紙の本
地震国日本における超高層ビルの仕組みやシステムについて詳細に解説した面白い一冊です!
2020/02/20 19:08
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、地震国日本における超高層ビルの耐震技術などをはじめとした様々な建設技術、テクニックを詳細にわたって分かりやすく解説した一冊です。同書には、超高層ビルの地震対策、風対策、構造、建設計画、建設工事、建設時に用いられるタワークレーン、設備、防火対策、メンテナンスとリニューアル、そして今流行の超高層マンションなどについて記載されています。地震国ならではの「あっ!」と驚く高度な技術や仕組みを学べるとっても面白い一冊です。
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[ 内容 ]
地震と台風の国ニッポンの超高層ビルでみつけた、最先端の技術と工夫の「!」と「?」と「!?」。
[ 目次 ]
超高層ビルの今
超高層ビルの地震対策
超高層ビルの風対策
超高層ビルの構造
超高層ビルの建設計画
超高層ビルの建設工事
超高層ビル建設の立役者タワークレーン
超高層ビルの設備
超高層ビルの防火対策
超高層ビルのメンテナンスとリニューアル
超高層マンション
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ブルーバックスは理系的な内容を、わかりやすく解説しててつい手に取ってしまうんですが、なかでもこれは秀逸。
もちろん、ぜんぶ理解して読んでる訳じゃないですけど、高層ビルにまつわるテクノロジーがコンパクトにまとまっています。
震災で自分のマンションの耐震性や防災度が気になる人にもお勧め。最後は超高層マンションだけの章もあり。
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建築から解体までいろいろな技術の紹介。
建築から解体のうち、解体では
カットアンドダウン工法が興味を持った。
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震度7にも耐える超高層ビルはどのように実現したか。耐震技術、エレベーターや空調、防災のスゴ技など、大胆で細やかなしくみの数々!
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都内のどこかを30分も歩けばほぼ間違いなく工事現場が見つかるのだが、昨今の建設現場はどこも防音シートが張り巡らされていて、内部を覗ける機会は少ない。本書を読むまで鉄骨と鉄筋コンクリートの違いもよく知らなかったが、それでも基礎となる構造物や巨大な重機がシートの隙間から垣間見えると心が踊るものだ。より詳しい知識を得られれば、工事現場は『未知の面白そうなもの』から『現代の物理科学の集大成』として楽しむことができるはずだ。
本書はもちろん物理学の厳密さに言及するような内容ではないが、手始めとして、建築のわかりやすいところを抑えられるのは楽しい。
川崎地下街のエレベータを見て、「これが油圧式直接タイプか」と思ってみたり、社屋の非常階段を見て「11Fより上に行くとH型鋼に連結された油圧式制震ダンパが片系になるのは何故だろう」と考えてみたり、遠くにみえる建設現場を眺めて「あの場所とあの高さだからこそのマストクライミング方式のクレーンなんだろうか」と想像してみたり。
完全な理解にはほど遠くとも、きっかけとなる視点が得られれば、その後の勉強も捗ることだろう。こうして仕組みを垣間見る距離感が一番楽しい時期なのかもしれないが、詳しく学んだ末に何が見えるのか、それもまた楽しみだ。