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随所に数式らしきものが入ってくるが、
特に記にせず読み進めることをおすすめする。行動経済学の学術的進展がわかる。
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経済学が前提とする合理的に振る舞う人間像(ホモエコノミクス)では説明のつかない現実の人間行動――それらをうまく説明しようとするのが行動経済学だ。
たとえば、今すぐもらえる10万円と3年後にもらえる20万円が同じ効用(満足感)をもたらすなら、2年後にもらえる22万5千円と5年後の45万円も同じ効用を持つはず。ところが実際は、多くの人が5年後の45万円を選ぶ。本書ではこういった経済学の法則が破綻している事例(アノマリー)を紹介しながら、行動経済学の成果を解説していく。随所にでてくるカコミで、数式を使いながら、ポイントとなる考え方などを説明しているが、本文でも、もう少し丁寧に解説してほしかった。
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豊富な数式で、精読するとなるとかなり骨がおれそう。
数式を追って精読すると味がでるのかな~などと思いますが、かなり骨が折れること間違いなし。
自分は、早々にあきらめて、文章の内容を追いました。確率に潜む罠や、人間の選択にかかわる性向など、豊富な事例をもとにわかりやすく説明されていたと思います。
どんな完全無欠の理論でも、扱うのが人間であるから・・困ったものです。
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新書には珍しく学問的なにおいが強い。経済学部/経営学部の入門的教科書としては使えるが、簡易に行動経済学を知りたい人にとってはやや不向き。
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(S)
行動経済学の触りについて解説した本。ヒューリスティックに代表される、キャッチーな内容から始まり、従来の経済学からの変遷や位置づけなど、学術的立ち位置も説明する。
行動経済学を語る上ではずせない確率論についても、簡単な部分のみ解説している。最後にはゲーム理論まで話を持って行き、行動経済学をベースにした学問が現実的にどのように貢献するかを語っている。
教養としての行動経済学を知るには適した良著。
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行動経済学については、なんとなくにしか理解していない私が読んだ感想としては、ちょっと沢山数式がでてきたけれど、非常に楽しくよむことができた。ただし、以前読んだ、「経済は感情で動く」の方が読みやすい。その本を読んである程度行動経済学について本格的な興味を持ったら、入門書としてこの本を読むといいかもしれません。
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経済学は、現実社会から乖離していたが、ようやく行動経済学としてしきり直したのだな、と感じた。経済学が学問なのか、端に偏屈な人間のアディクションなのか、考えてしまった。
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読みきった。
が、これは結構難しい…。もう一度読まないといけないかも。
--気になった言葉--
人間は必然的に誤りを犯す。(中略)大切なのは、人間の誤りをシステム全体に関わる重大事故につなげないような予防システムである。(P45)
興味深いのは、同一の人間が一方で少額のギャンブルをしながら、他方で高額の保険に加入することである(P115)
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伝統的経済学は、人は完全合理的なホモエコノミクスとして振る舞うとされた。しかし、それでは説明できない事例が多く、新しい解釈が必要になった。そこで発達したのが、行動経済学である。行動経済学では、完全合理的から、限定合理的へと発想をシフトしている。つまり、限られた知識、記憶、時間のなかで、まぁこんなものかと最適でなくても満足できる選択肢を探すのである。この簡便化された意思決定プロセスはヒューリスティックと呼ばれ心理学や脳科学の視点をいれて発展している。
効用の話など、馴染みの無い人には難しいが、経済学の歴史的流れがよくわかる。
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心理学を勉強すれば人の心がわかるようになり、それが少しカッコいいんじゃないかと中学生くらいの時になんとなく考えていました。しかし、自分がその時にやりたかったのは心理学ではなく行動経済学だったんだとこの本を読んでわかりました。
この本を読み終えるまでに他の新書を4冊も読み終えてしまった。それくらい読み進めるのが難しい本です。
ヒューリスティクス、割引効用理論、期待効用理論はなんとなく理解できました。
内容は非常に難しいですが、非常に面白かったです。
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行動経済学の入門用教科書といった感じ。個人的には苦手な定理・数式が多かったように感じられたため、重複部分も多い『行動経済学 経済は「感情」で動いている 』(友野 典男 )の方が読みやすかった。
内容としては「広く浅く」紹介されている。
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人間の限定合理性を前提とした新しい経済学である行動経済学を概観できる新書。禁煙のコンジョイント分析など、具体的な事例もまじえ、幅広いトピックを扱っている。比較的わかりやすく書かれているとは思うが、いかんせん、数式による説明も多く、すんなりとは読み進められなかった。ヒューリスティクスやフレーミング効果という概念を知ることができたのは有益だった。
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行動経済学についてダイジェスト的にたくさん書いている。
参考になった所
第4章アディクション(嗜癖)
合理的アディクション
タバコの行動モデル
コンジョイント分析
行動経済学的に見た喫煙
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専攻分野上、数式に興味があるので読んでみた。人間の心理からくる行動を経済学の観点から数値化し、分かりやすく説明している。経済学を専攻していなくても文系の人にも読みやすい一冊となっている。個人的に面白かったのは割引効用理論。合理性を高めるには物事を経済の観点からみることが大切であると改めて思った。
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[ 内容 ]
完全無欠な人間が完全な情報を得て正しい判断をする―これが経済学の仮定する経済人である。
だが、現実にはこのような人間はいない。
情報はあまりに多く、買い物をしたあとでもっと安い店を知って後悔する。
正しい判断がいつも実行できるわけではなく、禁煙やダイエットも失敗しがちだ。
本書は、このような人間の特性に即した「行動経済学」を経済学史の中に位置づけ直し、その理論、可能性を詳しく紹介する。
[ 目次 ]
第1章 行動経済学とはなにか
第2章 時間上の選択
第3章 不確実性下の選択
第4章 アディクション
第5章 ゲーム理論と利他性
第6章 行動経済学の挑戦
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]