紙の本
ある意味で驚愕の事実が発覚
2010/01/14 17:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
「……え?」これがおそらく読者諸兄があまねく抱く感想を最も少ない言葉で表すものだと思う。中点と?マークを除けば1文字である。壮大なスケールと中二病的要素がえらく膨らんだ展開でここまで来て、最後のクライマックスとばかりに敵のラスボスと思しき人物が登場、圧倒的なまでの「あり得ねー」展開を極限まで膨らませて進んだ結果が全て“前振り”に他ならないなどと誰が予想したであろうか。いかにも「ここから始まる」的な、このままホントは終わりじゃね?みたいな結び方を読めば「これまた大したハッタリだな」との思いも抱きそうだが、どうやら本当にこれから始まるのだそうだ。いや、嫌味や皮肉を言っているのではない。このシリーズの特性についてはもぅ慣れたというか、そもそもこういうものだと認識しているので。ただ、慣れたと言ってもこの構成には想像を越えた驚きがあった。そして、むしろ気になったのは後半からの短編。こちらにチラチラと今後の伏線が張られている。短編なのでこちらから先に読もうかと思ったが止めておいてよかった。前半の本編部分を引き継いでいるので読んでおかないと伏線が分からなくなる。しかし、それより何よりこの短編が面白いったらありゃしない!白雪の妹【粉雪】がやって来たり、何故かみんなでサッカーしたりと日常をベースにした話がとても良い。実に珍妙で笑える新キャラまで登場している(『忍!』はさすがに苦笑だったが)。このテイストを本編にもどんどん取り入れて欲しいくらいである。ヒステリアモードの特性を活かしたクサい結末もまた良しとしなければこのシリーズは読めない。計3編ある短編のうち、最後の1編だけが次巻への引きに使われている。相変わらず不穏な動きを予感させるものだがアリアが何となく切なくてちょっと可哀想かも。ここで俄かに前面登場してきそうなレキの動向に注目である。
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いや、5巻まで来てプロローグ終了ってどうよ?と言うのが第一感想。
今回「キンジの単位不足→ただし、失敗」を描いているため、短編小説としても仕上がっています。
白雪の妹が登場したり、キンジの弟子(?)が登場したりと、何気に今後重要な役割を担いそうなキャラが出ているのも興味深いところ。
物語は新たなステージの開幕に向け、様々な思いが錯綜しています。
星伽の巫女の想い、アリアの帰郷への想い、そしてレキの思惑。
本書中盤の緩やかな流れが、終盤一気に加速して次巻に続きます。
なんとなく、今回アリアの存在が薄い印象・・・
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イ・ウーがラスボスだと思っていたら、ここまでが序章。
4巻はカナが出てきて大きく物語が動いたにもかかわらずイマイチパッとしなかったが、5巻はアリア戦、教授戦に加え新しい伏線も入ってきて読み応えのある一冊だった。新キャラも出てきて新章に入ってさらに増えていくだろうけど、動き出したレキが気になるところ。
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売っちゃったけど読んでみたくなり続きのこの巻から購入。やっぱり戦いとかで難しい専門用語とか説明とか多いなーとは思った。
けど今回は短編的な日常の読みやすくて面白いところが多くてよかった。このシリーズを読むいいリハビリになった。次も読みます。
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いわゆる、緋弾のアリアというプロローグの終わり。
これから、頑張れよといういわゆるありきたりな始まりの終わり。
だけど、そういうのいいですよね。私は大好きです。
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キンジは、アリア一筋だけれどそろそろ他のキャラとも絡みが見たいかな。
今だって全くないわけじゃないが
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14巻発売を期に再読中。
この巻の表紙は、なんとキンジ本人。
既刊14巻中、唯一の主人公表紙であり、唯一の男表紙。(カナ除く)
キンジのデザインはなかなかかっこいいと思うから、もうちょっと挿絵にも出して欲しいところ。
暗い雰囲気が、どことなく村田蓮爾の描く主人公キャラを連想させる。
あれをもう少し幼く、ライトに表現したような感じかなぁ。
それはともかく。この5巻では、4巻のラストから連結して戦闘から始まる。
ただ、シャーロック戦は面白くないので読み飛ばした。わりとどうでもいい。
とはいえ、これでイ・ウー編はひと段落。今度こそ、第一部、完!といった具合だと思う。
巻の半ばを待たずしてクライマックスが終了し、物語はひとまず平和な日常へ。
そこで登場するのが、星伽白雪の妹、粉雪。中学生。
「緋弾のアリア」では、何気に主人公より年下のキャラは少ない。
というか、いるんだけどほとんど活躍しない。
この粉雪も、キンジを毛嫌いしている貴重な年下キャラだというのに、以降出番がない。まことに残念至極。
年下キャラで目立つのって、後に登場するカナメと、キンジのアミカである忍者娘(風魔陽菜)くらいかなぁ。
粉雪にはもう少し物語に絡んで欲しかったんだけど・・・こいつが動き出すと、今度は白雪の影が薄くなるからしょうがないのかもね。
ひょっとしたらそのうち武偵校に粉雪が入学してくる、という展開もいずれあるのかもしれない。
やっぱり、キンジがメインヒロイン達以外と絡む外伝的な物語は読んでみたい。
風魔をヒロインに据え、その出会いを描いた風魔編とか。
星伽粉雪、風雪、霧雪、華雪と少年キンジの、星伽神社過去編とか。
キンジが1年前、強襲課時代に行ったという、普通科高校への潜入任務編とか。
まあこれは12巻で普通科高校編をやっちゃったからいまさらな気もするけど。
とにかく、出番の少ないキャラがけっこういるから、外伝はやってほしい。
キンジ以外の視点から描かれる「緋弾のアリア」世界も見てみたいし。
「やがて魔剣のアリスベル」とかやってる場合じゃないですぞ!
あれもまあ、外伝といえば外伝なのかもしれないけれど。
この5巻には、粉雪編の他にもうひとつの短編であるサッカー編が収められている。
ここで、先にも述べたキンジのアミカ、一学年下の忍者娘、風魔が登場する。
こいつもなかなか良いキャラなのでもう少し活躍させて欲しいんだが、いまいち扱いが軽い・・・。
年下で忍者だし、他のキャラとかぶらないからもっと重用してもいいと思うんだけどなぁ。
それに、何気にキンジとの付き合いも意外と長かったりする。
アリアや理子よりも、よほどキンジとの関係が深くてもおかしくないのにね。
巻末では、これまで物語のメインヒロインを務めたアリアと、主人公キンジとの甘いイベントもある。
恋愛表現を苦手としながら、精一杯のアピールをするアリアと、それを拒絶してしまう少年キンジ。結構好きな場面だったりする。
こういうとき、やっぱりキンジ視点でしか物語が語��れないのは惜しいと思う。
アリア視点から見た、アリアの心理描写やキンジに対する評価も見てみたかった。
アリアからすれば、キンジは自分や白雪、理子など片っ端から少女に手を出す、隙さえあればいかがわしいことをしようとするスケベ少年なんだと思う。
だから、あれくらいのアプローチですぐに襲い掛かってくるだろう、行き着くところまで行ってしまうのではないか?そんな少女らしいドキドキした内面的葛藤を抱えつつの、あの屋上でのシーンだったんだと思う。そう、自己補完しつつあのシーンを読むと、またさらに味わい深い。
精一杯の勇気を振り絞って、少しだけ体を寄せるアリア。そんなアリアに、腰が引けてしまうキンジ。むぅ、萌えますな。
イ・ウーは壊滅し、アリアの母親の釈放も目処が立ってきたところで、1巻から始まったファースト・エピソードは一応の終結が見えた。
ここで第一ヒロインのアリアが、その座から勇退。
物語は新たな段階へ、そして新たなヒロインがキンジの前に降り立つ。
・・・なんてね。