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本の感想文。
角田さんは本当に本が好きなんだなぁ、と思う。
これからの読む本リストが手に入りました。
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作家には、本を書いて自己表現が好きな作家と、本当に本を読むことが好きで本を書く作家と2種類いる気がする。
角田光代は、本当に本を読むことが好きな作家だ。
彼女は、「つまらない本は中身がつまらないのではなく、相性が悪いか、こちらの狭小な好みに外れるか、どちらかなだけだ。」と言う。
彼女が読み返した本の考察を読んで、私ももう一度川端康成や太宰治を読み返し、最初に読んだ時とは違うところに気付けるのではとワクワクしてきた。
本は、10代で読んだ感動はもう戻らないと思っていたが、「本は人を呼ぶのだ。」、私を呼ぶ本を読めばいいのだ。
この本は、最初の一章に出会えただけで価値のある本だった。
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過去に書評欄などに掲載された感想文をまとめたもの。
自分で選ぶ本はどうしても偏りがちなので、こういうのは助かる。
しかも、ツボが似ている人だとなおさら・・・
本好きな私は、本好きの人も好きなんだった、と再確認。
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角田さんの視点で、描かれた読書感想文。
まぁ、書評。
いままで敬遠していた本もいくつかあるなかに、
角田さんの毒とも蜜ともとれる言葉で綴られると
不思議と興味が湧く。
太宰治や川端康成にたいしては私も同意権
ただまだ私はこどもなので川端康成の美しさをさほどりかいできないでいる
最近の書評ではわりと読んでいた本が多く嬉しくなりました
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やっぱり角田光代はすごい。
「この本は感想文集」
「読んだ本の感想や好きな作家への愛情を、ただ書き綴っただけ。だから、収録してる本はほとんどすべて、読みたくて読んだものであり、読んでみておもしろかった本ばかりだ」
読んでいる本も読んでいない本もあったが、最後までじっくり読んだ。彼女の「感想文」がなぜおもしろいかと言えば、衒いがないせいだと思う。率直で説得力もある。佐野洋子への批評に共感した。
短い文字数でぴたっと決まる文章が小気味よい。
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小さな頃から本を読むのが大好きだった少女が作家になって二十年、本を読むこと、書くことでこの本がある世界の素晴らしさ、幸福感を噛みしめてきた角田さん。
そんな角田さんの本を読むスタンス、愛情をたっぷりと感じることができる一冊でした。
みずから書評集ではなくて感想文集というとおりに好きな作家さん、作品への想いが理屈っぽくなくシンプルに伝わってくる。
まるでラブレターのようなそんな愛情のこもった素敵な感想文が詰まってます。
小学二年につまらないと思って読んだ『星の王子さま』が高校生になって読み直してすごい!面白い!と思ったエピソードや高校生のときにはまったくわからなかった川端康成の美の世界が大人になって理解できたというエピソードは本というものが持つ不思議なチカラ、楽しみ方を教えてくれるような気がしました。
この本を読むことによって読んでみたいという本がまた増えてしまいました。
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角田さんは書評も巧いのだなー。過去に雑誌や新聞などに掲載された100冊あまりの書評集。
最初の10編を読んだあたりで、あまりの巧さにため息がこぼれる。
読解力があり、感受性豊か。語彙が豊富で、感情を言語化する能力に優れ、読み物への愛にあふれている。「書評ではなく感想文集だ」と彼女は言うけれど、わたしはこんなに見事な感想文を読んだことがない。
古典からミステリー、人気作家からミュージシャンの自伝まで、バラエティに富んだラインナップも魅力的。たくさん食指を動かされる本もあって、これから読み比べしていくことが楽しみで仕方ない。
そう。「これからもともに、本のある世界で愉快に暮らしていきましょう」
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読みたい本がたくさん。一日でいいから、角田さんの感受性でもって本を読んでみたい。まったく違う景色を見られそう。
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角田さんの「感想文集」。紹介されている本をたくさん読みたくなった。
武田百合子「富士日記]/桐野夏生「グロテスク」/川上弘美「光ってみえるもの、あれは」/藤野千夜「彼女の部屋」/「鴨居羊子コレクション1~3」/三浦しをん「私が語りはじめた彼は」/夏石静子「愛情日誌」/片山一弘編「手紙の力」/東野圭吾「さまよう刃」/長嶋有「泣かない女はいない」/栗田有起「オテル モル]/中島京子「イトウの恋」/森 絵都「いつかパラソルの下で」/藤野千夜「ベジタブルハイツ物語」/平田俊子「二人乗り」/三羽省吾「厭世フレーバー」/伊坂幸太郎「魔王」/姫野カオルコ「ハルカ・エイティ」/飯田譲治、梓河人「盗作」/黒井千次「一日 夢の柵」/吉田修一「女たちは二度遊ぶ」/佐野洋子「覚えていない」/池井戸潤「空飛ぶタイヤ」/大島真寿美「虹色天気雨」/井上荒野「不恰好な朝の馬」/中島京子「均ちゃんの失踪」/大島真寿美「青いリボン」/鴨志田穣「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」/加藤幸子「家のロマンス」/井上荒野「学園のバーシモン」/藤野千夜「中等部超能力戦争」/三浦しをん「きみはポラリス」/井上荒野「ズームーデイズ」/片野ゆか「ダイエットがやめられない 日本人のからだを追跡する」/藤野千夜「さやかの季節」/伊藤比呂美「あのころ、先生がいた」/三浦しをん「悶絶スパイラル/河合香織「誘拐逃避行 少女沖縄「連れ去り」事件/佐野洋子「シズコさん」/森絵都「ラン」/長嶋有「ぼくは落ち着きがない」/大庭みな子「七里湖」/佐野洋子「役にたたない日々」/夏石鈴子「今日もやっぱり処女でした」/小澤征良「しずかの朝」/伊藤比呂美「女の絶望」/江國香織「左岸」/桜庭一樹「ファミリーポートレイト」/よしもとばなな「彼女について」/島本理生「君が降る日」/平松洋子「女のひとりごはん」/宮下奈都「遠くの声に耳を澄ませて」/飯島奈美「LIFE なんでもない日 、おめでとう!のごはん」/佐野洋子「問題があります」/鷲田清一「噛みきれない想い」/伊坂幸太郎「あるキング」/穂村弘「にょにょっ記」/佐藤正午「身の上話」
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私はもともと、人の本棚をのぞくのが好きだ。
たとえば雑誌のインタビューなどで、著名人の部屋で撮影された写真の後ろにご本人の本棚が写り込んでいることがあるが、そんな時、目を凝らしてどんな本があるのか隅々まで見る。
そんな私が、大好きな角田光代さんの書評集と聞いては読まないではいられない!
今まで知らなかった作家さんや、なんとなく避けていた作家さんなど、新しい発見があり、またつくづく、世の中にはまだまだ知らない読んでない本がどっさりあるんだな、と実感。
冒頭のエッセイで角田さんが「星の王子さま」のことをいっているけれども、まさしく私も同じで、初めて読んだ時は全然何がいいのかわからなくてつまらないと思い、大人になってふと目にして読んだときに、全く別の物語になって私の前に現れた、という経験がある。
これは物語が変わったのではなくて、自分が成長した証なんだなと、今ならよくわかる。
本っていいな。読書万歳!
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角田さんの読書感想文。大人になってから、国語の授業を受けているような気分になったかな。この中に中島京子さんの本、「イトウの恋」の感想がが書かれていた。角田さんの本の後に読む本だったので、ちょぴりドキリとした。
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「そうそうそうそう! 私もそう思う!」と何回も手をうちたくなりました。角田さんも三浦しをんが佐野洋子が西原理恵子が好きなんですね、他にもいろいろ、「まあ奇遇。私も読んだわ、いい本ですよね!」といいたくなることしばしば。
不思議に気が合うなあと思って読み進むうち、はたと思い当りました。
私はこの人の書評を読売新聞で読んで、そこから興味を持って読む本が多かったんだわ。そこに気がつかないとはなんとした迂闊。
でも、書評の内容ってかなりの割合で忘れているものです。読書のきっかけになった書評をこうまで忘れてしまったのは、その後の自分自身の読後感で印象が塗りかえられてしまったせいかも。
自分が読んだ本について評者が語っていたのは何だったか、後からまた読んでみるのもおもしろいものです。
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通常、一冊読み終わるのに最長でも半日という私の記録を抜いてくれました。この本を読み終わるのにかかった時間はなんと、一ヶ月でした。
著者が読んできた本の解説、というよりは感想…?とかそんな感じでしたね
「私はこう思ってるけど、角田さんはこう思ったのか!」など、新しい発見がありました。
言い回しなど、私には多少難しくちょっとずつしか読み進められませんでしたが、数年後にもう一度読んでみたらきっと何かが違って見れるだろう、と思えました。
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角田光代さんの14年間の、
感想文・書評・ブックレビューの集大成。
こんなふうに読んでもらえた本は幸せだよねぇ、と思えるくらい深くて広くて温かい。
時間をかけてじっくり読んだ。
読みたい本がたくさん増えた。
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感想を読んで導かれたいとか思うと少し肩透かしをくらうのだけど、わたしたちにある物語は経過によって経験によっていかようにも変容していくことをしっかりと受け入れ、物語は素晴らしいんだ、どんな作品もそれぞれの良さがあると思って読み続けている角田さんにとても共感した。
わたしたちにある物語は素晴らしい。
追えども追えども追いつくことが出来ない。
颯爽と先を行く。