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[ 内容 ]
ヨーロッパサッカーの強さの秘密を「運動量保存則」「正規分布」で解き明かす。
さらに、飛行機の原理は「作用・反作用の法則」「ベルヌーイの定理」で、地球温暖化の原理も量子力学でわかる!
物理的な思考・知識をもってすれば、世界をとりまく諸問題も解決できる!?
本書は、物理学教授が理系アレルギーの読者でも分かるように基本から丁寧に解説。
読了後、何気ない日常風景や、ニュースを見る視点が、ガラリと変わることだろう。
[ 目次 ]
第1章 日本サッカー・ラグビーは世界に通用するか?―力学・統計学編(日本サッカー・ラグビーは世界に通用するか;心・技・体のどこが課題なのか? ほか)
第2章 飛行機はなぜ飛べるのか?―流体力学編(飛行機はなぜ飛べるのか?;一般にはどのような情報が流布しているのか ほか)
第3章 エコロジーな社会 地球温暖化とは何だ?―量子力学・熱力学編(化石燃料への依存;自然エネルギーの可能性 ほか)
第4章 得体の知れない原子力って?―原子物理学編(原子力の二つの側面;謎の光 ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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高校及び大学初年級までに学ぶ物理学を用いて、日常に見られる現象を解き明かそうという試みを持った本。いわゆるフェルミ推定的なことを行っている。
最近フェルミ推定は問題解決能力を鍛えるために注目され、書物も多く見られるようになったが、それらは誰もが知っている簡単な数学で推定できる。
しかし本書は物理学を用いてそれを行っている。日常に物理を当てはめることで、物理に奥深さを感じれるようになる。
こういった類いの書籍がこれからも多数出版されることを願いたい。
本書は字も大きめで、図も豊富、文章も読みやすく、気楽に読めるという点でおすすめである。最終章は核開発の歴史の話であり、第1章に比べて毛色が異なってはいるが、非常に大切であり、これからの歴史を生きていく上でも知っておかなくてはならないという点で、例えフェルミ推定は行っていなくとも読んでおくべき内容であろう。
他の書籍でも同じことが言えるが、本書を読んだあとは読みっぱなしではなく、ここで学んだ推定法や思考法を少しでも毎日何かの疑問に使っていく努力をすべきだ。そういった感情をあおってくれる良書。
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世界は物理学なんだな。私の祖父も弟も物理の専門家。私だけが物理不得意だった。落ちこぼれだったよ、物理なんて。
運動量=体重Xスピード
日本人は体重が少ない。
日本人が世界で戦うには大型化は欠かせない。
なぜ飛行機は飛ぶのか、原子力、地球環境問題について論じている。
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生まれた時から存在する技術に対し感心を抱かない「文明社会の野蛮人」を解消すべく
サッカー、飛行機、地球温暖化、原子力
という身近な例を用いて物理学を解説し、既存の科学へ感心を抱かない現代人に警鐘を鳴らす。
・サッカー
・飛行機
飛行機を浮かべる力は空気とエンジンの反作用 とベルヌーイの定理による揚力 の合力。揚抗比はなんと18。
・地球温暖化
・原子力
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身近な話を題材に、物理学の基本的考えを説明した本。
飛行機がなんで飛べるのか、その仕組みが物理法則とともに、了解。
最後は、原発について。これは福島原発事故の前に書かれているけど、チェルノブイリの悲劇が繰り返された形になる。
しかし、どこの世界、仕事でも、マニュアル外の事態に対して、的確な判断を下せる能力を養うのは、きわめて難しいこと。
このような人材は一人いりゃいいのか、、、
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2010年発行の本。この本の大きな章立ては4つ。「日本サッカー・ラグビーは世界に通用するか?」「飛行機はなぜ飛べるのか?」「地球温暖化とは何だ?」「得体の知れない原子力って?」図らずも飛行機の中での読書で、飛行機はなぜ飛べるのかを読みならが翼を一生懸命眺めて、著者の思惑通りになったりもしました。
この本にも多少は物理法則以外の、それをどう人は捉え使ってきたか、ということは書かれているのですが、やはりその踏み込みが足りなかったのだと、2013年の今、思わざるをえません。一方で、物理を含めた科学的な事象自体を否定的にとらえるむきも出ている気がします。いろんなものを食べて、よく噛んで消化してみたいなあと思う、今日このごろでした。
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授業のネタ探しもあって読み始めました。ベルヌーイの定理の説明、二酸化炭素がなぜ温室効果ガスになるのか、2種類の原子爆弾の仕組みなど、はじめての話題もありました。しかし全般的には物理的な記述が少なく、物足りなさを感じました。「世の中がわかる」方に重点が置かれて、「物理を知る」方が手薄だったように感じます。「世の中」のことなら、いまは池上先生の本とかいっぱい出ているし、わざわざ物理をくっつけなくてもという感じです。付録に少しは数式もありましたが、もう少し突っ込んだ議論があっても良かったように思います。いくらかは復習になりましたが。