投稿元:
レビューを見る
レビューをブログにアップしましたのでお読みください。
http://d.hatena.ne.jp/tomonzo_jp/
投稿元:
レビューを見る
(2010/7/13読了)氏の「だまされないための年金・医療・介護入門」の、年金部分のコンパクト版といった趣。新書サイズで年金の真実に迫ります。
それにしても、厚生労働省の試算、「運用利回り4.1%」はギャグか。そんなアホな試算書いてる担当者も、本心では良心の呵責に耐えていると、信じたい。
投稿元:
レビューを見る
年金問題について分かりやすく説明するとともに、年金問題をごまかすための厚生労働省の言い訳や応急策について一つ一つ分かりやすく説明している。
良著であるのだが、厚生労働省の小ずるい側面は吐き気を覚えた。
やっぱ医療崩壊といいあの省庁は腐ってますな。
べつにこの本を読んだからといって具体的な対策を立てれるわけではないが、少なくとも厚生労働省には嘘を疲れてもごまかされなくなる。
教養のために一読するのもいいでしょう。
ちくま新書。780円。
投稿元:
レビューを見る
。論点すっきりした。年金は老後に受け取れるけど、若い世代は受け取る分より支払う分の方が多い。1940年生まれの現老人は約3000万円の得。1980生まれは約1900万円の損。(p56のグラフから)世代間差額約5000万か。今生まれる人のが辛い。
「未納が増えると年金は破綻するのか?」という疑問について。破綻しない。未納者には将来年金を支払わなくて済むので財政に与える影響は実は少ない。ただ、実質未納者が6割ほどいるらしく。将来6割もの無年金者を生み出すこと自体が本質的問題。大きな社会不安が起こる事は避けられないと思う。
投稿元:
レビューを見る
厚労省と対立する立場で有名(?)な鈴木亘による年金解説本。
まず18の質問とそれに答える形式になっており、どの部分から読み始めることが可能になっており、非常にわかりやすい構成になっている。
なんとなくいろいろなBlog等を読んでいてわかった気になってはいたのだが、
・現在の年金は賦課方式、すなわち上の世代の年金を下の世代が完全に支えている(=下の世代の年金は支払った瞬間上の世代に還流する)
・厚労省の将来見込みの水準がかなり恣意的であること
・1980年前後生まれの人は支払った額の80%しか戻ってこない
・子どもたちの世代はさらに低くなる(2010年でやく60%)
・厚生年金の半分を企業が負担しているが、結局は自己負担(直感的にぴんとこなかったが、本書を読んで理解できた)
・現在の年金は540兆円の債務超過
といった点は、改めてデータを見て読んでいると衝撃的でもある。
ただ著者も最後に触れているが、一番の問題は我々国民の無関心にあるとも感じた。年金資産は総額数百兆円であり、かつそれぞれの人の大切な老後の資産であるが、その運用に関してほとんど主体的に関与もせず意見も述べてきていない。他の国々に比べて、日本は「お上に任せておけば大丈夫」的な信仰がいまだに強いのだとは思うが、そういう風に思えるのはたぶん60代の人々だけであり、それ以下の人たちはやはり積極的にもの申していかないとどんどん自分たちに不利な社会になっていき、結果的に日本が沈没してしまうのではないか、と漠然と感じている。
投稿元:
レビューを見る
うーん、鈴木の賦課方式から積み立て方式への変更もわかるし、積み立て式であったら今頃は年金の積立金は500兆円はあるだろうという指摘もうなずける。が、賦課方式では、少子高齢化で若年層支える任図が増えるというのもわかり過ぎるぐらいだが・・・・。
何とも経済成長が名目で4%もなく、1%である情勢がここ20年来続いていることこれからの脱却が政策的にできれば年金問題もかなり緩和されるだろうと思うが・・・・・。
社会保障の行政コストさげる個人の所得が把握できて、さらに、税金額、給付年金額まで分かるような仕組みを作るべきだと思う。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
とにかく難しいイメージがある年金。
わかりにくいだけではなく、未納、未加入、給付カットと将来の不安は尽きることがない。
それでも、厚生労働省は、難解な言葉を用いて年金の実態から国民の目を背けさせ、不適当な数値を使って試算を行い、「年金は破綻しない」と強弁する。
では、彼らが教えてくれない「本当の年金」は安心できるものだろうか。
一問一答で、年金に関する誤解を解く、誰でもどこからでも読める入門書。
付録表で「あなたのもらえる本当の年金額」がわかる。
[ 目次 ]
初級編―まずは基本から(とかく複雑で難しいという印象がある年金制度ですが、私のようなまったくの「シロウト」でも理解できるでしょうか?;なぜ、年金制度はバラバラで複雑な仕組みなのでしょうか?;そもそも、年金制度とは、どのように運営されているのでしょうか? ほか)
中級編―よくある誤解を正します(子どもが増えれば、年金財政の問題は解決しますか?;パートやアルバイトの人を年金に加入させると、年金財政はよくなるのでしょうか?;厚生労働省は「将来世代でも年金は2・3倍の得」といっていますが、本当ですか? ほか)
上級編―年金は変えられます(現在の年金制度は自動安定化装置があるので、今後、年金改革は本当に不要なのでしょうか?;赤字化している年金財政を建て直すための改革は、いつ行われるのでしょうか?;民主党の年金改革で、年金制度は安心できる制度になるのでしょうか? ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
日経ビジネスアソシエ11月02/16合併号 第7回BOOKインテリブリッジ掲載
さらに理解を深める本として以下を推奨
社会保障の「不都合な真実」
年金制度は誰のものか
年金改革論-積立方式に移行せよ
投稿元:
レビューを見る
● 実態からみると「マクロ経済スライド」は単なる「給付カット」と呼ぶべきものですし、「有限均衡方式」は「積立金の早期取り崩し」に他なりません。
● 後の世代に負担をどんどんバトンタッチしていく仕組みを「賦課方式」と呼びます。厚生労働省はこの仕組みを「世代間の助け合い」と呼んでいますが、助け合いというよりは、後の世代が前の世代を一方的に助ける仕組みというべきでしょう。
● 実は、厚生年金にせよ、国民年金にせよ、設立当初は積立方式で運営されていました。
● なぜ、現在の年金制度は、賦課方式に変ってしまったのでしょうか。その理由を端的に言うと、政治家や官僚が年金積立金を無計画に使ってしまったからに他なりません。その使い道の一つは、歴代の自民党政権が人気取りのために、当時の高齢者に行った年金の大盤振る舞いです。
● しかしながら、驚くべきことに、厚生労働省試算では、運用利回りとしてこの利子率の代わりに、「賃金上昇率」を使っています。これはまったく意味不明です。預金金利として、利子率の代わりに賃金上昇率を使っている銀行がどこかにあるのでしょうか。
● しかし、厚生労働省が恐れているのは、税財源にした途端、年金特別会計のかなりの割合が、厚生労働省から財務省の管轄に移ってしまうことであると思われます。
● 未納者は確かに「年金財政」の蚊帳の外にいますが、その多くは将来、生活保護受給者に陥る可能性が高いと思われます。生活保護は、全額が税負担であり、国の財政負担割合は国民年金よりもはるかに大きいですから、実は財政的にも大きな問題です。
投稿元:
レビューを見る
現在の年金制度について絶望してしまう内容。
著者は年金改革案を示しているが、素人の私にはその改革案が実現可能かどうか検証するだけの知識がないので賛成とも反対とも言えない。その改革案でも全員が現状維持ではなく痛みを受ける人が出てくるわけで、結局、それらの人たちの反対で改革が挫折し、問題が先送りされてきたのが、現在の絶望的状況を招いた原因だと思う。
年金財政が破綻しない限り、国民の多くに痛みを伴う改革への理解を得られないだろうけど、破綻させない為に税から補填を続けている。
となると、国家の財政破綻がしない限りは改革が進まないのではないだろうか。実際に破綻させない為にも、破綻寸前ですよ!と言う情報をもっと広める必要があると思う。ただし、改革の美名のもとで、自分たちの利権を拡大しようとする勢力には注意しないといけない。
個人で出来ることと言えば、改革に熱心な政治家を選挙で選ぶことだが、間接的というか回りくどい。それよりは「破綻寸前の年金には加入しません」と掛金をストップするほうが直接的だけど、サラリーマンは勝手に天引きを止めることも出来ず、半強制で納付なのも問題の先送りをさせてしまう原因の一つだと思う。
投稿元:
レビューを見る
年金は危機的状態であることを説明した上で、改善点を具体的に整理していて参考になった。相続資産から相続税として、年金のもらい得だった部分を徴収するというのはよいな。
投稿元:
レビューを見る
この本がめちゃくちゃ面白い。日本の年金制度がいかに厚生労働省の欺瞞に満ちたものであるかを告発する。反対する意見のものも含めて今年は年金に詳しくなりたい。業務でも多少絡むし
投稿元:
レビューを見る
年金はもうダメみたいなの聞くけど、ふわふわっとしてたので、試しに読んでみたが、これはホントに読んでよかった。私の知識では、これが正しいとも言い切れないし、やや書き方にも偏りがあるのではないかとも思えたが、今の年金のシステムに疑いを持つには、非常に分かりやすく、簡潔に書かれていて、すごくよかった。どうせダメなんでしょじゃなくて、こんな本を読んで知識をつけてくことが、とりあえず出来ることなんだってのは、間違いない。
投稿元:
レビューを見る
自公政権から民主政権にいたる現在までの、年金制度の解説。
Q&A形式の18章仕立てなのでとても読みやすい。
政府や厚労省が喧伝する「安全な年金制度」がいかに嘘で、都合の悪い情報が隠されているのか分かりやすく解説されてる。
「マクロ経済スライド」はただの給付カット、「有限均衡方式」は積立金の取り崩し、など難しいことばを噛み砕かれて、その本質がよく理解できた。
現役世代の支払いがそのまま高齢者の年金に充てられる賦課方式を、早急に本来あるべき健全な積立方式に移行する必要性、その具体策まで提示されてたのはよかった。
ただ、どこからでも読めるQ&A方式にしたため、同じ用語をなんども解説したりなど、若干のクドさが見えた。
投稿元:
レビューを見る
筆者は現行の年金制度に対して極めて批判的。現行の賦課方式を諸々の年金問題の「諸悪の根源」と指摘した上で,積立方式への移行を提言している。
太田啓之『いま、知らないと絶対損する年金50問50答 』(文春新書) では現行の年金制度は肯定的にとらえられており,特に「積立方式への移行はあり得ない」と断言している。
立場を逆にする両者を比べながら読むとおもしろい。