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「〈フリーミアム〉という新しいビジネスモデルを提唱し、ビット世界の無料経済に正面から取り組んだニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」
これはぜひ読まねば。
発売前に全編ネットで公開されてます。まさにフリーミアム・・
http://www.freemium.jp/
【読了】2010.4
内容があまりにも濃くて、読むのに何か月もかかってしまった・・・
webサービスは無料で始めるのが当たり前だけど、なにも戦略がない場合はほとんどだ。「ユーザーが増えれば利益がついてくる」とか理由を付けて。しかしそれは間違っている。無料で提供するからには、そこに戦略がなければならない。この本はその戦略を考える上で、たくさんのヒントが書かれている。でもそれは何かと言われても、まだ答えがでていない。もう一度読まないと・・・
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本屋さんでみかけていた本。
Twitterの日本語アカウントがあるようです。
公式サイト:http://www.freemium.jp/book
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予想していたよりもずっとおもしろくて、読むのに時間がかかってしまった。このフリーの概念は、新しいマーケティング手法であり、新しい経済学の発想でもある。この概念を否定するも肯定するのは読者の自由。だが、大前研一が『経済学原論』で指摘しているように、古典的な経済学の理論が常識ではなくなり、それが当てはまらない現象が世の中で多々起こっている。このフリーの現象もその一つ。こういった新しい現象はこれからもたくさん起こってくるだろう。だから、このような現象を否定するのではなく、この現象を活かしてビジネスチャンスを創ろうとする柔軟な発想を持っている会社や個人が活躍する時代なのだと思う。
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Amazonを代表とするネットビジネスにおけるビジネスモデル「ロングテール理論」を提唱した人物が書いた本・・・との前振りを見てぜひ読みたいと思いました。無料と有料の集客率、タダほど高いものはない、等々、価格戦略はとてもむずかしいです。もっと勉強したいです。
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基本マーケティングの書籍です。
巷で目にするツイッターベタ褒の「薄いちょうちん書籍」かなり違います!!
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まずは、アトム(物質)経済の20世紀に存在する旧来型のフリーについて
説明すべくフリーの歴史から紐解き、フリーを四種類に分類。
・直接的内部相互補助:フリーでない他の物を販売し、その売り上げをフリーに補填。
・三者間市場:第三者がお金を払う。
・フリーミアム:フリーで大多数の人を惹きつけ、有償バージョンを用意する。
・非貨幣市場:フリーを提供してもらう代わりに無償で労働する、情報を与える等。
そしてビット(情報通信)経済の21世紀である今日においての著者の見解は、
・競争市場では、価格は限界費用まで落ちる。
・テクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用は年々ゼロに近づく。
・アイデアからつくられる割合が大きいほど物は速く安くなる。
であり、そのため「低い限界費用で複製・伝達できる情報は無料になりたがり、
限界費用の高い情報は高価になりたがる」という
フリー版万有引力の法則がはたらいていると著者は説く。
これからはデジタル化できる商品は潤沢化を促され、稀少さはますます目減りする、
この流れに抵抗するよりも、単にフリーを駆使するのではなく、
稀少性を発見しそこを換金化して活かす方法を模索せよ
というのが著者からのメッセージではないか。
身の回りにあるフリー(無料)についてわかりやすく書かれていて、非常に面白い。
できれば各章ごとに重要点をまとめてほしかった。
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多くの例を出したり,あるいは反論に答えたりしながらの分析には,驚嘆するばかり。これからやって来る厳しい世界を早く受け入れて,自分の/自社の立ち位置を見つけたい。あわせて,本書のモデルと異なるモデルを信じているように見える日本国がどういう政策を出していくのか,その結果どうなっていくかも注目したい。
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ロングテールの名付け親Chris Anderson氏の本.
今回は「無料」をビジネスにしている企業ーGoogleやYoutubeなどーのビジネスモデルについて解説している.
副題は「Freeからお金を生み出す新戦略」であるが,戦略を紹介というよりはFreeの歴史,現在のビジネスモデルの紹介が中心.
ビットの値段が限界費用≒Freeになった現在,この技術をどうビジネスに還元するか.
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http://fideleruuth.blog101.fc2.com/blog-entry-62.html
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20世紀が知識の世紀としたナラバ
21世紀は、知識の価格破壊が起きる
が、ボクのジロン
ソノ萌芽は既に現れてイル
ってコトを紹介してくれる一冊。
情報は高価になりたがる
なぜなら貴重だからだ
一方で、情報はフリーになりたがる。
なぜなら情報を引き出すコストは下がりつづけているからだ
そして、情報を引き出すコストは
安くて気にならないほど技術が進化し
潤沢な量を活かしてRedundancyをタクワエル
ソノ「ムダ」から新しい需要が産まれるのでアル
と、いうのが本書の論調
知識の価格破壊はすでにはじまりつつアル
ボクのビジネスモデルも
ナニを「Free」にするか
考えさせてくれる一冊でシタ
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「ロングテール」という言葉を産んだことでも有名なワイアード誌編集長のクリス・アンダーソンの新作。無料ダウンロードでも話題で、売れているみたいです。「ロングテール」ほど有名ではないですが、本書に出てくる「フリーミアム」という言葉もこの世界のキーワードとして定着しつつあります。
情報処理能力と記憶容量と通信帯域が急速に潤沢になり、この3つの領域の相乗効果でオンラインとデジタルの世界で多くのことが無視できるほど十分に安くなってきたことで、新しいフリーエコノミーが出現したと説いている。「情報はフリーになりたがる」という言葉を引き、デジタルの世界でのフリーエコノミーの拡大を予想しています。
池田信夫氏がTwitterで「私の『過剰と破壊の経済学』とほとんど同じだな。」とつぶやいていますが、池田さんのブログや本を読んでいるとここで書いていることは挑発的なものではなく今や当たり前というような気になっていてすっと入ってきます。
これからのビジネスモデルでは、何が潤沢であり、何が希少であるのかについて、的確な認識を持つ必要があるということなんでしょうね。通信業界に身を置いているので、発想を色々と変えていかないといかんのでしょうね。
提言されている内容もとても示唆が深いものですし、読み物としても面白いです。
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ネットがフリーな理由は、インフラの維持が容易で、
リアルな世界では不可能なほど沢山の人が、容易に情報に
リーチできるため、その費用は無視できるほどだからだ。
と言うネットの世界の常識を事例を使ってもっともらしく、
そして難解な言葉で綴った本。
ネットで利益を生む仕組みについて分かりやすく書かれている。
知らないこともあったので勉強にはなったが、
ある程度予想できることだったり知っていることが多く
そういう面ではあまり目新しさを感じなかった。
正直現状を分析をした後に、これからの事を予想して
書いていることを創造していたので、期待はずれだった。
本の表紙は綺麗だ。
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フリーの歴史の章まで読んだけれども、既にお腹いっぱい。
読み物としても非常に面白い。
知的好奇心をどこまでも刺激される。
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前作の「ロングテール」も面白かったが本書もなかなかの出来。知的財産に価値の多くが由来するような製品においては限界費用が極めて安いため、収穫逓増の法則が働きやすい。医薬品、半導体、映画などなど。。。特にデジタル化できるようなモノは限界費用がゼロに近くなるため、貨幣のみならず、「注目」や「リンク」などでその価値を計ったり、「フリー」にすることもありうる。古くから言われている通り、「フリーランチ」はないのだが、著者によると
・携帯は無料だが通話料は有料、など、一部が無料になっている内部相互補助タイプ
・あるグループが別のグループの代金を支払うタイプ(コンテンツは無料で広告主が料金を支払う
・一部の顧客が他の顧客の無料分を支払う。お試し版は無料だが、フル機能のプレミアム版があるとか、スカイプのように、PC間の通話は無料だが、電話との通話は有料(フリーミアム)
の三つのタイプの「フリー」がある。
・手で触れられるもの(アトムの世界)と異なり、デジタルの潤沢な世界では、意思決定がボトムアップで行われる
・競争市場においては、価格は限界費用まで下落する
・ペニーギャップ
無料と一円との間には大きなギャップがある。私たちは値段がつくことで選択を迫られる。料金を請求することで心理的障壁が生まれ、多くの人はわざわざその壁を乗り越えようとは思わない
■イノベーションは商品価格が上がることを忌み嫌う
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今年出会った本の中でも10本の指に入るくらい示唆に富んでいる。なぜならこれを読むと、商品やサービスなど、企業が世の中に送り出す事象を見る目が180度変わってしまうから。なぜ企業は無料で商品を提供するのか、なぜ無料がもうけを生み出すのか、なぜ無料が売れるのか――。その答えが「フリーミアム」という新たなコンセプトに包含されている。
「Freemium(フリーミアム)=「Free(フリー)」+「Premium(プレミアム)」。フリー(自由、無償)なものに集まる多数の利用者の数%はお金を払ってでもプレミアム(貴重、有償)なものにお金を払いたがる。この図式こそが無料からお金を稼ぐための方程式だ。
人はリアルな場、インターネット上を問わず、無料であるものに集まる。その対価に1円(文中では1セント)でもお金が発生するなら、とたんに人はそのサービスの提供を受けるかどうかをてんびんに掛ける。無料と有料のはざまにおかれた消費者がなにになびくかは、そのコンテンツの質よりも無料であること自体だというのだ。そしてフリーミアムという理論に基づくと、無料サービスに集まった消費者の数%はより優れた機能やサービスを求め、それに対してお金を払うのだ。
消費者の本質といえるこの行動様式を明らかにしたのは、インターネットだ。インターネットはネット上にある有象無象のコンテンツを、とても幅広く、かつ安価に、圧倒的多数の人に届けることができる。インターネット登場以前にはモノや情報、商品、サービスが消費者のもとに届くためには、物流機能が切っても切り離せないものだった。物流があるからこそ、商品が手元に届く。
一方のインターネットは、デジタルコンテンツという一種のモノを限りなくゼロに近いコストで運ぶ。われわれはプロバイダにインターネットの料金さえ払ってしまえば、ニュースや動画、写真といった情報をただで受け取れるようになった。デジタルコンテンツにおいて、物流というリアルな機能は意味をなさなくなってしまっている。
消費者は、届いた(手に入れた)コンテンツを体験する。その体験が優れたものであれば、その情報はたちまち口コミベースで広がる。広がった口コミは他者にとっても価値のある情報になる。そのコンテンツは、企業が何年もかけて築いてきたブランドよりも安価に、消費者の心に浸透していく。そうしてWeb上に集まった消費者は、コンテンツに付随した価値にお金を払うようになる。
mixiのもうけ方もフリーミアムの一種だ。多くの人が無料版を使うが、一部の人は機能が拡張された有償版を使う。そこで発生したお金が、ミクシィのふところに入る。企業にとって稼ぐためのWebサービスは、潤沢に用意した機能の中から一部を提供し、利用者を集め、集めた利用者の一部から課金ができるものにほかならない。
こうした現実の中では、囲い込みという戦法は形骸化する。企業はあらゆるコンテンツを無料かつオープンにして、利用者の関心(Attention)を最大限に高める努力をしないといけない。閉鎖的な空間に人を寄せて、その人達全員から課金をするという仕組みは、特にインターネット上においては時代遅れであり、成立しないものなのだ。
この本質に触れられたときに、身震いがした。今はフリーミアムの時代なのだと。とくにインターネットの世界においては。
フリーミアムで成功しているのは海外企業が主だが、近い将来日本でもかならずフリーミアムを企業が取り入れなければならない日が来る。Web関連企業の多くはサービスを出した後の収益化に苦戦している。そんな状態を尻目にいち早くフリーミアムを実践しようとしている企業もある。だが簡単には成功しない。さきほど例に出したミクシィも、有償版サービスではなく広告による利幅が圧倒的に多い。
日本ではどんなフリーミアムの成功事例が生まれるのか。とても楽しみである。いち早くフリーミアムで成功した企業はその先行者利益を十分に得ることができるだろう。
フリーミアムは、今の社会や経済を変える大きなうねりだ。Webに携わるすべての人にとって、他人事として片付けることはできないだろう。