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紙の本
きっと いるよ。きっと あえるよ。
2010/02/14 23:36
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:蒼空猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
真ん丸い黄色い目をしたクロネコの、雪の夜。
クロネコは、みんなが寝てしまった雪の夜でも、さむくて動けなくなったり、滑ったり、ケンカしたり・・・雪の夜を満喫しているようだ。なんだか日常的にありそうな様子が描かれている。
終わりに「よ」がつく文章もリズミカルで心地よく、なんだか楽しい気にもさせる。猫が鳴くところで「な」を猫の口にしてみたり、滑っているところで文章を斜めにしたりと文章とイラストが一体感があるのも見所ではないだろうか。
ある日の息が白くなるような寒い冬の日のよる。こどもが「ねこさんみたいだねえ」と笑う。
ああ、クロネコの怪獣のまねかと気づく。二人で「がおー」といって思わず笑い、なんだかほっこりとした気分になる。
クロネコもこんな気持ちだったのだろうか。
「静」のなかの「動」はちょっぴりセンチで、どこか秘密めいていて楽しい。
そんな夜にクロネコが主人公なのは なんだかぴったりな気がした。
紙の本
黒猫と雪の対比が臨場感・躍動感と共に冬を感じさせてくれる一冊。冬の夜の読み聞かせに。
2010/02/15 15:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は猫が大好きで、我が家には3匹の猫がいる。
その内の1匹が黒猫で、残念ながら自分にはあまりなついて
くれないのだが、自分は黒猫が大好きだ。
そんなわけで、黒猫の出てくる物語や絵本となると
無条件に近い感覚で手に取ってしまう。
本書もそんな自分の選書の癖がきっかけで購入した一冊だ。
内容的には2匹の黒猫が雪の中でケンカしたり、転んだり。
黒猫の黒と雪の白が、意図的に対比されることで
冬の質感をリアルに伝えてくれる。
同じ「黒猫と雪」というテーマで大人が見る絵本なら
ゆきとくろねこの方をおすすめ
したいところだが、「ゆきとくろねこ」が白と黒の対比で冬の質感を
静的に伝えてくれるとしたら、本作は白と黒の対比で冬を動的に
伝えてくれる作品になっていると言えるだろう。
本文の文章の語尾が必ず「○○たよ」で終わるのが柔らかく優しい
印象を与えている。
そして、動く黒猫の絵や、それに合わせて斜めに表記されたり
円を書いて表記される文章。
その辺に関しては蒼空猫さんの書評が的確に
かつ簡潔に説明されている。
子どもが読むなら、静かに冬の到来を伝える「ゆきとくろねこ」よりも
こちらの方が身体感覚的に楽しめるのではないかと思う。
実際に自分の子どもに読み聞かせをすると、やはり前者よりはこちらの方を
喜んでいる。滑ったり転んだり走ったりケンカしたり、子どもにとっては
このように臨場感のある方が楽しめるのだろう。そして本書は文字から絵から
臨場感や躍動感を感じるような仕掛けに満ちている。
実際に雪が深々と降る夜は、雪に雑音が吸収され辺り一面静寂に
包まれることを雪国の方々はご存知だろう。
本書のラストは絵で、その静寂に包まれた雰囲気を伝えてくれる。
そして一日が終わるという寂しさと、明日への期待が入り交じった
不思議な感覚を与えてくれる絵で、思わず何度も見返してしまう。
本書は雪の降る冬の夜の、子どもへの読み聞かせの時間を、静かに
かつ、とても楽しく充実したものにしてくれるだろう。
子どもに読み聞かせをしている方、猫が好きな方におすすめしたい
そんな1冊である。
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