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紙の本
保護主義の復権?
2016/01/30 04:02
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投稿者:ホンの無視 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書で著者が訴えている「経済学について理解するには経済学が成り立った時代背景についても理解しなければならない」という言葉と同じく、
本書を読む際には、著者は基本的に保守派のスタンスを取っているという点に留意しておいた方がいいと思う。
細部は違えど「大きな物語の復活」に近い内容だ。
ただし、著者なりの大きな物語の復活に至るプロセスとして、
近代から現代にいたるまでに日本社会が歩んできた(とされる)個人化、商品化の流れを間違っている(もしくは間違っていた)ものとして否定したうえで、
組織であれ、社会であれ、国であれ、それらはすべからく大きなグループの中に組み込まれているものであるという前提で、
一定の秩序があって初めて経済活動は成り立つのだ、という自身の主張を展開している。
これは著者自身が本書で述べている様な「革新的な思想から古い考え方に立ち返る」動きそのものであり、
これはこれで一種の「恣意」なのかもしれない。
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