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読み終わった後
無性に恋がしたくなります。
あたしも茅野さんのような
料理上手で感性が似ている人と出会いたいです。
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一人の女性の中学~就職までの日々を丁寧に描いた物語。
丁寧に描いてあるから、この女性が自分の身近な人であるかのような
はたまたこの女性が自分であるかのような気がしてくる。
自分に自身が持てない人
自分らしさとは何かと迷ってる人
恋をする勇気が欲しい人
家族との付き合い方がわからなくなった人
読んでみるといいかもしれない。
作家の宮下奈都さんは
自然や物に対して愛情を持っているんだろうなぁと感じた。
自然や物が表情を持っているような文章で
読んでいて心地よさを感じた。
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麻子の中学から就職までの成長を描いた作品。
いつも自分に自信が持てず、妹の七葉と比べてしまう麻子。
そんな自分が好きになれなくて、だけど変えることはできなくて。
そんな麻子が仕事や人とのかかわりを通して、自然と前向きな考え方に変わっていく。
自分なりのものをみつけていく。
誰にでも壁は訪れる。それをどう乗り越えるかはその人次第だ。
麻子はそれが他の人より、ゆっくりなだけだったのかもしれない。
とくに派手な場面はないが、丁寧に麻子の成長が描かかれている。
なにか息詰まっている人に読んでほしい。
最後にこの作品の好きなフレーズを。
「「知りたい」と「好き」は同義語なのよ。」
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2010/08/01
自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思ってる女の子・津川麻子。そんな彼女も中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、症状から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。
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自分は取り柄のない人だと思うごくごく普通の女の子が、ありのままだけど、変化していく自分を受け入れていく成長ストーリー。
不器用に生きる人に読んでもらいたいかな。
癖のなく押し付けがましくなく、伸びやかな印象。
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「書店員さんのtwitter口コミで話題」の文句に釣られました。確かに、本屋大賞とかああいうエンタメ系ではなかなか注目されない小説かも。20代女性としては他人事に思えない部分が非常にあります。が、他の世代、ましては男性にとってはどうなのかしら…という疑問も。男性の感想が気になる一冊。
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最後の方は、心が温まります。
面白いと思うのは、最後の章だけだったなぁ。
そこまで、読んで来てこそというのはあるかもしれないけれど。
しばらくは、淡々と(悪く言えばだらだらと??)
話が脈絡なく続いている感じ。
仕事に悩むところとかは共感出来ました。
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自分に自信がなくて、
自分がやってることにも自信がなくて。
昔からのコンプレックスが自分を支配する。
人と比べてくよくよしてさ。
何をするにも諦めの気持が先行する。
何をすることで自分が充実感を持てるのか分からない。
こんなもやもやした気持、
漠然とした将来への不安を
すこーし晴らしてくれる本に出会った気がする。
人から認められることで
自分を認めることができるのかもしれない。
仕事を、生き方を、自分そのものを。
自分でもよく分からない自分を理解してくれて、
でも、それを押し付けたりしなくて、
ちょっぴりヒントをくれて、
安心させてくれる。
そんな人に出会いたいなー。
押し付けがましいかな?
少女から女性になってゆく成長を通しての苦悩や心境を描いた話。
読んだらすこーし前向きになれました。
希望や夢を、まだ捨てたくない。
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女性にお勧めの本です。
ちょっとした事に嬉しくなったり、考え過ぎてしまったり、そんな女性の心情を麻子という一人の成長に合わせて表現しています。
一緒にドキドキしたり、堂々巡りをしている姿にクスッとしながらも自分に重ねてみたり。
また、さくらももこさん好きにもお勧め。
どこか冷めていて流行にちょっと疎くて、それでいて自分の考えをしっかり持っている麻子の目線は、ちびまる子やさくらももこさんのエッセイに近いものを感じました。
自分の日記を読み返すように気軽に、だけどちょっとドキドキワクワクしながら読めます。
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全体の感想としてはまずまず面白かった、といった感じです。
4章を通して、主人公の女性の成長物語となっているのですが、どの章も章ごとにテーマが違っていて別の物語のように感じられました。
まず一章は少女が恋を知る話。
一章はどこか読みづらさを感じました。あまり幼さを感じなかったし、解りすぎている気がして。
二章は少女から女性に、家から社会にという起点となる話なんですが、この章の鬱展開には…かなりダメージを受けました。笑
続きを読むのを断念しそうになるくらい。笑
三章はサクセスストーリー、四章は恋愛がメインになっているのですがこの二つの章はすんなり読むことができました。
展開も気持ち良いものでしたし。
四章は少し短く、あっさり行き過ぎかな?とも思いましたが、本作においてあまり長く描くテーマでもないのでしょう。
自分の立場が変わった時に再読すると、だいぶ感想が違うのだろうと思います。
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女性の一生を節目ごとに丁寧に描いた作品。
特に大きな事件は無く、淡々と綴られています。
がしかし、主人公の内面や、背景の描写など、文章は丁寧且つ瑞々しい。
女性に是非とも読んで頂きたい1冊。
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『どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる。広く浅くでは見つけられなかったものを、捕まえることができる。いいことも、悪いことも、涙が出そうなくらいうれしいことも、切ないことも、扉の向こうの深いところでつながっている』
自由奔放で可愛い妹・七葉に比べて、どうしても劣等感を抱いてしまう主人公の女の子・津川麻子。
その一人の少女が、中学、高校、大学、就職を通じて、一人の女性へと成長していく物語です。
物語は4章構成になっており、それぞれで違った時代・違ったテーマを描いています。
個人的にはNo.3が一番好きです。
仕事の研修先で、上手くいかない現実に晒されながらも、少しずつきっかけを掴んで変わっていく麻子。
そして何より大好きな妹・七葉との関係の変遷に胸を打たれます。
目を見あわせるだけで、相手のいいたいことがわかる、
言葉を交わさずに、くすくす笑いあう、それほど仲の良かった麻子と七葉。
しかし、成長するにつれて想いがすれ違うようになり
ついにはそれぞれのやり方でお互いから遠ざかってしまいます。
そんな、もう長い間心が通わなくなってしまった妹・七葉との関係にも変化が・・・
『私は七葉を取り戻したかった。お姉ちゃん、と呼びかけるときの黒い瞳が忘れられない』
お互いに長い迷路に迷い込んで、あちこち遠回りして、やっと何かを乗り越えて、再び向き合う麻子と七葉。
とても心に響きました。
また、作者・宮下奈都さんの表現は瑞々しくて、読んでいてとても気持ちが良かったです。
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この本は読んだ時の年齢・立場によって読んだ後の感想も違ってくるだろうなぁと思う。自分が娘の立場の時に読みたかったな(今は自分が母なので)。
姉としてのコンプレックスなんかはとっても共感!自分もそんなだったと思う。読後感は爽やかでとっても前向きな気持ちになれる素敵な本だった。文章もきれい。
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この世の女の子ぜーいんに捧ぐ。
宮下さんの本は読み終えたあとの読後感がたまらなくいい。
そしてこの本に出会えてよかったという気持ちにさせてくれる。
今読めてすごく良かった
出来ることならもっと早く出会いたかったけど
私も麻子も三姉妹の長女で
何か通ずる部分もあって
家族に学校に恋愛に仕事に
不器用ながらも進み続ける
麻子を応援しながら読んでました
紛れもない傑作
確かです。
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ひとりの女性の成長を描く物語。「スコーレNo.4」の意味が、4つの学校ということだったので、小・中・高・大のことかと思ったら、もっと深い意味の「人生」という、就職や恋愛という意味も含んでおり、いろいろ考えさせられる作品でした。
短編をつないでいく手法ですが、一番気に入ったエピソードは、骨董品店の娘である主人公が、小さな貿易会社に就職したところ、1年間の研修で輸入靴店に派遣されるところ。独特の審美眼を生かし、成果を上げていくのだが、自分の月収ほどの輸入靴にどうしても馴染めず、仕事に生きがいを見いだせないところなど、一般に通じる部分も多いと感じました。