コミュニケーションの基本は「食事」なり!
2011/08/09 21:35
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投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校から大学まで、地域で取り入れられている「弁当の日」。その存在すら知りませんでしたが、これは、学生が「自分で」弁当を作って持参する、という企画。単に弁当を作る、ことではなく、作る過程での「考える」ことや、何よりも、普段お母さんが作ってくれているお弁当に対する感謝の気持ちが芽生える、という点で素晴らしい企画です。
本書は、その弁当の日に絡み、それを経験した方々の感想文がつづられています。食材を選ぶところから「面白い」と感じる方がいたり、他人の目を多少感じることでそれを刺激にして、作る弁当を工夫したり。黙っていても出てくると勘違いしがちな「食事」だけれども、それを作る人の「愛」、栄養を考えて食材を選ぶ、とか、嫌いなものも工夫して食べられるように調理してくれる、といったものを、自然と感じる、感じいることができる「心」を育む。よく耳にする「食育」って、著者の主張するように、こういうものが本質ではないかと感動しました。
思えば、まったく料理をせずに大人になった自分。母親が作ってくれる弁当、食事に文句を言ったこともあるし、残したこともあります。自分が作って自分が食べる、あるいは人に「喜んでもらおうと」考えて作る、その「愛」を心から感じて、感謝の気持ちをもって、それを伝えたことはあったろうか...反省。大反省です。母だけではなくて、カミさんにも。母親は、子供に食べさせるために、食材から考えて料理する。栄養バランスを考えても、ひとつだけ好きなものを弁当にいれてくれる。カミさんは、健康を考えて作ってくれる。食材だけではなくて、その愛も一緒に食べなくてはいけません。
もとより「食事」がコミュニケーションのひとつであることは認識していました。たとえば、会社関係。どちらかといえば「飲み」ですが、同僚も取引先も、「食事」という時間をいっしょに過ごすことで何かが生まれる、というのは自論だったりします。いわゆる「飲みニケーション」という古い考えなのかもしれませんが、これを大事にしたいとは思っておりました。が、肝心のものが抜けていましたね。お母さん、奥さんへの「感謝」を、強く自覚したい。肝に銘じます。
また、家族という場での「食事」。この大切さも描かれています。子供が成長するに従って、共に食卓を囲むことは少なくなるかもしれません。でも、今まだ小さいうちは、極力同じ食卓で食事をしたい。そして子供とともに「弁当の日」を実行してみようと(今は)思っています。著者が繰り返し本書で言われているように、そして著者が講演でも説かれているように、「実行」しなくては意味がありませんね。できるところからやってみたい。そして喜ぶ顔がみたいです。
本書は「弁当」の作り方や、レシピなどは一切載っていません。そして食事の大切さ、という一番のポイントも押しつけがましく説いていたりもしません。あくまでも「弁当の日」に参加して、「実行」した方々の感想です。それがなによりも真実を語っている。人と人との間をつなぐもの。大事な、ホントに大事なもの「感謝の気持ち」を見つけました。
【ことば】食育だって、環境問題だって、行動が変わらなければ無意味だ。
弁当、食事に関する「ことば」には、感動するもの多数です。が、ここでは敢えてこの「ことば」をあげておきます。自戒を込めて。ここでいう「行動」は「弁当を作ること」ではなく、「感謝の気持ちを持つこと」と捉えています。行動。
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お弁当ってやっぱりいいですね。遠足や運動会のときはいつもの給食と全く違うお弁当がとっても楽しみでした。
一見お弁当レシピの本に思えるのですが、中身はもっと濃い本でした。
お弁当には思い出があり、不思議な楽しさがある。今は何でも持参するマイ水筒やマイ箸なんかが流行っているけれど、それとは別の良さがあります。
本の始めに「弁当が作りたくなる」と書いてありましたが、私も早起きして作ってみようとまた思いたくなってしまいました。冷凍食品だらけのお弁当だけど、自分の好きなものを温めて入れるのもまた楽しいものです♪
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同級生に「いつも美味しそうだね」と言われた、高校時代毎日作ってくれたお母さんのお弁当を思い出した。コンビニ弁当を食べた思い出がない。
今、たとえおかずが一つでも弁当を職場に持って行く。
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「弁当の日」導入の苦労話や、子供達の制作にまつわるいろんなエピソードを期待していたけど、そうゆうのはごくわずか。ちょい残念。
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弁当ダイエット復活に向けて、テンションをあげるために買った
弁当本のうちのひとつ。
来年の今ごろは、だれかのためにつくっているかも!w
Wでがんばろー。
読後追記:
いやー、これはすごい。来年度は確実に弁当生活にしよう。
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”社会が変わる”、”食料自給率が上がる”などは、言い過ぎではないか、と感じました。
お弁当は、長女が高校生時に3年間作りましたが、自分で作らなかった長女でも、お弁当には感謝してくれていたので、
お弁当を作ることによって、作り手や食材に感謝するようになる、とは思えません。
料理をすることによって、段取り力が付くというのは、納得できますが、
お弁当じゃなくても料理できるし。
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お弁当の力ってすごい!
簡単にお弁当を作れるとかのレシピ本ではまったくなく、お弁当を作ることによってどれだけいいことがあるのか
再認識できた
子供に自分でお弁当を作ってみさせるのも興味深い
とにかく、これから先は長いけど私もがんばって家族のお弁当作っていこう!と思いました。
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新幹線で読みながら 泣いてしまった。
レシピがのっているわけではないけど
「弁当が作りたくなる」って書いてあるように
いろいろ 考えさせられる本。
弁当ひとつの中に
作ってくれた人の手間と 時間と愛情が込められていて
ありがたいこと。
捨てたり残したりなんて できない。
”弁当の日”の実践で 変わっていく様が よかった。
ひと手間をかけることや 相手を思いやることや
食育を通して 心も育んでいることが 感動でした。
p59の校長先生の言葉もすごく いいな。
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弁当を通して子供達の心が成長する。
作ってくれた、父母への感謝の気持ち。また、作ってくれなかった場合のさみしさ。
自分で作ったときの苦労を通した多くの話し。おもしろいです。
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20100615
レビューに「泣いた」とあったけど、弁当の本で泣くか?と思ってた。
読んでびっくり。
胸が込み上げて涙が…。
読んでいくうちに私の弁当の思い出が。
今は私と夫と子供のぶんを毎日作ってる。
面倒と嫌々作ってる時の方が多かったから、気持ちを入れ直して笑顔になれる弁当を作りたいと思った。
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おもしろかった
「大好きな人のために弁当を作ってみようとする。すると、肉ばっかりの弁当なんて絶対に作らない。ちゃんとバランスを考えた弁当を作りたくなるのだ。」
なんか自然ってそういうことだって思った。
あとは4章の「安全・安心をこえるもの」が絶品。
そうなの、本当においしいものって気持ちなのよね。
食べ物って自然に"ほめ"られるのもイイ。おいしいっ、とかって口をついて出ちゃうものね。
弁当力を通じて食の大切さを再認識
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玄米先生の弁当箱にも関わった方、佐藤剛史氏の、『すごい!弁当力!』!なんでこんなに、玄米やら、ぬか漬けやら、弁当やら、言うの?と思われちゃってもいいんです。本当におすすめなんです~。ひと言で、『弁当』といってもいろ~んな意味を含んでまして、すごーいすごーい頭やわらかく考えてくださいね~『弁当』は、アイデア力、イメージ力、段取り力も身についちゃうんです。『弁当』は、どんな環境の人でも作れます。自分の為に、家族のために、たいせつな人のために。忘れかけているかもしれませんが、農薬入りギョーザ事件など、食にかかわる安全性は永遠に問われるわけで、お客様の安全性を考えると同時に、自分たち、仲間の安全
性も日々、考えることが、子どもたちの明るい未来への小さな大きなプレゼントになるのでは?『子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる』いろんなことを教えてくれる一冊です。つい先日、NHKの某番組で、この本紹介されていました~
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お弁当作りを怠っていた最近ですが、この本を読んで奮起。
小学校&中学校は給食だったので、お弁当は特別だった。
運動会のお弁当は大きなお弁当におにぎりや玉子焼き、コロッケ、ウィンナーなんか定番ものがいっぱい詰められて、午前中の競技を終えて兄弟3人で母の待つレジャーシートへ駆けていく...
運動会も遠足もお弁当という非日常で特別なことがさらにワクワクを増やしてくれていた。
高校3年間はお弁当。
カフェテリアもあったし、パン屋さんも売りに来てたけどほとんどお弁当だった。
1年生の後半から部活の朝練で家を6時に出なくてはいけなかったので、自分でお弁当を作るようになった。
誰かのためにお弁当作りたい。
お弁当持って出かけたいと思う今日この頃。
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忘れかけていた母親への感謝を教えて貰えた。
子を授かったすべての親に読んでもらいたい。
世の中の犯罪が激減できるはず。
(えーでー)
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自己満足でお弁当を作っているけど
いつか子供が読んでくれるといいな。
一回一回の食事を大事にしたいと思った。