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読んだ後、解説を見て主人公「北村太郎」が実在する詩人だと知った。 まー、主人公の好き勝手加減ったら。家庭捨てたり親友の嫁はんに手を出したり愛人作ったり…病に侵されてもなお愛人の体を欲しがったり… 昔の男はエネルギッシュやのぉー。 好き勝手やってもやはりベースは家族にあるんやなぁ
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なんだか癖になるかも。
これは実話?
詩の引用が多いし、環境もそれっぽい。
理解できない世界だけど、静かに、でもエキセントリックな印象。
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五十三歳の男が親友の妻と恋に落ちた時、彼らの地獄は始まった。詩神と酒神に愛された男・田村隆一。感受性の強いその妻・明子。そして、北村太郎は明子に出会って家庭も職場も捨て、「言葉」を得るーー。宿命で結ばれた「荒地派」の詩人たちの軌跡を直木賞作家が描く傑作長篇小説。第三回中央公論文芸賞受賞。
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ねじめさん、こんなこと書いちゃっていいんですか?そんな感想が最初に浮かびましたが、それを読みたかったのはおまえだろという声も聞こえてきます。
それにしても、書かれている人たちは、もう、みなさん、この世の人ではないのかもしれないですね。
懐かしい昭和の話でした。
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登場人物の言動を抜き出せばほぼ全員ろくでもなしのクズばかりだ。妻子を捨てて不倫したのにほんの数年で独りになった途端、少女と表現するほど若い女に夢中になりはじめたのには笑ってしまった。でもその女性も実は、ってオチで真顔になった。
なのに文章が良くて読んでしまう。表現や感性がいちいち繊細で唸ってしまう。なんという観察眼。なんという生活への慈しみの深さ。なら不倫なんかするなよ…
これが明治の文豪の話ではなく、わたしも同じ時代を生きていたはずの昭和なのだから頭が痛い。
なんて良い文章だろう、と、なんてものを読まされているんだ、の感想が交互に訪れる、全く落ち着かない読書体験だった。