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確か去年買ったまま積読していて、なかなか読めなかった本。
児玉清が愛読している、と何かの雑誌に書いてあったのをみて買った。
児玉清といえば、かなりの読書家らしい。
昨夜読了。
人妻に恋をしてしまった超繊細な青年、ウェルテルの苦悩がせつせつと書かれていて
切ない。
どんなに時代が変わろうとも人を愛する心情というのはいつの時代も同じなんだな。
でも、今なら自分の恋が実らないと知って死んでしまう人は少ないだろう。
だからこそ切ない。
こんなにもロッテを愛していたのに、当のロッテは無神経な人だなぁ~と感じた。
途中、彼の心をもてあそぶような(結果として)態度をとったりして、ハンカチをかむ気持ちで
読んだ。
銃で自らの命を絶ってしまったラストシーンはあまりにもあっけなくて、
だから余計に切ない読後感が残った。
何度も読み返している、という児玉清さんの気持ちがよくわかった。
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初ゲーテ。
ウェルテル激情の物語。
ここまでの愛の物語を初めて読んだ。
最初は意味がわからないと思っていたけどラストは素敵。切ない気持ちでいっぱいになる。
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そんなに悩まなくても・・・
まあ、1杯飲みなよ(^^)つU
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皇帝ナポレオンの愛読書だったという本。それも納得、ゲーテの文章力はすごい。本当に文がきれいで、ヴェルテルの熱い思いが伝わってくる。
この本で思ったことが二つ。
・ゲーテのようなきれいでいて、熱い思いが伝わるような文章が書きたい
・ヴェルテルが愛したロッテのような人と出会って、燃える恋がしたい
「彼女がぼくを愛してくれて以来というもの、ぼくはどれほどぼく自身をとうとぶようになっただろう」
こんな文章がかけるようになりたいし、こんなかっこいい恋愛がしたいもんだ。
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極端に言うと、中二病患者の恋愛相談。や、ホントに。そこまで面白いと思えなかった。。ただ、どうして身の破滅を選んだのかは気になる。
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主人公のウェルテルの青年期特有の様々な悩みを手記形式でつづったもの。二百年以上も前に書かれたものであるのに、非常に共感する点が多いことにただただ驚くばかり。青年期の悩みというものはそれこそ普遍的なものであるなぁと感心してしまう。
理性的な面での悩み、というのはなかなか共感できる点が多かったが、ただ、主人公のウェルテルがここまで己の感情を激しく、豊かに発露していくところは置いてけぼりにされてしまうこともあったのも事実。
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ゲーテ初読。観点が深く、哲学的要素が溢れてたように思う。
そしてその素直さ、人間性が見えたようにも。
ロッテを想って止まない狂気が狡さを正当化させる。
嫌われる人間ではあるだろうけど、こういう考えや生き方は凄く好きだと思った。
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そうだ、僕は放浪者にすぎぬ。この世の巡礼者だ。しかし君たちもそれ以上のものなのだろうか。
人間はどうしてこうまで冷たくしていられるんだ。それを思うと胸をかきむしり、脳点を叩き壊したくなることがよくある。
おまえの運命は類がないものだ。ほかの人たちは幸福と言っていい、お前ほどの苦しみを味わったものはいないのだ。
人生はただ一場の夢のごとし、よく人のいうことだが、ぼくもやはりいつまでもそんな気持ちがしているのだ。
ぼくはまるでカミが聖者たちのためにとっておいたような幸福な日々を送っている。このさきざきがどうだろうと、ぼくは人生の歓びを、最も清らかな喜びを味わったんだ。
自分の情熱や自分の欲求からでもないのに、他人のため、カネのため、あるいは名誉とかなんとかのためにあくせくする人間はいつだって阿呆なんだ。
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〈非常に思い出深い〉
20歳前後、僕は本という本を本格的に読み始めた。
「本を読もう」と思って最初に手を付けたのは、一番古い記憶では漱石の『こころ』だった。そして、『こころ』に感動し、また何か読もうと本屋で目に止まったタイトルが『ウェルテル』だった。ゲーテなど一切知らず。当時の僕の心境が、このタイトルと呼応したのだ。
ウェルテルは恋の三角関係に悩み、最後はピストル自殺を図るのだが、そんなウェルテルに僕は僕自身を重ねた。
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作品を構成する書簡ひとつひとつをゆっくりと読み進めると、ある事実に気づくはずです。ラブストーリーという筋書きからみれば、あってもなくても大差ない手紙がいくつもあるという事実。これらの手紙を通して語られるゲーテ自身の思いこそが『若きウェルテルの悩み』を名作に高めている大きな要因、魅力ではないかと...
【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
http://www.prosecute.jp/keikan/038.htm
【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/05/38_fd8a.html
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自分の感情不平・不満を友人に手紙で送るということに対して、私は、友人に言わず、自分で解決・消化しろよ!!と思ってしまいました。
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情熱を傾けた相手が人の物と知りつつも自分の気持を抑えられない。人間はどうしてこうも悲しい生き物なのだろう。背徳感や倫理観に逆らうことでまた快感を覚えてしまう。
愛にたいする格言はたくさん存在するがうまく言い当てた言葉には未だ出会ったことがない。愛を表現するのま難しいのだ。
この本のなかの愛は誰ひとりとして救えていないではないか。
だから言わせてもらおう。
「愛とは救いがたいものである。」
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ウェルテルの語りが、感情豊かで引き込まれる。
でも、豊かすぎるかなー、とも思う。
前半の安定している頃は安心して読んでいられるけど、後半、悩みに悩んでるとちょっと読んでてしんどいし、もう少し落ち着け、とも言いたくなる。
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もし読んでいない人がいるなら、その人は絶対損をしていると思わせる本でした。
人生において感じる苦悩の一つが、ここにあります。それも究極的な形で。
ロッテへの遺書でしきりに「あなたはもうぼくのものなんだ!」とウェルテルは書きます。この矛盾を書いた、いや書かねばならなかった彼の心情が分かると言うのは、私の傲慢でしょうか。
しかしゲーテがこれを自らの体験に即して書いた、というのがすごい。見事な昇華です。
短いのですぐ読めます。お勧めです。
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トーマス・マンの『ワイマルのロッテ』を読んだついでに読みました。
若かりしゲーテの、シャルロッテ嬢に対する成就しなかった悲恋を、書簡風の作体でつづる半自伝小説です。
あまりにも有名な本なので…あらすじは私が書くまでもないですね。はい。
感想。ひっじょうに面白く読み応えがありました。燃えるような恋をしたことのある人に…また、そういう恋愛にあこがれのある人に、読んでいただきたい作品です。決して遂げられない想いに身を焦がし…最愛の人のために命を散らす…誰だって一度はこんな空想をするんじゃないかしら。
本作品の主人公・ウェルテルも、(これは作者ゲーテ自身なのだけど)そんな空想の虜になった一人の男なのでした。
しかし、この若気の至りを遺憾なく発揮しまくるアイタターな青年ゲーテ(=ウェルテル)が、後年 世界の歴史に名を残す詩聖ゲーテになるとは。
この作品からはとても想像がつきませんねwww
あ、ウンチクですが 製菓メーカーの“ロッテ”は、この作品のヒロイン
シャルロッテの愛称“ロッテ”に由来するそうな。