投稿元:
レビューを見る
競馬の楽しみ方や関わり方は多くの人のとって、大部分はギャンブルだろうけど、それ以外にもいろいろある。
予想ゲームとか、騎手の応援とか、スポーツとしてとか、馬のファンとか、生産とか、経営とか、調教とか、etc.etc。
個人的にはかつては、予想ゲームであり、特定の馬のドラマに感情移入し過ぎた頃もあった。
この本を読んで思い出したのは、壮大な遺伝の実験場としての側面だ。
インブリード、アウトブリード、クロス、…。
サラブレッドは血統が完全に管理されていて、父や母がハッキリしない馬はサラブレッドとして登録できない。そこにさまざまなドラマが生まれたこともあるんだけど、とにかく完全に血統が管理されている。そしてすべての馬はたった3頭の祖先に行き着く。
そして競馬に向いていない血は徹底的に排除されて行く。
まぁ、とにかく人間によって生物的に歪められた悲しい動物ではある。
しかしそれを否定したところで競馬はなくならない。馬刺しを食べないと誓ったところでなにも変わることはないだろう。
いつかそんな悲しい営みである、競馬というものがなくなる日がくるんだろうか?
脱線しまくりだけど、この小説は話として面白い面もある一方、ストーリーとしてはなんだかよくわからん。