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2014.8.27
ぎーっ、とん。ぎーっ、とん。恐竜の声=土を砕く臼の音が響く。村落すべての家が陶芸を家業とする“皿山”に生まれ育った女の子。中学から高校に上がり、東京や外の世界と自分の未来を感じ始める。
好きな人と一緒にいたいけれども、お互いのために離れる選択。高校生にしては大人な植島先輩の考え方が心に染みた。
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地方に育った少女の、都会への憧れと怖れを繊細に健やかに描いている。陶芸家が集まる特殊な地域の雰囲気や大分弁が作品に柔らかな印象を与えている。
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高校生の女の子のお話だけれど、いわゆるボーイミーツガールものとはちょっと違う。伝統的なものづくりをしている家庭で育った女の子が主人公。何年か後もしかして初恋だったのかな、と思い出すこともあるのかも、という夏のお話でした。
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16歳の少女
主人公の由香(高校一年生)から
見据えた
陶芸の村の様子
バス通学で通う高校の様子
そこで 暮らす人たち
そこで 葛藤する若者たち
そこで 起きる身辺雑事
の 様子が 愛情たっぷりに
描かれる
私たちは
こんなふうに 暮らしてきた
こんなふうに 暮らしている
こんなふうに 暮らしていきたい
幸せは
自分のすぐ足元に
ありますよ
と 静かに 伝えている
そんな 一冊です
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→「旅ゴコロを誘われて~『皿と紙ひこうき』」
https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/a66ae01478fb15291e1d9f99c84d2cfe
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陶芸の山に住む女子高生。東京からの転校生。弁論部の先輩。親友の恋。出会った詩。捨てられた動物死体。山を出た叔父。祖母の入院。夏休み。臼の音。
全てのエピソードが主人公にポンとぶつかり流れ去る。それでいて主人公を形作るものとなる。巧いなあと感服。
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九州の田舎らしい温かさと閉塞感、そして思春期の揺れる心の動きを、優しく丁寧に切り取っている印象を受けました。東京から来た転校生の存在も物語にメリハリを与えていて、ジャンルとしては児童書の括りになるかと思いますが、大人が読んでもしみじみする一冊だと感じました。
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陶芸家の小さな集落で育った高校1年生、由香。東京から来た、かっこいいけど無口な転校生と、心は通うのか-。