0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
1両編成の列車で抜本的に乗客数がどこまで増えるのだろう、という疑問は残るものの、課題を解決するには、体当たりで事実を収得し、そこからシナリオを作り上げていくここが必要、そしてシナリオは分かりやすく、ということを教えられた本。
しっかりとした経営ドラマ。前半以降から一気に面白い
2017/06/10 13:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライトな表紙のイラスト、ゲームやジャズで聞いたことがあるような書名で、てっきり軽めのお仕事小説かと思ったら、予想以上にしっかりとした経営ドラマでした。
ただ、経営ドラマに重点を置いたせいか、池井戸さんのような銀行の話が前半4分の1(約100ページ)を占め、なかなか本題である「鉄道の立て直し」に入っていかない…。
銀行モノも好きですが、今回は「電車の話」というつもりで読み始めたので…「これじゃない感」が前半は強かったです。
鉄道を立て直すというあらすじから、この本を読むのは少なくとも電車に興味を持った人が多いと思いますし…
イラストの雰囲気、ゲーム名にも繋がりそうなタイトルから、若い世代の方もこの本を手にする可能性が高いと思いますが、そういう人たちからすると前半部はくどく感じるんじゃないかと思います。
逆に、イラストや書名の軽さから、年配の方は手にとらない気もしますし…。
本文の中に、ある程度年齢を重ねた人、経営史やニュースを30年ぐらい前から見ている人ならわかるような現実の事件が例として引っ張ってきていますが、それ以上の解説がないので、若い世代の人は「例」で余計にわからなくなると思います。
(幸い、私は両親がそういった話が好きで小さいときから聞かされいたからわかりましたが…それでも、何度も「?」マークが頭をよぎりました)
そういったことによって、幅広い世代に…そして、これから何十年後も読み続けられる作品にはなってないのがもったいないと思いました(内容が面白いだけに…)
ストーリーはしっかりと練られていて、現実的に私たちでも町おこし・鉄道再建ができそうな気がしてきます。
(小説だからこそできることだと思いますが…それでもリアリティはありました)
銀行の話が終わり、実際に鉄道再建に取り掛かるあたりから、一気に面白さが加速します。
そこからは、止まることなく読めました。
投稿元:
レビューを見る
毎日の仕事に疲れたサラリーマンがこの手の話を
読めば、そりゃあこがれるよね。
そんな感想が多いってことは、それだけ今の世の仕事が
退屈だってことなんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
大きな目標や困難な目標に前向きに取り組める気がしてきた。
仕事や人助けという大きな目標でなくても、前向きに進めそう。
でも、支えてくれたり、理解してくれる仲間ってホント大切。
投稿元:
レビューを見る
田中さん、最初からおやじギャグ炸裂キャラだったっけ?とか、
山花で、マークⅡに乗っている2人目ってつまり同一人物なの?とか、
社員がたった20人しかいないんだし、声が掠れちゃってる駅員くんにもちゃんと名前があれば良いのに、とか、
つまり言いたいこと、気になることはいくつもあるんだけど、
それはこの作品が良かったからこそ。
あんまり本を読まない人たちにも楽しんで読んでもらえると思うのでオススメしていきたい。
もうちょっと話題になってもいいはずで、そうすればみんなに薦めやすくなるのにな。
投稿元:
レビューを見る
緻密に計算された、面白いストーリー。廃止目前の鉄道をテーマにしているのであれば、その沿線を含む仮想マップの掲載が欲しい処である。鉄道ファン的には、残念な部分である。
少々できすぎな展開ではあるが、鉄には夢のあるストーリーで共感が持てる。
投稿元:
レビューを見る
書店に平積みになっていた文庫本。
どうしたって、「Take the A Train」を思い出すタイトルです。
再来年に廃線が決まっている、広島の赤字ローカル線の存続のために、会社を興して、次々と型破りなアイデアを出しては実行し、奮闘し続ける、第二の人生を送る男女3人の物語です。
全編を通じて経済ネタがベースになっており、経済や金融の話は自分の専門外で苦手意識さえ持っているため、わかりづらい部分は多かっのたですが、これが社会の経済を回す仕組みかと思って読みました。
よくわからない部分は別にしても、廃線予定の電車に情熱と愛情を注いで、いろいろな打開策を打ち出し、実績を上げていく3人の、頭の切れ具合と、実行力、そして地に足のついた落ち着きぶりには舌を巻くばかり。
なにより、自分の熱意を形にして、どんどん実現していく様子には、力をもらいます。
3人とも年齢や環境などは全く違いますが、明るくて強調性に富んでいるため、3人きりの小さな会社ながら、応援したい気持ちでいっぱいになります。
誰もが、自分の人生や仕事に対して鬱鬱とした気持ちや疑問を抱えながら生きているところで、それを解消できる存在に出会ったことの幸せを、この本は教えてくれています。
もちろん、とんとん拍子でうまくことが運ぶわけではなく、彼らの前には、鉄道会社からの不信や国交省の規則など、いろいろな大きな壁が立ちはだかります。
時に悩み、落ち込みながらも、それを持前の明るさと冴えた頭で、一つ一つクリアしていく彼ら。
失敗をし、落ち込んだりしても、支えてくれる仲間との信頼関係に恵まれ、とても生き生きと仕事をしているなと思います。
そして、人物描写が優れているなと思いました。
3人ともどこかにいそうなキャラクターで、すんなり受け入れられます。
団塊の世代が、若い女性に向ける話題はたいてい偏っている、というくだりで、例として、女性がTVカメラの三脚の足にカバーをつけるのを見て、中年男性が「それ、手編みかい?」と聞いた、という話を挙げていたのが、あるあるでおかしかったです。
ちなみにその女性は「いいえ、百円ショップで買いました」と、男性の夢を壊すようなことを言ったそうな。
事実を述べて何が悪い!と女性側は言うことでしょう。
ただ、企画は大成功に終わった、というところまでは書かれていないんですね。
まだ彼らの挑戦は始まったばかり。
軌道に乗ってきた、という段階で、物語は終わっており、今後の彼らの頑張りを期待して、読者は本を閉じることとなります。
鉄道マニアの立場に立った話の進み方もされており、運転士講座などのシーンもあるため、ファンは読むべき本でしょう。
鉄道ファンの経済効果がとても高いことに、驚かされました。
やはり、少年は、誰もが一度は、列車の運転士を夢見るもので、その夢を抱えたまま、大人になっていくのでしょうか。
一つ付け加えるならば、作中で、ローカル線の運転士が、線路の上を歩いていた耳の遠いおばあさんを轢いてしまう事件が起こりますが、この本を読み終えてほどなくして、実際に��車の人身事故を目の当たりにしてしまったため、ショックが2倍になりました。
そういう意味でも、忘れられない本となりそうです。
投稿元:
レビューを見る
赤字ローカル線の復興という題材は素晴らしかった。そして、皆でアイディアを出しつつ形になっていく様子も、読んでいて楽しかった。しかし、キャラクターの設定などに無理があるようにも思えたし、主人公の昔話などは少し長すぎると思う。セリフの端々など少し「オヤジ」臭さがあり、さすがに寒いと感じた。
投稿元:
レビューを見る
鉄オタ本かと思いきや、経営再建ストーリー本。
ビジネスモデルはしっかりしているものの、
金融とお役所のシニアな二人+MBAホルダーの組み合わせ
方はやや強引だったかなと。
でも、面白いことは面白い!
投稿元:
レビューを見る
仕事に熱中している人達が生き生きと描かれているが、そんなにも清らかにできるのか疑問。自分なんか日々苦悩しながらやっているのに。頭のいい人はそのあたりがちがうのかな?
投稿元:
レビューを見る
ジャンル的には経済小説になるのかな。その堅苦しさを全く感じさせない爽やかで元気になる本!働くことの意義について悩んでいる人には是非勧めたい。変に感動を押し売りすることなく、でも気づいたら胸がいっぱいにさせる話。ただ…あのセクハラのくだりは必要なかったと思う…
投稿元:
レビューを見る
よっぽど生活設計がしっかりしてるとか、本当にその道の才能があるとか・・
そんなことでなければ、就職することなんて「かりそめの姿」なのかもしれない。
そしてだいたいはサラリーを稼ぐことって、社会に出ると簡単ではないことだということも理解できてくる。
また、結婚して子供ができ、シガラミが多くなると、なかなか辞めることなんてできないものだ。
しかし、どうしても自分の行く末に何のビジョンも無くなったら・・思い切った道に進むこともあるかもね。
この小説はサラリーマンならあこがれるそんな理想が満載。
しかし実に現実的なテーマであり、まんざらフィクションとは思えないのが面白いところだ。
自分(たち)が「これ」と決めた理想。それに向かって、突き動かされるように仕事に没頭する。
ここ最近はそんな激しいパッションも無いからなあ(笑)
やはりこの年になっても向上心が無くちゃいけないよね・・反省。
投稿元:
レビューを見る
ビジネス小説が読みたいと思い、色々探していたら出会った。
テーマは面白いが、なんとなく盛り上がりに欠けるような印象でした。ハッピーエンドが気に入らないわけじゃないと思うんですが。
投稿元:
レビューを見る
基本的にハッピーエンドが大好きで、ハッピーエンドのためならば、多少のご都合主義でも許せてしまうほうなのですが、今回はダメでした。ご都合主義というよりも、物語そのものに厚みを感じることができなかったのです。面白いのに、面白くない……、う~ん、なんという微妙な読後感。
投稿元:
レビューを見る
うーん、なんか、疲れる。
いいラストではあるんだけど、そこに行くまでがイライラする。
ビジネス小説としてもどうかなあ。