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ミステリ作家のアンドリュー・ダナーが殺人罪で告訴される。
元恋人のフランス女性ジュヌヴィエーヴの家で、遺体の上に倒れている所を発見されたのだが…
なんと脳腫瘍のための昏倒で、その前の記憶を失っていた。
心神喪失により無罪となるが、おおかたは有罪と思う。
本人はまさかとは思うが、無実を確信できない。
事情を調べようと決心するが、何者かの手が身近に迫る…?
親友シックは元大リーガー。大事な場面でミスしたため新居まで持チームのファンからは罵られる。
子だくさんで、母性そのもののような妻を持つ。放免されたドリューを温かく歓迎してくれるのだ。
頭の切れる担当編集者プレストンや、犯罪についての情報収集をするために知り合った刑事や鑑識官、映画化されたときの主演俳優などの協力も得て、しだいに証拠を集めていくのだが。
別な女性殺人事件が起きて、またドリューは逮捕されてしまう。
目撃者の少年フニオールは保護観察中で、ホープハウスという施設にいたことを突き止める。
フニオールはまだ15歳ほどで親もいないが、やんちゃでたくましい。
ホープハウスの臨床心理士キャロラインに、面倒を見れば話をする時間も出来るだろうと言われて、裁判所に送り届けるボランティアとなる。
顔に大きな傷のあるキャロラインは、非常に美しく、しかも強いのだが、気むずかしく傷つきやすい。
フニオールに懐かれ、しだいにキャロラインにも惹かれていくドリュー。
ユニークな友達に囲まれ、スリルもたっぷり。
エンタテイメント性の高い設定にハラハラ、わくわく。
じつはヒューマンな内容。
この作品で大化けしたようです。