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昭和に取り残されたような団地に過ごす人々の物語。
借金地獄から逃げて友達の世話になってる子や
嫁と仲違いして息子とも縁を切られた女性など
家族や居場所を失った人たちが
でも誰かと縁を繋いで日々を生きている。
このところ冴えない人たちの話ばかり立て続けに読んでる気がする冴えない私。
でも今作は冴えないながらも、
皆しっかり前を向いて生きているせいか
読んでいると明るい気持ちになれる。
【図書館・初読・12/3読了】
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連作短編6編+エピローグ。最初の話を読み終わった時点では「?」な感じでしたが、そこはさすがに柴田よしき、質のいい人情噺にまとめました。読後感も爽やかです。
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そこは「夢の国」である。
とある団地を舞台にした連作。諸事情を抱えたひとりひとりをメインにしてあって、こういう作り好きなんだよなあ。
懐かしくて少し切ない雰囲気。まあ団地に住んだことはないんですけど。
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2009.12.24
小路幸也さんの寂れた団地のお話を最近読んだので、その時にイメージしていたところに新たな登場人物が出てきた感じで読み始めてしまいました。
連作短編集。
団地に暮らす人々、それぞれにいろんな人生があるんだよねぇ、当たり前だけど。
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借金取りから逃げてきた元優等生のキャバ嬢が居ついた「団地」。
匿ってくれる元同級生のキャバ嬢、食料をお裾分けしにくるオバサン、猫を隠し撮る中年男、上品そうな初老の女性、初老の男性。
「家庭」を失くした人達が程よい距離感を保って暮らす「団地」。
(柴田よしきさんだからBL臭がするかな?と思ってたら思いっきりゲイが出てきましたw)
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柴田よしきさんの短編集。多摩ニュータウンの古い団地に住んでいるひとたちにスポットを当てた話です。
小袖日記で気になってから柴田よしきさんの本はいろいろと読んでいます。
少しミステリーのような要素もあり、多彩な内容のエピソードが詰まった本だったので、とても楽しめました。短編集ですが、それぞれの話が分かれているわけではなく、つながっているのも面白いところのひとつです♪
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安アパートに集まる人たちの、それぞれの視点から生活を語ったもの。
みんなそれぞれ、何かを抱えてる。
最後にみんなが集まって、一応の解決への方向性を見出した?みたいな話。
最後のが無ければ、ものすごくつまんない、何の救いもない話だったけど、最後で少し救われた。
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寂しいけれどあったかい連作短編集でした。
自分の人生こんなはずじゃなかったのにどこでこうなってしまったんだろうか。
そんな孤独な人たちが集まった古びれて寂びれてしまった、だけどどこか懐かしさを感じさせてくれる団地。
だけどそこに住む人たちの温もりが優しく心に響いてくる。
読み終わってほんのりとした優しい余韻が心地よい。
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「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。借金まみれのキャバクラ嬢。猫の集会を探し求めるカメラマン。夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…ひとりぼっちの人生がはじまった、それぞれの分岐点。著者会心の傑作連作集。
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表題作のほか、「最後のブルガリ」 「黒猫と団子」 「遠い遠い隣町」 「闇の集会」 「戦いは始まる」 「エピローグ」という連作短編集。
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高度成長期に建てられた郊外のニュータウン。いまは寂れて四角い箱が無機質に並ぶ、かつての夢のなれの果てのような場所で、家族の温もりにはぐれた人々がそれぞれに懸命に明日をさがして生きているのだった。寂しいから人懐っこい。面倒だがありがたい。六つの物語を束ねるエピローグには、何かを失ったからこそ身につけられた強さのようなものが感じられた。
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団地を舞台とした群像劇、かな。取り立てて事件が起こるわけでもなく、普通にありふれた人たちの人生を描いた物語。団地、っていうと当時はそういうイメージだったんですねえ。古きよき時代のことなのかもしれないけど。
お気に入りは表題作。好き、というより、妙に印象に残りました。このタイトルの意味は重かったです。
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家族という根源となるべき人と人のつながりのバックグラウンドを失くしてしまった人たちが集まった、都心郊外のニュータウンの団地。コミュニティの復活といったテーマでまとめてしまうのは安直な気がするが、人と人のふれあいに飢えた人たちのよるべない気持ちを浮かび上がらせた小説だと思う。
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図書館にて。
古びた団地に済むことになった人々の人生と、それぞれの関わりの物語。
みんな何かを抱えていて不器用で…
よくある話と言えばそうかもしれないけど、楽しめた。
自分のすぐ隣で起きているような物語。
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連作短編集。郊外の古びた団地に住まう人々の群像劇。どこにでもありそうなちょっと道を外してしまった人々が集う昔懐かしい団地。
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借金取りから逃げる女が息をひそめて生活している場所は
友人が住んでいる団地の一室。
外に出たくないために、飢えをどうにか凌ぎつつ
必死になって友人の帰宅を待っていたら…。
連続短編になっていて、団地に住む人達が主人公になったり
脇役になったりで出てきます。
最初の借金取りから逃げている女の次の話が
家主の女の話。
読んでいて、確信犯か! と驚きますが
彼女の言い分を聞けば、非常に納得です。
そりゃあんな事をしたくもなるな…と。
しかしドラマというか、色々ありすぎな団地です。
まぁ人間誰しも大小の問題を抱えてますとはいえ
素晴らしい(?)ものがあるかとw
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口にはしない、表面からは分からない。。
女の生き様をそれぞれ綴った話。
都心から外れた住宅公団での、借金取りから逃げてる女や息子夫婦と上手くいかないばかりに虚しさを感じてたくさん料理を作りふるまう女。
結婚した男(再婚ばかり)があたかも保険金目あてかのように亡くなった女。。。
皆、それぞれをかかえながら生きていく。
深いはなしだった