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時代背景は『ブラック・ペアン』系です。
それは表記されている数字を見れば一目瞭然。
実は7章で『バチスタ』の桐生恭一登場。
そして、『黄金地球儀』にボンク7ラヤボ、ウスボンクラヤボ登場。
サクラTVもLastで駆け込み。
世良(ジュノ)視点で話が進む。
コートダジュールで垣谷とジュノ、駒井登場。
花房看護婦、猫田看護士長等も出てきます。
勿論、子天狗『高階』も。
水先案内人の駒井はちょろちょろしております。
ジュノは『天城雪彦』を日本に連れて帰る事で物語が動く。
『天城』先生は封鎖的な日本の医療に爆弾を落として行く。
『公開手術』では本当にサーカスのように。
畳み掛けるようなLastまでの時間は非常に面白かった。
コレも続編出るんだろうなぁって。
個人的に『オレンジ病棟』になるのかなぁって…
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2010.8.19読了。一日で読破。
桜宮シリーズ、高階さんが若かりし頃、佐伯教授が桜宮に心臓専門の病院を創る構想をだし、そのために天城医師を日本に呼び戻すが…という話。
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東城大医学部佐伯外科の垣谷講師がフランスでの国際学会発表の
お供で渡欧した外科医3年目で若手のホープ、世良。
彼には、佐伯病院長から託されたメッセージをモンテカルロ・ハートセンターの
心臓冠状動脈バイパス術の大家・天城に手渡すという厳命があった。
カジノで患者が全財産の半分を賭け、勝てば手術をするというのである。
多くの人に評価される一方でカジノでの顔役という天城医師。
カネの方が命より大切という金の亡者のような天城に反感をもつ病院関係者
との権力闘争。その狭間で奮闘する世良。
佐伯病院長の構想である心臓専門病院創設をオファーを受けた天城には、
実は、ある秘策があったのだ・・・・・。
『チーム・バチスタ~』のキャラの面々も健在である。たとえば看護師の藤原と思しき人物とか
小児心臓外科医を目指している若者、桐生が天城と会話を交わす絡みが描かれている。
医療問題の萌芽、過酷な外科医の世界を描いた『ブラック・ペアン1988』で、
研修医だった世良が再び登場する。
この物語は多分、2年後という設定だろうか。
ド派手な事件とか謎解きはないので、展開はそんなスリリングではないが
天城を連れ帰るため、世良はモナコのカジノで勝負したり
東京国際会議場で、学会の公開手術に天城が確立した新術式で挑むなど
この辺りが読みどころだと思いますね?
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2010/08/24
カナダ滞在中からずっと読みたかったこの本、ブラックぺアンの続編ですね。
本編中では後の時代設定の作品に繋がるシーンや登場人物がちらほらと見え、懐かしさとともに楽しめました。
田口・白鳥シリーズとは一味違った、天城と世良のやりとりが個人的にツボです。
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続くんでしょ。
続いてるけど、続くんでしょ。
まだまだこれからな序章の1冊って感じかしら。
しかしナルシストな医師の多い小説ですね。
勝ち気な看護師も多いですけど。
そんな感じなんですかね?
ジュノ、とか呼んじゃわないでしょう。
突っ込みどころは満載だけど
1日で読み切れる壮快さは健在。
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この作品は桜宮年代史のはじまりを飾る「ブラックペアン1988」の続編で、キーパーソンは、世良雅志医師(東城大学付属病院, 後に極北クレーマーで病院再生請負人として登場)と、神の手を持つ天才心臓外科医•天城雪彦医師(多分、須磨久義医師がモデル)。
ストーリーは、モンテカルロで優雅な医師生活を送っていた世界的な天才心臓外科医•天城雪彦モンテカルロ・ハートセンター外科部長が東城大学に招聘され、心臓血管専門病設立を依託されたことに端を発する。天城医師の医師ライフは優雅でゴージャスであり合理主義。ある意味拝金主義に近しい印象をも受け、我々庶民が抱いている医師像とはひどくかけ離れている。はっきり言って、大学病院であくせく働く医師にとっては破壊神だ。高階講師(田口•白鳥シリーズでは病院長)との「医療と金」に関する医療観のせめぎ合い、日本初の天城医師にしかできない独自技術による公開手術といったイベントを経て、心臓血管専門病院「スリジエ・ハートセンター」設立への道は続編へと引き継がれていきます。
で、感想ですが、この作品の醍醐味っていうのは、「医師(医療)の価値」に関する表現を堪能することなんじゃないかなとコンキチは感じました。ボクたちって、お金の話とかするとすぐ金に汚い的な発想をしがちなような気がしますが、生きていく為には金が必要だし、経済問題は国家の重要課題です。医師っていうのは、秀才で、高度な専門知識が必要とされ、新しい技術をキャアッチ•アップしていかなければならないと思います。要は、知識集約•労働集約的職業と思います。それなのに、最近のニュースでは、一部の美容整形外科医を除いては、医師の報われないニュースしか聞こえてこないような気がします(特に地方医療の現場のドキュメントでは)。
ところで、豊かな先進国「日本」では、医療っていうのは至極当たり前に提供されていると皆が感じているように感じます。そして、病気や怪我は根治するのが基本で、出産は安全に子供が生まれて来るのが標準というふうに考えられているのではないでしょうか?そう、「医師は聖人君主でなければならず、一片のミスも許されす、患者に奉仕しなければならない」っていう雰囲気が蔓延しているようにコンキチには感じられます。
つまり、愚鈍で怠け者でミスを良く犯す衆生は、自分のミスは棚に上げて、「医師」には決してミスは許さず、もしミスを犯したら徹底的に断罪し、怠け者な自分に奉仕させようとしていると言えるんではないでしょうか?はっきり言って、イジメに近しいですよ。コンキチには、正に医療は共有地の悲劇と化しているように思われます。
コンキチは、この作品の中で天城医師が発するこの言葉に対して、強くシンパシーを覚えます↓
医療は医療に専念すべし、などというしみったれた考えに洗脳され、医療とカネを分離しては、パラダイスは私たちのてのひらからこぼれおちていく。そして医療従事者は低額所得のブルーカラーへ転落し、自由と力を失っていくだろう
はっきり言って、有能で才能ある医師は、人生を満喫し、ウハウハする権利と義務があるとコンキチは思います。医師への道っていうのは、労が多いでしょう。��た、獲得できる技術も希少なものだ。それなのに自由と力を引きはがされ、タイトな勤務スケジュールの中で疲弊していくだけしか道が無いのなら、若者は誰も医師(産科医、過疎地医療)への道を目指さなくなるでしょう。なんてね♥
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ブラックペアンの続編かと思ったが、前作を知らなくても、サクサク読めた。今回は医療用語&フランス語にちょっと悩まされた…
今回の主人公・天城も破天荒で、最近、この人の作品はパターン化してきた感じも…
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華やかだなぁ。
カジノのシーンだけが書きたかったんじゃないか?と疑うくらい、最初から飛ばしていた感。
結局最後は何がどうなったのか、わかりませんでした。
ジュノの好感度だけが、ウナギ登り。
それは、オナゴだけの感覚なのか?
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手術のうまい外科医って人気あるんだろうなぁ。
教授=手術がうまい
というわけではないのだけれど。
個性的な医師、天城を日本に連れ帰れたジュノ(世良先生)が実は主人公なのかも。
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天城先生、実際に居たら異端児として
日本では受け入れられないと思いますが
でも面白いキャラクターだと思いました。
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患者あっての医療なのか、医療あっての患者なのかハムレットの世界です。天城の考えはシンプルでいいと思います。
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モンテカルロ・エトワールの称号を持つ強烈な新キャラクター天城登場。
外科医三年目の世良目線の物語。
フィクションの『外科医 須磨久善』で書けなかったものをエンタメ小説として仕上げたって感じがよくわかります。
天城先生にかかると若き日の高階講師もこの作品ではタジタジです。
さてこれから、ってところで物語が終わってしまってこのあとどんな展開になるのかは楽しみなところです。
心配なのは過去の物語にこれだけ強烈な新キャラクターを登場させてどうつじつまを合わせていくのでしょうか?
翌年1991年は若き日の速水先生大活躍の伝説の年ですしね。
そのあたりも興味深いところです。
海堂先生お約束のいろんな登場人物がチラリと顔を見せるサービスもファンにはうれしいところですね。
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ブラックペアンの二年後。世良は佐伯病院長の命を受けてニースへ。そこで天才心臓外科医天城に出会う。ギャンブルで患者を選別する方法に違和感を覚えながらも東城医大に連れて帰る。天城に反感を覚えながらもその手技に圧倒せずにはいられない。公開手術・スリジェハートセンターの行方は…
世良と花房の恋の行方も気になるところ。高階は一体どうでるのか!
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外科研修医、世良がモナコから連れ帰ったのは、天才外科医、天城。
しかし、この天城の存在が東城大学医学部総合外科学教室に嵐を巻き起こす。
患者あっての医療、医療においてお金の多寡を論じてはならぬ、と正論を主張する高階講師。一方天城は、医療あっての患者だ、医療は独自の経済原則を確立すべきと吠える。
実際、大学病院の一年の売上が二百億。天城医師が一人の患者に手術を行うだけで百五十億。
それを知った世良の戸惑い。
理想と現実と言ってしまえばそれまでだけど、どこかで天城のように割り切りも必要なのだろうか?
では、金では解決出来ない"こころ"は!?
天城のおつきを佐伯教授から命じられた世良の動揺はそのまま私の動揺につながる。
今作でも海堂さんは医療の問題点を提示する。
時はバブル真っ最中の1990年。この時いったいどれだけの人が後の世を想像していただろうか。
海堂さんのいらだちも小説を通して強く感じられる。
ただ、持って回った言い方が少々鼻についた気も・・・
それでも、半分意地で今後も読み続けるんだろうなぁ。
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またまた新たな天才の出現で、だんだん西尾維新の戯言シリーズみたくなってきて、正直飽きてきました。この路線はまだまだ続きそうなんですけど、少し話を広げすぎなのではないかと思います。バチスタシリーズだけでよかったのに。