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なんか色々とモンモンし続ける青年の話、と思いきやのトカゲである。
いやトカゲを飼うというのもなかなかないけど、釘で柱に打ち付けてっていうのはかなりアツいのではないか。今どきこの設定では、大家がグリーンピースあたりに通報して活動家が大量に押し寄せて人生が終わること間違いなし。ネットにも情報がばらまかれ、借金取りの比ではない苦労が待っているわけで。
なもんだからこの設定にしつつも妙な愛情を注ぐ主人公のある種の狂気もこの時代だから許されて、なんかどーしよーもねーなーこの若者は、というありきたりな展開に実に味が出ているではないか。
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釘で打ち付けられても生きてるトカゲと過ごした大学生の1年の話というあらすじに惹かれて読んでみました。
ある時代のただの青春小説ではなく、生きることの意味のようなものを主人公の生き様から学べた哲学的な1冊でした。
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生きていく上でままならないこと、逃れられないことって誰にでもあって、それがたとえすごく小さなことだったとしてもそれによって傷ついたり深く落ち込んだり。
そういうときに答えが出ないことは分かっているのに死というものについて考えることはよくあるなぁと思った。
明日はもう来ないって覚悟でなきゃ生きれないほどに切羽詰まっていても、明日は必ず来るし、どんなに暗くても必ず光はあるはず。
生と死が隣り合わせであるように光と影も隣り合わせにあることを実感させられた。
あと読めば読むほどキンちゃんー!愛おしいー!
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色々な問題を抱えた大学生が様々なことち苦悩しながら送る日々が描かれる。
蜥蜴の存在が哲之の考え方や行動に変化を与えているように感じる。
時代状況などを知らない面もあったものの、面白く読めた。あと陽子みたいな彼女ほしい。