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一途に遠回り。
2016/08/28 21:30
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投稿者:nachi - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく好きなお話です。切なすぎる。
睦と来栖の両方の目線で書かれているのもとても良い。
睦が来栖に「ジュンスイなんだね」って言うシーンは印象的だな。
変わらないでいることは難しい、ただ睦からしてみれば上手に変化できない自分へのもどかしさや焦り、変わらないけれど、ただひとつ来栖への想いだけで、心を乱される様が、本当に読んでて辛くなりました。
オウちゃんもところどころ手助けしてくれる良い奴で好きです。
その後のふたりが気になる作品です。
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発達障害を持つ主人公
2022/09/10 07:48
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投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『イノセンス』 (INNOCENCE)
この内容だと、純粋とか、無垢、という意味で健気な睦のこと。
2005年発刊の古い作品。
『イノセンス~幼馴染み~』
『イノセンス~再会~』
2010年の再編版には、二つ書き下ろしが追加されて文庫化。
私が読んだのはその電子版。表紙の睦がとても可愛らしい。
「冬の向日葵」
「真夏の椿」
乃々山睦:やや発達障害傾向。
純粋で悪意が無い素直な美少年。
大好きなものは、クルちゃんこと、来栖貴文。・・睦の「大好き」にクルちゃんは戸惑う。
でも貴文が大学入学で東京に行ってから、会えなくなる。
来栖貴文:睦の幼馴染。同じ年。
男女を問わない睦の「大好き」を、どう受け止めたらいいのかずっと戸惑う。
県議だった父の葬式で、養子だと知る。 恩に報いることを強く意識する性格。
クルちゃんを睦が駅で見送る場面、睦は自分の喪失感をどうしていいのかわからず、駅でずっと泣き続ける。この場面で、睦は、クルちゃんのような人が傍に居ないと、上手く生きていけないのだな、と思った。
『イノセンス~再会~』:貴文が大卒後に秘書になり、政略結婚をする段取りが進む8年後、睦と再会する。
色々あって、クルちゃんは睦の傍にいることを決心する「真夏の椿」で、ハピエンに。
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新装版
2019/08/18 18:51
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧版既読です。
何度読んでも、泣いてしまいます。
睦の純粋さに、詩織さんまでも、感化されてしまったのが、印象的でした。彼女も、嫌な女になりきれなかったのでしょうね。
そして、書き下ろしも、暖かい話で、こちらも読めて良かったです。
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評価が難しいけれども
2016/03/21 14:19
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投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
人が人を好きだと感じるのは自分にとって利益があるかどうかという前提のもとにあるのかもしれない。そんなギブアンドテイクなしの結びつきの難しさと残酷さ優しさが入り混じり、なんとも言えない話だった。
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知能指数がボーダーラインにギリだから、睦がまっすぐであるかのような描写にどうしても違和感が…。
来栖が、自分の目標に向かって努力したことに間違いは無かったし、取ろうとした道も有だろうと思う。
ただ、自分の心に嘘をついていることが苦しかったのではないかなぁ。目標と望む生き方は違ってたってことでしょうか。
血は繋がってなくても、さすが母親、P280の言葉には感服です。
お話は、良かったです。しっかり泣きました。そりゃぁもうボロボロと…。
来栖が「願いごとが叶う券」を握りしめて睦を引き止めるシーンは本当にいいです。
いつも思いますが、常識やなんかを覗かせて読むと、ちっとも楽しくないので、純粋に、睦くん、けなげ~、切ないねぇ~、ってことで。
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純真無垢な睦とストイックな来栖の幼馴染愛。
出会いから気持ちが通じ合い幸せになるまでの長い時間をまとめた作品だが、睦の人となりが一般的ではないため普通の幼馴染愛とは大きく異なるといっていいのだと思う。
幼少の頃からお互いを想い合っていた二人だが、
幼稚園児のまま時が止まったような睦は、大好きな来栖が成長し変わって行く様に戸惑いを覚え始める。
来栖は、睦を愛する想いを封じ込めることに必死で、大学入学と同時に遠く離れることを決意する。
駅での別れのシーンでは、自然と涙があふれて胸が苦しくなった。
その後、長い時間を経て再会を果たす二人だが、
変わらない睦に対し、自分を追い込むためにいろいろなものを切り捨ててきた来栖の葛藤は激しい。
だが、枷となっていた生い立ち事情を払拭する母親のひとことをきっかけにして、来栖にもある種の覚悟が芽生えてくる。
知恵と知識には乏しいが真っ直ぐに心をさらしてくる睦と、知性溢れるがために情緒を抑え込む来栖は、ある意味とてもバランスのとれたパートナーなのだろう。
さまざまな環境や外敵から睦を守るのは来栖の役目。
そして、来栖の心を守るのは睦の役目。
この先きっと二人はもっと幸せになるのだろうと心から信じられる作品だった。
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幼なじみもの。
人よりも少し知能と精神的な成長が遅い睦は小さい頃から攻めの来栖のことが大好きで、それを隠すこともしないんだけど…来栖はそんな睦から距離をとるようになっていく…序盤からもう涙腺刺激されまくりでした。
来栖のことを好きな自分自身に何の疑いも持たず全身全霊で気持ちを表す睦と、葛藤や焦燥感に悩まされて目を背けることしか出来なかった来栖。まさに対比という感じ。
細かく感想書くよりも興味を持った人にはとにかく読んでもらいたいなと感じる一冊。
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読む人によっては非常に好き嫌いが分れますので、注意が必要。
軽い知的障害をもった睦(受)と、幼馴染で頭の良いクルちゃん(攻)の話。
良くも悪くも睦は『純粋』
クルちゃんが全ての睦には、変わってしまったクルちゃんの姿は
ちょっと切ないよなぁ……とか、読んでる方がもう胸がはち切れそう。
随所に涙腺崩壊させるエピソードがあってまいりました。
あほみたいに涙してしまい、読後はどっと疲れました……。
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途中何度も辛かった・・。終わりに近づくにつれて辛かった反動なのか涙がぼろぼろでてきて、最後はよかった。
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知的障害のある睦と、幼馴染のエリート来栖。
ずっと子供のままの純粋な睦ですが、それを美化しないで向き合って描いている所に好感が持てました。
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ファンタジーであるBLの中で、もっとも「おとぎばなし」だなぁって思うんじゃないかというたぐいのストーリー。
睦の純粋さにほんわり優しい気持ちになれました。
睦のようにシンプルに人を好きになれたら・・・と思ってしまった。
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題材が題材だからっていうのもあるけど、その難しいテーマを扱っているにも関わらず、恋愛を真っ向から書いているのに好感が持てます。
切なくてもどかしく、恥ずかしいぐらい純粋な恋愛。切なさはむしろ付加価値。
ちゃんと最後にはあったかくて可愛いお話になっています。砂原糖子さんの良さがたっぷり詰まったお話。ぜひ読んで欲しい。
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知的障害をイノセントと単純に位置付けはできないものだけど、
自分を汚いと思っている主人公の攻めにとっては、いつまでも変わらない幼なじみの存在はかけがえのないものなんでしょう。
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大人になるにつれ人が忘れてしまうものをいつまでも持っている人って素敵だねって話。
題材から痛いことは覚悟して読んだけど、やっぱり痛かった。そしてやさしかった。
交互視点なので、受視点になるたび痛くて、攻視点になるたびこの攻バカだなあと思ってしまう。
何にせよ、幸せで終われてよかった。