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政権交代したんだから、
民主党は改革にもっと頑張れよ。と思いました。
袴田事件も良い方向に進んでほしいです。
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ついに小沢一郎の強制起訴という切り札を、伝家の宝刀を抜いて検察が出して来ました。民主党を射程距離においた郵便不正事件で村木厚子さんの無罪判決という馬脚を露わした後に、大阪地検特捜部の冤罪でっち上げ捜査ものらりくらりとしているのは当たり前で、身内が同じ身内の恥・犯罪をそうやすやすと白日のもとにさらして暴けるはずがなく、とりわけ体裁や見栄やプライドばかり高い奴等が何をしようというのか、無罪判決の後の次なる一手は何か、この本を読んでいた私はうすうす想像はついていました。何を持ってくればこの検察の前代未聞の歴史的な存続の危機を回避できるのか、私でもそのシナリオをいとも簡単に軽々と書くことができましたが、まったくその通りになったので逆に彼らの安直さに驚き拍子抜けしてしまいました。著者・三井環はこの本で、鈴木宗男汚職事件・日歯連闇金権事件・朝鮮総連ビル詐欺事件・小沢一郎違法献金事件・郵便不正事件という5つのどれも耳新しいスキャンダラスな事件は、すべて検察がでっち上げた民主党政権崩しの目的のものであると分析して断言します。一連の事件はみな、かつての小泉自民党政権のときの検察の裏金問題と引き換えに作った大きな借りを返すために、自民党のために動く検察としてなされたものであるということを鋭く正確に論述しています。いやまいった降参、さすが天下の自民党、まさかのときの切り札に検察を味方に引き入れておいて、いざとなったら得意の謀略を演出・駆使させて、またすぐ政権に返り咲こうというプランをちゃんと準備していたなんてという感慨とともに、もういいかげんにしてくれ、政治も正義も裁判もみんな玩具のように弄びないがしろにして、生活不安どころか生存の危機すら押し寄せるほど日本をめちゃめちゃにしたくせに、もうこんな国になんかに住んでいるのが嫌になったから、ニューヨークにでも行って、正当防衛を装ってバンバン拳銃ぶっぱなしてスカッとしたいなァなんてわけのわからない物騒なことがふっと頭をよぎるのでした。でもそういう人っているかも。今夜の私もあいかわらずいかれてます。
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裏金の告発をしようとして、口封じされた元検察官の暴露本。
暴露本というのとは違うな、その視点から大きな問題になった事件を解説する。
被害妄想的なものがあるかどうかは判らないが、迫力のある内容だった。自分自身も結局、マスコミの報道に影響されていたと思う。ただし、この本の立ち位置が全て正しいかというと、自信はない。
例えば、ホリエモンが出て来て、検察批判をするのは生理的に受け付けない。検察は確かに間違っているのかもしれない。ただ、事実があるならあなたも間違っていた。株主の損失云々というが、相場の世界は誰かが損をして儲けがある。
「健全な」ルールに基づかず沢山の人に被害を与えておいて、罰金で充分じゃないの?そういう言い方はどうなんだろう。
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iPadで検索したらホリエモンのページ、そこで紹介されてて、興味を持った。
【読書ノート】
・ニーモシネ1-22
【要約】
・
【ノート】
・
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「権力」に操られる検察
五つの特捜事件に隠された闇
著:三井 環
双葉新書 008
検察がもっている裏金を秘匿するために官邸と取引した「けもの道」が、政治のからみでさまざまな事件へと波及していく
正義の機関であるべき、特捜の正体が、黒い組織であったこと。特捜がからんだ、5つの政治がらみの事件を介して、官邸へ、借りを返していく内容を解説しています
検面調書をとられたら、もう終わりだ、というのがメッセージです
気になったのは、以下です
■検察が「けもの道」に迷いこんでいる
・カミソリ後藤田は、密室でなされた黒い取引を「けもの道」と名付けた
・(元特捜検事だった著者を口封じに逮捕、起訴し懲役1年8カ月の実刑を受けたことに対して)満期まで懲役刑を勤めなければならないケースなど、実はほとんどない
■鈴木宗男事件
・誰かを逮捕・起訴したときには、検察は記者会見を開く
公式会見の場で、記者からの取材はもちろん受ける
それとは別に、非公式の取材も受ける
・私の検事生活の中では、最後まで否認を貫いた容疑者は、3人しかいない
京都知見と神戸地検時代に取り調べた中核派の活動家2人と、四代目山口組・竹中正久組長だけだ
・かえすがえすも、特捜検事とは恐ろしい存在だと思う
いったん彼らを敵に回したら、白を黒へと180度ひっくり返されてしまうことすら可能なのだ
・記者は検察のリーク情報を完全に信用する
リーク情報に対する裏づけ取材などしないし、検察組織に対してもおよそ無批判だ
■日歯連事件
・日歯連のカネは、当時の小泉内閣の閣僚たちへ広く渡されていた。
小泉純一郎総理、麻生太郎総務大臣……
・なぜ松尾検事総長が、日歯連事件の捜査を中途半端の形で終わらせてしまったのか
私は、「あのときの貸し」を返したのだと確信している
・現場経験のある松尾氏が事務次官や検事総長まで上り詰めたのだから、珍しい例だと思う
・彼は現場の気持ちを理解しているし、検事という仕事に深い愛情をもっている
がんばって捜査に取り組んでいる現場の声をトップダウンで叩き潰すなど、彼の考えと性格からすれば絶対にあり得ない
そう断言してもいい
「けもの道」は、その松尾氏の信条をねじ曲げるほどの力をもっていたのだ
■朝鮮総連ビル詐欺事件
・北の大使館は当然日本にはない
いわば朝鮮総連中央本部は、日本において北朝鮮の代理大使館のような役割を果たしている一面がある
・我々は騙された
そう怒っている人が誰もいないのに、詐欺罪が立件されてしまう
・官邸から圧力がかかったと思える根拠は、まだほかにもある
家宅捜索から逮捕までのスピードが、恐ろしく速いのだ
・ひとたび検面調書に応じてしまえば、調書の内容に沿って裁判は勧められていく
どんなに、「虚偽の自白調書だ」と主張したところで、裁判所での証言が信用してもらえる可能性は限���なくゼロに等しい
・私自身が弾圧されたことで、権力に刃を向けられることの怖さをイヤというほど思い知った
■小沢一郎事件
・検察には、古くから守れてきた一つの不文律がある
捜査を政争の具にしない
選挙に影響を及ぼす時期には、絶対に強制捜査をしないという一点だ
・検察内部には、「求刑基準表」という表がある
選挙違反であれば
××万円以上の買収⇒基礎
××万円以上の買収⇒略式起訴
などと対照表になっている
・本来、指揮権発動は、「政から官への民主主義的なチェックシステムであり、それこそ重要な民主主義の担保の一つである」
・民主主義とは、国民が権力者である
・東京地検特捜部が問題したのは、2004年に小沢幹事長が購入した4億円の土地に関する原資だ
・検察トップの人事に手をつけられないよう、小沢氏を厳しく牽制しておきたい
・小沢前幹事長に特捜部より不起訴の判断が下された日、検察関係者の間でこんなことがささやかれた
「不起訴」と「検察人事」を引き換えで手が打たれた
・もしマスコミの記者が検察の意図に反するような記事を書けば、検察庁へは出入り禁止処分を食らってしまう
それが怖いため、番記者は検察寄りの記事しか書くことができないのだ
■郵便不正事件
・大坪弘道(検事)という男は、よくできたつくり話をでっちあげる検事として、関西では有名な男なのだ
検面調書をまともに作れない検事など、世の中には一人もいない
よほど、の豪傑を相手にでもしない限り、容疑者は100%検事の手に落ちる
無理筋の話であっても、検面調書を一度取られてしまったらおしまいだ
・裁判においては、「予断排除の原則」がある
Aという裁判の心証が、Bという裁判の心証に影響してはいけない
AとBの裁判は、別々に分離して考えなければいけない
これが大原則だ
しかし、裁判官とて人間だ
自分がつい最近まで担当した裁判の様子は、頭にこびりついている
現実問題として、「予断排除の原則」を完璧に徹底することなどできない
・倉沢氏の一審判決は、裁判官の従前の常識とは真っ向から反している
何しろ、検察が作った検面調書よりも法廷での供述のほうが信用に足ると言っているのだ
目次
序章 検察が「けもの道」に迷いこんでいる
第1章 鈴木宗男事件
第2章 日歯連事件
第3章 朝鮮総連ビル詐欺事件
第4章 小沢一郎事件
第5章 郵便不正事件
終章 司法制度改革へ向けて
「検察粛正」鼎談―鈴木宗男×堀江貴文×三井環「検察に狙われた男たち」
参考文献
ISBN:9784575153576
出版社:双葉社
判型:新書
ページ数:231ページ
定価:819円(本体)
2010年07月25日第1刷発行