紙の本
毒や大きさという強さを獲得した生き物達
2017/07/25 22:14
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
ズグロモリモズという毒鳥。毒鳥など非常に珍しい存在である。毒は昆虫や蠍、蜘蛛などを想像することが多く、鳥で毒を持っているものがいるとは。毒を持つには体内で生成できるようにするか、他から摂取した際に自身は毒でやられないようにするかのいずれかの必要がある。すなわちコストがかかるわけで、それに見合った便益がなければ淘汰の対象であろう。そのコストをかけずに見かけだけ真似る昆虫がいる。そもそも生物は視覚が発達していないものもいるため、見かけだけ真似ても匂いなどで気付かれてしまう可能性がある。したがって目の良い生き物である鳥類やトカゲに狙われる昆虫がこの戦略を採るとのこと。なかなか面白いものである。
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獰猛な肉食獣から毒を持つ動物まで。ヒョウアザラシの口からペンギンの足が出ている写真がめちゃくちゃ怖い。
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図書館本。
ページをめくる指がおかしな手つきになる(笑)。
しばらく自然科学系の本にハマりそうだな。
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毒を持っていたり、牙がすごかったり。そんな生きものを集めた本。
薄い本なので動物数はそこまで多くないのだけれど、写真が綺麗だしさらーっと読むのに良い感じ。
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本書に掲載されている動物たちは猛毒、獰猛、瞬殺、巨大、罠といった奇妙でドギツイ特質を持ち合わせたものばかりです。監修をされているのは 2012年2月7日に惜しまれつつも他界された千石正一先生です。
この本を監修しているのが惜しまれつつも他界された千石正一先生で、『わくわく動物ランド』や『どうぶつ奇想天外!』でそのお姿を拝見していたことがあっただけに、読みながら複雑な感情を抱いてしまいました。
ここで紹介されている動物たちはそのどれもが猛毒を持っていたり、獰猛であったり、また限りなく巨大であったりと、あまり出くわしたくはないなと思うのですが、こうしてビジュアルブックという形式で見ている分には、その美しさと、獲物をしとめたり、自らを守るためにけばけばしい模様をしていたりと、本当に多種多様の生態をしている動物たちが生命の神秘を思わせるものでした。
その中でも絶滅危惧種であるフィリピンワシはその威風堂々たる姿や、夫婦の絆が強い鳥であったりと、初めてここで知ることも多かったり、締め上げた獲物をあごを大きく開けてゆっくりと丸呑みにしていくアフリカニシキヘビは幼少時に興行で一度触ったことがあり、とてもひんやりしていたなぁという感覚を思い出しつつ、こんなのに締め上げられたらひとたまりもないだろうなぁと思いながら、写真を見ておりました。
そのほかにもさまざまな動物がここでは扱われておりますので、よろしければ手にとって見ていただけると、ありがたく思います。
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チェック項目9箇所。鋭く尖った牙、強烈な毒性、暴力的なほどの巨体、それに残酷で凶暴な気性……、あるものは捕食者として完璧な体に、あるものは体内で毒を生成できる体に、あるものは巨大な獲物を呑み込むことができる体に進化した、地球上にくらすキケンな生きものたち、その生活からは、彼らの真剣な生き様が見えてくる。サメの鋭い歯は7センチメートルもある完璧な三角形で、激しい攻撃で欠けてしまっても、予備の歯がすぐ後ろに控えている、その総数は300本以上、歯は何度でも生え変わり、武器の在庫が尽きることはないのだ。フィリピンワシは厳格な一夫一婦制であり、どちらかが死ぬまで何年でも一緒に過ごす夫婦の絆が強い鳥とされている。イワスナギンチャクの種の科学的研究が行われたとき、ハワイの大学の学生がこの群体の上を泳いだだけで、全身倦怠、筋肉痛と腹部の痙攣で数日間入院したという。多くのカエルは夜活動するのが普通だが、この派手なヤドクガエルは、自分が危険な存在であることを誇示しながら昼間に活動する、昼間のほうが気温も高いし、獲物も多いからだ。コモドオオトカゲは島の生態系の頂点に立ち、天敵がいない、人間も長い間住んでいない地域だったから数が増え過ぎ、獲物が乏しくなったため、同じ種が天敵となってしまったのである。タランチュラは恐ろしい毒グモだと思っている人は多い、しかしそれは完全なる誤解なのである、牙はミシン針の先ほどの太さがあるし、弱いが毒もあるのでかまれれば相当痛いが、性質はおとなしく人間を攻撃することはまずない。
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5歳9ヶ月男子。ふりがながふってなかったので、全部読まされました。。。結構エグい説明もありましたが、男子って危険生物とか好きですねー。