲド戦記は、私には読み進めるのが難しかった。何度もいきつ戻りつ、3巻まで読んで、ようやくアースーシーの世界を理解できた(でも半分くらいかも)。
1~3巻までは、ゲドを主人公とした話で、私には3巻のレバンネンとの冒険が一番面白かった。4巻からは嘘みたいに、ゲドが力を失いただの人になる。まるで定年退職したおじさんのような行き場のないゲドの様子が、あまりにも情けなくてびっくりする。こんなゲドを許すことができるのは、たぶん子どもには難しいかも。私はすっかり大人だけれど、突然の方向変換の4巻にはとまどいがあった。また性や児童虐待、ジェンダー、女性蔑視などのテーマが背景にあり、児童文学の範疇をこえているようにも思う。作者はわざと4巻を出すまでに期間を置いたのだろうか。5巻の短編集で、今までのおさらいと、6巻へ続くテーマがあり、6巻でようやく本当に終わる。6巻は竜と人間との関係を語ることで、人間が選んできた文化への肯定と課題が提示される。本当のところ、作者が語りたいことの半分くらいしか理解できていないだろう。それでも6巻を読み終えた後、さわやかな読後感(ハンノキやテハヌーが行ってしまったことへの寂しさもあったが)と、もう一度改めてすべてを読み直したい気持ちにさせられた。どっぶりとアースーシーの世界に浸れたのが気持ちよい。
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人間の心の闇が描かれており、そういう点ではファンタジーというよりはリアリズムに近い印象が残る、暗く、深い作品。そして登場人物のほとんどが何らかのジレンマや過去を抱えている。ゲドは己の影と対峙することを強く迫られるし、世界中を遍歴し世間的に安定した立場を確立したと思うと世界の秩序を乱そうとする魔法使いが現れ、生まれながら持っていた魔法の力を使い果たして永久に失ってしまう。魔法を失くしたゲドはかつてのゲドではない。普通の人間である。ふつうの人間としてもう一度人生をやり直さなければならない。40をとうに過ぎているのに彼はまだ女を知らない。かつてアチュアンの墓所からゲドに腕輪の片割れと共に救い出されるかたちで脱出したテナーも、自信のないゲドを見て当初は苛立ちを隠せない。テナーは魔法使いにはならずに平凡だが幸福な2児の母であり、農民の夫はとうに亡くなり、子供たちは既に自立して親元を離れて生活している。テナーにもはや大巫女のような地位や名誉や力は存在しない。ゲドとテナーはやがては結ばれ、安泰な生活を送るのだが、物語は大きな問題を残したまま、別の主要登場人物たちへとシフトされて続いてゆくかたちになる。
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今世紀に入っても続いていたことを知り、少年文庫のセットを子どもに買ってあげたんだけどねー、楽しんだのは母だけでした。ヽ( ´ー)ノ フッ
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3巻までは、人間の光闇を描きつつも、精緻に整った印象の物語。だが、4巻からはそれががんがんと打ち壊されていく。けれどそれは、その3巻までの積み重ねのうえに行われなければならなかったのではないか、と個人的には思う。作り上げたものを壊すというよりは、積み重なったものを整えていくうちに見えてきたむりに風穴を開けるというような……。細部に多少の誤差が見られる気もするが、この大骨の物語にそれを指摘するのは野暮だろう。少しずつ、大切に読んでほしい物語。もっとはやくに読んでいたかった。アズバーとアイリアンが素敵。
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闇の部分、弱い部分にとてもよく向き合った作品だと感じました。
見ないフリなんてしなくていいんだ、弱さはあるものはあるし、と、読み終わった後にはそう思えました。
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國學院大學「大学生にこそ読んで欲しい」おすすめ本アンケートより。
※國學院大學図書館(岩波書店の1976年刊行のシリーズ本を所蔵)
https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/BB01593766
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シリーズを読み通のに、経験が必要と思い知った。
著者と訳者との長年の関係性が、本作に文字だけは見えない力強さ(それこそ魔法のような魅力)を与えているように思う。
著者自身もライフワークとして書き上げた後半の作品には、ゲドの成長というより人生が描かれており、1巻のように誰もが経験した頃の若く苦い記憶より先に成長しているゲドの年齢に追い付かないと追体験がしっくりこないのかも知れない。
ファンタジー世界ではあるものの、2巻の権威や宿命的な生き方に抗う個人は、現実社会と見えない常識と個人の戦いでもあるように感じる。
男女の差別、魔法(学術的)権威、引退後のくらし、肌の色など様々な要素もファンタジーながら散りばめられている。
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途中までしか読んでいないが、とても面白かった記憶がありまた読み直したいシリーズ。暗さに惹かれていた。
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思春期に読み、衝撃を受けた本。
ハリーポッターの様に魔法を使い何でも解決するわけではない。魔法を使うということは世界を変えることでありバタフライエフェクトの様に大きな影響を与える可能性がある。
静かで壮大だと感じた。
最終巻は中学生では納得いかなかった。
今もしっくりはこない。
でも、いつか歳を経て、またこの本を読んだ時に納得できる時が来たら嬉しい。