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ハルイチの詩が好きな人はきっと所々で見られるあの作詞センスが垣間見えるたびにテンションが上がる一冊かと。カルマの坂を彷彿とさせる世界観もよかった!何より終わり方がいい。あそこで終わらせるから素晴らしい。最後の1文なんてとても好きだ。音楽活動もしてほしいけど、また作家・新藤晴一の小説が読みたいな。
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私の崇拝する作詞家ハルイチ大先生の小説処女作。
本人も読書家そして文字を綴ることも生業としているだけあって、たどたどしさはありません。初めて書いた作品とは思えないくらいスマートで漫画のようにすらすら読めちゃう出来になっています。
ハルイチ節に慣れている人(それから村上春樹が苦手でない人)は難なく読了できるのでは。
ただ、やっぱりハルイチの真骨頂は歌詞だと思う。
限られた文字の中で凝縮された彼の世界観は、受け手の想像力に委ねたほうがより輝きと深さを増すはず。
小説というかたちで間延びしたものにしてしまったのが口惜しかった。
もし可能なら「時の尾」で歌詞を作ってみてもらいたい(いろんな意味でたぶん無理だけど…)
ちなみに読み進めていくうちに「カルマの坂」とのリンク感は払拭されました。おそらくハルイチの中では別物でしょう。コレ。
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新聞の書評かどっかで見つけたんですが、あらすじを見て「まるで『カルマの坂』やなぁ」と思ったとおりの雰囲気のお話でした。とても読みやすい文章で、これが小説処女作とは…さすがは作詞家って感じですね。希望に満ちたラストのために、もっとドツボな悲劇でもいいかなぁと思ったんですが^^;次回作はあるのかな…ぜひ書いて欲しいです!
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世界観を考えると読むのに時間がかかるかと思ったが、意外にすぐ読み終えました。未来への道がうかがえるラストでよかったです。
既に表現する術を持っている人があえて小説という手段を用いて伝えたいことはなんなのだろう・・・とか、1曲の詞でも本が書けるだけの内容が裏にあるのか・・・など、いろいろ考えてしまいました。
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普段歴史やミステリーがほとんどなので、こういう内容は久しぶりでした。
場面を読んで、あぁあの歌が似合うなぁということを思う方が多かったかも。
新藤さんが書いたってゆうので読んだ部分が多いので…
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厳しい世界で生きる少年たちが嘆きもせず、
ただ必死に生きている様はすごく力強い。
ただ、痛々しくもある。もっと光をあげたい。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-587.html
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新藤晴一初小説。
予想以上の出来でした。
丁寧に、愛情を持ってものつくりをしていることが覗えた。
「カルマの坂」のストーリーを思い出した。
あのような悲劇的な結末にしなかったのは、やっぱり愛情からだろうか。
しかし晴一さんカルマといいこれといい、その手の描写がいいです。私は好きです。
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初めての小説だと知り、期待しながら読みました。
面白かったです。
設定も個人的には好きなタイプのものでしたし、
楽しんで読めました。
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読み始めて間もなく世界観が似た作品が思い浮かんだ。 租界、少年兵、生き残りをかけた闘い、愚かな大人… 打海文三の「裸者と裸者」「愚者と愚者」だ。 打海さんが心筋梗塞で亡くなられて、完結篇の「覇者と覇者」は未完になってしまった。 好きなシリーズだっただけに残念な気持が未だに消えない。 新藤晴一さんは、「ポルノグラフティ」のメンバーのひとり。 ギタリストの新藤さんは作詞の担当でもあり、女優の長谷川京子さんのご主人でもある。 予想以上になかなかにいいなあと思った。 打海さんのようなスケール感はないにしても、ういういしい良さと勢いがある。ラストも爽快で◎文句を着けるとすれば、時折キャラが戯画的に思えることと性描写の音が不快なこと。これは好みの問題かもしれないけど。
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とりあえず、「あーハルイチが書いた小説だなー」て感じの。
バイクのくだりとかね。
カルマの坂とか書いてるもんなー彼…と思い起こさせる設定。
でも文章は秀麗ですよ。
贔屓目もあるけど。
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時代背景としては、内戦直後の旧市街地。
戦場経験から、人を傷つける事に躊躇しなくなってしまった身寄りのない元少年兵が、生きるために○春婦のボディーガードとして雇われながら、忘れられない人を捜す。
晴一さんの独特な言い回しとか、何でこんなに詳しいんだ?と思わせる程、リアリティーな知識の広さ。
情景を浮かべさせる表現や、登場人物がカタカナ表記になっていたりと、読みやすかった。
続きは→http://mitsukiyaya.blog10.fc2.com/blog-entry-565.html
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晴一さんらしい表現が多かった。
最初は晴一さんの小説という気持ちで読んでたけど、すぐに内容に引き込まれた。
ヤナギがミナと暮らせるようになればいいな。
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背景に‘戦争’があり、考えさせられた内容でしたが、テンポ良くて読みやすいこの雰囲気は好きです。でも、ところどころ、無理やり話をひっぱっていると思われる部分があり、何度か読み返して「??」というところもありましたが、それは私がわからなかっただけかも。
風景や様子がよく伝わってきて想像しやすく、全体的に面白く読めました。私の想像の中では、ヤナギが幼い頃過ごした村は、アジアの山奥の貧しい村だったし、ゲリラ戦、、、、と読むと第二次世界大戦中の沖縄での地上戦やベトナム戦争を思い出して顔をしかめてしまった。ヤナギ達が現在住んでいる旧市街地は‘モモ’の中での灰色の人や町なみで、歓楽街は映画‘ブレードランナー’に出てきた、確かアメリカの筈だけど日本?中国?というネオン瞬く夜の街でした。
色々想像させてくれる本は 楽しいですね。
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少年が自分自身の弱さに苦悩し、強い個性のある周りの人々に助けられながら、明日の果てしない可能性を見出していくストーリー。
展開が早くて読みやすく、一気に読んでしまった。
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晴一さんの書く詞やエッセイが好きで読んでみたけど、小説はあまり好みではありませんでした。
日本人作家さんの作品をあまり読まないので、慣れていないだけかもしれないけど、ところどころの言い回しがくどく感じてしまいました。
それと、場面の切り替えが唐突に感じる部分があり、ページが抜けているのかと思ってしまいました。
全く面白くなかったというわけではありませんが、少し読み難い作品だと思いました。