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「足尾から来た女」というドラマを見て足尾銅山に関する本を積読中だったので読むことにした。本の内容としては足尾銅山がメインではなく、ジャーナリストとは何かを筆者の体験と足尾銅山におけるフォトジャーナリストである小野崎一徳氏のの子された写真から追い求める内容。ジャーナリストは政治家や官僚の御用記者になってはいけない。そして、客観報道主義といって、どこかの役所が言った話をそのまま伝えるというだけでなく、主義主張をきちんと述べていくべきだという。本来、新聞は主義主張を伝えるために生まれたという。自由主義等が台頭する中で多くの新聞が創刊された明治・大正時代の話だ。足尾銅山を読みたかっただけだが、ジャーナリズムとは何かを考える機会を得た。確かに新聞に主義主張があってもよい。今は社説も総花的でどの新聞も余り変わらない。ただ、朝日新聞は頑張っているようだが、安倍政権からは嫌われているようだが。しかし、政府の嫌われ役も必要だろう。政府には、それをもとに排除するようにならないことを、そしてその報道機関を否定するようなことがないことをお願いしたいと思う。