女性漫画家、萩尾望都氏の若かりし時代のエッセイを集めた一冊です!
2020/06/29 10:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、長年、漫画家として活躍してこられた萩尾望都(はぎお もと)氏の若かりし頃のエッセイを集めた作品集です。。萩尾氏は、令和元年に女性漫画家として初めて文化功労者に選ばれている方です。同書には、1981年頃「グレープフルーツ」誌に掲載された「片手間なおしゃべり」というシリーズを中心に、寺山修司氏と一緒に編集された若手漫画家の作品を集めた「フォー・レディース」シリーズに収録されたエッセイなどが収められています。「トーマの心臓」(連載時の苦労話を語ったもの)や寺山修司氏への追悼文、昔からのお友達、ささやななえ子先生や青池保子先生なども登場されます。同書は、2009年に作家生活40周年を記念して河出書房新社から刊行された書籍の文庫版で、萩尾氏の若かりし時代の思いが伝わってきます。
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萩尾先生のエッセイ!ということで思わず手にとってしまった。
40周年。先生の漫画には素敵な作品がいっぱいあります。
大好きな漫画家の先生です。
本当に博識なひとで、感性豊かな人なのだとあらためて感じました。
この発想、この着眼点からあの作品達は生まれたのだとうならずにはいられない。
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論理的なのに流れるようにふわふわしている文章。
創作ノートのかけらのような。
三島×ベジャール×モー様
の一遍は美しすぎてくらくらする
あいまあいまのイラストがすてき!
モー様ファンなら必携の1冊
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漫画というジャンルでこれほどクオリティの高い作品を出せる人はなかなかいないのではないかと思う。
とても尊敬できる漫画家さんのエッセイ集。
4つ★にしたのは、やはり萩尾さんの作品である漫画の方がすばらしいと思ったから。
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この方はやっぱり天才! バレエを観て頭の中で構築し直して理解する、というところに圧倒された〜。すごく人間ぽいところも好き。
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萩尾望都氏のたった1つのエッセイ集。先日、私が知っている中で、もっとも文芸的に素晴らしい少女マンガって何だろうと考えていんですけど、結局選んだのが、『トーマの心臓』と『日出処の天子』と『風と木の詩』の3つ。このエッセイでは、その『トーマ』の連載時の苦労、例えば、編集者に「長篇をやろう」と言われて、第1回めの人気がないので「4、5回で終えてください」と掌返しをされたりなどが書かれており面白いです。
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70年代から80年代に書かれた萩尾さんのエッセイ。
ただ思い考え感じたままを文章にしてあって彼女の人柄が感じられます。
それにしても、趣味で海外に公演見に行く関連の内容は、まったくうらやましい限りです。現代能の舞台が面白そうだったなあ。
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なにか小さくて軽い本を借りようと、文庫棚でぱらぱらと見て、借りてきた本。萩尾望都とはペンネームかと思っていたら本名なのだそうで、でも子どものときからずっと家では「もとこ!」とよばれていたらしい(じゃあ、「望都子」とつけろよ、と親に対して思ってたらしい)。
表題の文章は、寺山修司の告別式に出かけたときの話。
▼葬儀に行ったのは「この人はもういない人なのだ」と確認するためだった。
寺山さんとは年に一度会うか会わぬかぐらいだたから、新聞での急報を聞いても実感が伴わない。新企画の折に「それ、寺山さんにお願いしたら」と、今度も口をついて出そうで、そういう意識を変えねばならない。(p.88)
寺山が亡くなったのは1983年、私が寺山作品を読み始めるより前のこと。生きていれば父と同い年の人。
萩尾望都の20代のころのエッセイを集めたというこの本を読みおえて、あとがき「私と他者」が印象深かった。
▼ 私は対人関係の距離をうまくとることができません。幼いときからそうで、まず人見知りというものをしませんでした。人見知りとは自分と他人を区別する能力で、親しい人になつき、見知らぬ人を用心するわけですが、その能力がなかなかうまく発達しなかったわけです。(p.197)
そんな萩尾は、だから物語世界の再構成を職業とした。
▼私が物語世界を好きなのは、そこなら直接人間関係にトラブることはないし、私が悩んださまざまなことを、登場人物も悩んでて共感がもてるから。(p.198)
萩尾マンガはよんでないのも多いから、よんでないのを今度借りてこようかなと思った。
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筋金入りの萩尾ファンなのに、これは読んでいませんでした。落書き的な挿絵が本当に素敵。エッセイ自体も興味深いけど、書いた時期が異なるので若干統一感に欠ける。できるなら萩尾先生の本業である 漫画でこのエッセイをまとめていただきたかったな~。
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すごく情感豊かで頭の良い方なんだ、というか。語り口からは微かに年代や独特の個性も感じるけど、核の部分がしっかりあるものはいつ読んでも、ぶれない。
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若き日の萩尾 望都のエッセイ。
1980年代のエッセイなので、「ポーの一族」や「トーマの心臓」などの初期の代表作を発表し終わって、「メッシュ」とか、「銀の三角」、バレエのシリーズなんかをかいている時期みたいです。
バレエの話なんかも、けっこうあります。
この人、ものすごい論理的なのに、ときどき、論理的すぎて迷宮に入り込んでいくような感覚があって、おもしろいです。
その人とのちょっとした違い、微妙な違いが、作品を生み出していく力になるのだと思いました。
ヘンな人だ(ほめ言葉です)。
今から30年ほど前にかかれたエッセイです。でも、古くは
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GFに連載されたエッセイということで一冊の本とすると散漫であるが 今から30年程前の萩尾先生にふれられる。
萩尾作品の素が記されている。
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なんだ1998年にあんず堂から単行本で出ていたのね。まあ、漫画以外の萩尾望都は「月夜のバイオリン」と2冊目。
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一番大好きな漫画家のエッセイ本
もっているのと表紙が違うけど、、、
これを読んでからピカソ美術館にいきたくなった
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「ポーの一族」以来の萩尾望都ファンなので、萩尾さんのエッセイ集!というだけでとびつきました。
内容は、1976年?1983年にかけての短編エッセイです。著者は20代?30代。今は昔の話題もありますが、バレエを観たり旅行をしたりするのに、そんなところに目がいっているのか。とか。名作 トーマの心臓 の連載にそんな裏話があったのか。とか楽しく読みました。
その後も様々な作品を書かれている方なので、この本の収録作以降のエッセイがあればもっと読んでみたいと思いました。いちばん読みたいのはマンガ作品ですが、そのマンガ作品にまつわる話なども読みたいです。