紙の本
比較教育学研究者の二宮氏による世界の国語教科書比較です!
2016/10/27 09:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、世界各国の国語教科書を日本語に訳して紹介するとともに、その違いを明らかに示したものです。それぞれの内容は、非常にやさしいので大人も、子どもも楽しめます。しかし、そこに隠された各国独特の教育、文化、言語背景などの比較は、なかなか難しいですが、それも本書の面白みではないかと思います。とても画期的な内容ですので、ぜひともご一読ください。
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世界の小学生(相当)用教科書の内容を国毎にレポート。各国の持つ時代背景や現状がどのように教科書に反映されているか、教育事情はどのようなものか、目指すとことは何なのか、等がコンパクトにまとまっている。
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いろいろな国の国語教科書、また教育事情がコンパクトにまとめられていて読みやすい。国語科とナショナリズム、について少し考えさせられる部分も。
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アメリカ、フランス、イギリス、ドイツなど様々な国の教科書について具体例を用いて説明してあった。
やはり国の考えや文化等が教科書には盛り込まれていると感じた。
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言葉と思考の基を考えるシリーズ。
世界各国の「国語」教科書を紹介。筆者が分かれるため、多少内容にばらつきがある感じもするけど、企画としてはとても面白いと思う。
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入門というか、読み物的な内容だけど、おもしろいです。
ドイツが興味深い。
石原千秋「国語教科書の思想」とかと一緒に読むと面白いかも。
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アメリカでいちばん知られているのは、誰の伝記?躍進著しい中国は、次代の国民をどう育てようとしている?小学校の国語の教科書には、それぞれの国の理想や信条、現実が濃密に詰まっている。欧米から中国、韓国、ケニアまで、各国の教育事情を知る第一線の研究者11人が集結し、国語教科書の面白ポイントを紹介する初めての本。
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(推薦者コメント)
学校で教えられる「国語」は世界でこんなにも違う。『国語教科書の思想』などと併せて読まれたい。
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世界の教科書の中でも、特に国語の教科書に焦点を当て、比較した本。
数学などは万国共通の公式があるので、共通点は多いかもしれませんが、国語はその国の文章で学ぶため、一番差異があるのではないかと思います。だからこそ比較になるのでしょうけれど。
日本では、国語イコール日本語という認識がありますが、日本のように公用語で母語でもある言語を国語として学ぶ国は、実は少ないのだそう。
そもそも「国語(national language)」という言葉は日本の造語で、正確な英語ではJapanese(日本語)となるとのことです。
ことばに恵まれている国だということは、他国と比べないと気が付きません。
また、教科書の思い出として一番記憶に残っているのは、どの国でも国語の教科書というのはおもしろいところ。
国語の文章を通して、社会や人生など、形にならないいろいろなことを学んだ実感があるからでしょう。
教科書のあり方も国によって違い、アメリカは学校が教科書を買い、それを生徒に貸与するシステムだそう。
勝手に教科書に落書きをすると弁償となるため、日本のように、教科書の肖像画に落書きをする子はいないそうです。
最近では、日本でも平等を気にしすぎて混沌としていますが、海外でも「平等」の精神が強すぎるあまり、教科書に白人版、中国版、黒人版の3種類のシンデレラが登場するそうです。
ディズニーもびっくりですね。
ちなみに黒人版は、馬車がかぼちゃではなくトロピカルフルーツなんだそう。
「読本」とは英語のReaders(アメリカの教科書)の略だそうですが、坪内逍遥が編纂した『国語読本』(1900)には、「シンデレラ」が「おしん」の名で紹介されていたそうです。
シンデレラとおしん、どちらもわかる人にとっては驚きの事実です。
またケニアの教科書には、主人公の少年がHIV感染する話が載っているそう。
さしあたり、現在の日本では考えられない内容ですが、HIVはケニア国内の大きな問題で偏見も強いからだそう。
お国柄を反映した内容が採り上げられるのが国語の教科書。
それは自国の子どもたちによりよい情報と教育を与えたいという国民の願いを反映しているのだということを実感しました。
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10ヵ国の国語の教科書を比べている。 日本の知識を増やす暗記教育と、アメリカのどう考え、どう解決するかの教育が対照的に書かれている点が、今の日本の現状を明記しているように思える。
日本の閉鎖的な期間で作られる教科書で教育された私達が、叫ばれるグローバル化に対応する人間を育てられるのか、私達が考え、足りないものをどう身につけていくかを実行するべきでしょう。たとえ義務教育が終わった後でも、大人になってからでも。
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★★★
今月4冊目
色々な国の教科書事情。そして教育事情
PISAによるとこの本は2010年でフィンランドがトップだがさらに10年後の今、香港、北京、マカオ、マレーシアがトップランク。フィンランドは下がった。日本はまあまあ、コロナでどうなるか
にしても、ドイツは小4で人生決まりそうだし、ケニアは日本より学歴社会なのが驚いた。
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各国の国語教科書比較
教育制度や、国民感覚の下地説明など面白かった
2010年出版なので、更新版も読みたい
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これはもったいないぐらいの良書。
親切丁寧にまとめられているし
豆知識も実に豊富ですし。
日本は学歴社会といわれます。
だけれどもほかの国の教科書とともに出てくる
解説を見ればまだまだましということがわかるでしょう。
(小学校後で大学進学ができなくなる国もある)
学びのすべてが「ことば」というところもあります。
言葉を理解せねば何の意味もないですからね。
言葉、大事。
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「国語」が一番それぞれの国の思想があらわれやすいのか
フランスやイギリスの国語教科書のお国柄には笑うしかない
その一方でちょっと笑えない国も…