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キスシーンがいっぱい
2021/11/09 22:00
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投稿者:おはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
椎崎夕先生らしい作品です。受けが悪役に甚ぶられてぐるぐる悩んでると、攻めが助け解決してくれます。
恋人同士になってからが甘かったです。
前作の「壁際のキス」もそうですが、タイトルについてるだけあってキスシーンが多く印象的でした。
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※ネタばれ有なので、ご注意下さい。
前作「壁際のキス」のスピンオフですが、この一冊だけでも大丈夫です。
壁際~に出ている雄生ですが、相変わらずな性格なようでちょっと突っ込んだりしましたが(笑)
佑哉の「変わり」としてその名前を名乗る経緯を読んでいると、そうしなければ自分の心を守れなかったという、由哉の行動がより可哀想だなぁと。
自分が悪いと思い込んでいた事故で負った心の疵に、柘植が触れた時に、はっとする由哉が印象的でした。
見方はそれぞれ。それこそ、当事者なのだから重く考えて当然だろうけど、第三者から向けられる意見で違う見解が出来る様になる。
きっと、それは柘植だから出来たんだろうなぁと。
この人の、きっぱりした所が優しさの一部なんでしょうね、きっと。
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……ずっと、誰かにそう言って欲しかったのだ。そんな思いが、すとんと胸に落ちた。
「佑哉」になることも「早月」に入ることも、自分で決めたことだ。それでも、母親はもちろん劇団で「佑哉」と呼ばれるたびに、見えない棘に絶えず突き刺されているようで、どうしようもなく苦しかった。
もう、いい。もう、充分だ。他の誰でもなく、柘植にそう言ってもらえた。だったらもう何も、望むことはない──。
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大事な人が、自分の想いを汲み取ってくれただけで十分だという、そんな風に考える事に、なんだか胸を衝かれてしまいました。
そして、椎崎さんの作品には、はっきりとした「悪者」が登場するので、今回も思いっきり嫌悪感を抱きました。
執拗に由哉を見下している、マネージャーの里村。
自分より劣っていると決めつけ、そして自分が上に立っているという行動が本当に苛々したり。
攻撃を受けていても、迷惑をかけるぐらいならと一人で抱え込む由哉。
耐え過ぎているのに、少しじれったくなったけど、それぐらいに誰かに頼る事が出来ない過程を考えると痛くてしょうがなかったです。
それを強引に引っ張って、そして何気なくバックアップする為に奔走している柘植さんは、本当に彼の事が大事なんだなーと。
二人のその後を書いた「花の咲く夜に」は、柘植視点で書かれているので、彼が由哉を愛しく思っているのが垣間見えて、なんだかにまにまする場面も。
もっと由哉をべたべたに甘やかしたら良いと思いますよ、柘植さん(笑)
あと、個人的にちょっとした不満を言えば、コンタクトもいいけどもっと眼鏡をかけてくれたらと思わずにはいられなかった。
由哉の眼鏡とか、可愛いと思うですがー。(そこかい)
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良かったですー!!!かなり萌えツボでしたvこういうタイプの受け大好きっ!!後ろ向きで健気でいじらしくて、他人を気遣う子!!!攻めの柘植さんの不器用な優しさとかもう…!椎崎さんが書かれるこういうお話好きすぎて、読んでてたまりませんでした!あと、あの最低マネージャーがムカついて仕方なかった(怒)由哉の家庭のことは重かったですが、良い方に向かっていってるようで安心しました。最後の柘植さん視点のお話も、二人の甘さが滲み出ててすごく良かったです。
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過保護攻め×健気受け。私のツボCP。でもそこまでうわー!!って盛り上がれなかったのは何故だろう?世界観がとても綺麗でたんたんとしていたから?解りませんが、面白かった事に変わりはないのです。とても素敵な作品でした。
とある事情で自分を卑下してしまう癖がついている受けがいじらしくて仕方がありません。なんで!そこで!そいつの言う事信じちゃうの!!と読んでハラハラしたりもしました。
攻め視点の話もあって良かったです。攻め視点好き……。今度はこの話の元になった壁際~も読んでみたいと思いました。
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先に読んだ「壁際のキス」のスピンオフ。
こっちの方が好きかな。
受けの子が、性格はいいんだけど、控えめすぎ、臆病すぎ、遠慮しすぎ・・なのにちょっとイライラ。
やり過ぎ感があるかな。もう少ししゃきっとさせても、話は成り立つと思うのだけど。
それにしても、あの劇団の経営側がイマイチわからん。
なんで、あんな里村みたいなのを放置してたんだろう?
多少危惧はしてたみたいだけど、それでもロケに同行させてしまうあたり、何考えてるのかわからん。
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性別不詳、年齢不詳、ものすごく浮世離れした受。
その影に隠されていたのは悲しい過去。
幼い頃、弟を目の前で交通事故で失くしてしまい、自分の責任だと思っている由哉。
大切な息子を失ったショックで精神を病んでしまった母親は、由哉を亡くなった弟の佑哉だと思い込んでいる。
母親のために、佑哉の身代わりを演じるようになった由哉。
子役で活躍していた弟の佑哉の名前を借りて、弟と同じように芝居の道へ進む。
両親がグルになって、由哉の存在を否定してしまうなんて、かなり過酷な環境だ。
けれど由哉は見た目女の子みたいで、恐ろしく他人に気を遣う、
芝居バカで生活能力ゼロで、独りじゃ何にもできないみたいな子に見えるけど、全然弱い子じゃない。そして色んな意味で健気な子。
新しく由哉のマネージャーになった柘植は、愛想がなく、一見冷たい。
けれど、我慢強くて不器用で繊細な由哉をまるっと包みこんでくれる。
何でも自分だけで引き受けようとする由哉の頑張り過ぎなところはどうかと思うんだけど、
生い立ちのせいで自分の存在意義を認められなかったから仕方ないのかな。
攻の柘植が、由哉の口に出せないSOSをちゃんとキャッチして、
内心嫉妬したり、独占欲を押さえたりしながら、たっぷり甘やかす大人なのがいいな~。
あと、人を好きになるのが初めてな由哉の〝おずおず〟としたところもかわいかった。
全体的に明るいトーンの話ではないし、ものすんごい性格悪い脇キャラが出てきて何度もムカッとさせられるけど、最後はほどよく甘くてそれなりに満足。
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『壁際のキス』スピンオフ。そちらは未読ですが、こちらだけでも読めました。死んだ弟の名前で弟の代わりを演じる由哉と、そんな彼にマネジャーとしてつくことになった柘植との年の差業界ものなのだけど…里村の存在感\(^o^)/里村にイライラさせられるばっかで、柘植の印象薄いよ…。だいたい、何でよりによって里村。ロケについていける人が他にいないからって、里村つける早月どういうことなの。そして、あれだけやりたい放題やったのに里村への仕打ちがクビだけってのがすっきりしない。