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円城塔を勧めてくれた知人に借りて読んだ。複雑系を研究している金子教授による、エッセイ&小説。これが興味深くて面白い。カオスつてなんだろうのエッセンスがナンセンスSF小説に詰まっており、思わずニヤリとしてしまう。
これを読んだあとは、また円城塔の作品を読んでみたくなる。
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複雑系とは何か?「部分の和で表せない全体というのは論理的にどういうものか、それを捉えるにはどうしたらよいか」あとがきより。
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どうしてこういう考えが一般に浸透しないのかとんと理解できない。という感想もある。
しかしそんな単純な話じゃないみたいだ。大体、カオスの説明で度々登場する「ダイナミズム」という言葉の意味は自分がイメージしていたものと違う。何度読んでも分からないが、金子さんは一言で自明な概念を表す言葉として使っている感じだ。
解説で円城さんが否定していたが、なんとなく自分にはブログ記事のような親しみやすさも覚えた。こういう本がこういう形で出版されていたというのは牧歌的でよい文化だなとも思う。
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[『カオスの紡ぐ夢の中で』を読んで - heyheytower]( http://maijou2501.hateblo.jp/entry/20121207/1354899450 )
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一読した感想はバーチャルインタビューが代弁してくれてる。「まずこの本はいったい何だろうかつまてのがよく分からないんですよね。エッセイがあったり小説があったり。その中身も、文化論みたいのがあるかと思うと、複雑系の研究の解説っぽいこともあったりして、急に難しくなるかと思うと、そのつぎの段落が芸能界や野球の話になったりして。」
輪郭が判然としないまま読み進めてしまったけど、『小説 進物史観』にそれまでの内容のエッセンスが詰められているので、むしろこっちから読んだ方が良かったかも。金子さんの研究観というか、複雑系理論を通した自然科学的な世界の見方がよく伝わってきて面白い。