山崎ナオコーラ氏の素顔が垣間見られる一冊です!
2020/05/25 10:21
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『人のセックスを笑うな』や『美しい距離』などの傑作を次々に発表してこられた山崎ナオコーラ氏のエッセイです。同書には、山崎氏の幼い頃の思い出が描かれており、例えば、けん玉が上手かったあいつとの別れ、誕生日に自腹で食べた高級寿司体験、本が逃げ場だった子ども時代のこと、など氏の素顔が垣間見られます。同書では、「父の退職願」、「伝わらなくてもいいんだ」、「シロップをこぼした場合の処置法」、「俵万智著『プーさんの鼻』書評」、「小島信夫著『残光』書評」、「金子光晴著『流浪―金子光晴エッセイ・コレクション』解説」、「受賞の言葉」、「あるがままのドロップ」、「小説への旅」といったテーマで、様々な思い出が披露されています。
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彼女の小説の魅力は、その文章の奏でるリズムにあると思うのだが、エッセイである今作からも常に一定のリズムを感じることができる。たいへんに心地良かった。
とは言えエッセイではなく早く小説が読みたい、というのが本音。
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山崎ナオコーラさんのエッセイ集。
エッセイ本はあまり買わない。
でも書店でパラパラとめくってて、
「あ。これは何度でもよみたいな。」と思い、めずらしく購入。
ところどころでしゅわっとしみる言葉が、心地いい。
「栞が導くいろんな世界たち」もなかなかすてきだ。
部屋でたくさんのよみかけの本に囲まれて、ごろごろしてたい。
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8/12 おもしろかった。「人の…」は読んだけどふわーっとした話を書く人だなあと思っていたので、こんなにはっきりキッパリと「私はこういうものが書きたいんだ」と文学への姿勢みたいのがあるとは。一つ一つが短いせいもあるんだろうけど、全部がエッセイなのに詩みたいだった。
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解説にも書いてあるが、この人は、言葉以前の何かを描こうとしている。
このように、頭の中のものを文字にしようとすると、僕などは陳腐な、ステレオタイプな言葉が邪魔をしてしまい、ぴったりと合う言葉を見失ってしまうが、この人は違う。しっかりと言葉を見据えている。
その才能が、このエッセイでも垣間見れる。
というか、素のナオコーラ。いいと思う。
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うーん。
ナオコーラさんのエッセイはダメみたいです
ものすごく自分に自信がおありのようで、それはとても素晴らしいことだとは思うんです、羨ましいし。
でも、どうも鼻につく。いやみなかんじであまりいい気分になれないというか。
自分のことをまぁまあ可愛い顔だとか、などなど
女が読む太宰治って本でも自信たっぷり感じが嫌でしたが、これは一冊まるまるなのでちょっと、ね。
唯一、交番の隣に住んだってのは可愛らしいなぁとおもいました。
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等身大ナオコーラ!なんか、仲良くなれそう。と思うひとで嬉しくなった。お父様とのやり取りに、胸があたたかくなります。
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やっぱりエッセイなんて読むもんじゃない。
ぐさぐさ刺さっていたい。
でも、最後まで読んでしまいました。
ナオコーラさんの言葉は、やはり好きです。
飴のくだりが好きでした。
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エッセイだけど、言葉の使い方が小説を読んでるみたい。物事を見る視点や捉え方が、ユニークで、楽しい。
ナオコーラさんと、おしゃべりしたくなってきた!
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作者の素が垣間見えて、
どこかなんていうか、日常のなかの幸せとか、人間の動きとか、そういうものを見つけるのがうまいように想えた。
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エッセイ
エッセイってさ
なーんか
共感できないんだよね
とくに知らない人の本だと
なんも面白くない
エッセイは
大好きな人の本を読むべきだと
思いました。
山崎ナオコーラさん
まだ
本読んだことないんだよね
なのにエッセイって
失敗しました
学びました。
エッセイってなんで書くんだろうね
自分のことを知ってもらいたいからかな
まぁ
僕にとってはそんなことはどうでもいいんだ
人のことなんてどうでもいいわけじゃないけど
まず自我が
覚醒しないとね
やぁー
【ゲームテーマパークでアトラクションを設置した瞬間の声風に】
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普段エッセイを読まない私がなんとなく手に取った一冊。
小説とはひとつひとつ丁寧に紡がれた文章の連なりなのだ、という言ってしまえば当然の発見をさせてくれた。
ひとつひとつの物事に端から見るとおかしく思えるくらい真剣に向き合う筆者の描く小説を再読したくなった。
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山崎ナオコーラのエッセイ.
今まで読んだエッセイの中で,一番よかったかも,と思える.
必読!というほど人にすすめる気はないが,いつか読んだ人と,「その本読んだよ」と会話を一言二言かわすだけで,感覚が分かり合える気がした.
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とても良質なエッセイ。文章や小説に取り組む作者の真剣な姿勢と愛情をひしひしと感じる。ナルシシズムが薄く、客観的でドライな文章も良いです。
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あたしにとって本を読むときに大切なのは、
その書き手が何を表現したかったかよりも、
自分の気持ちがどう動いたか、です。
この本は、きっかけを投げられて、あとはお好きに、と言われているようで安心する。
書き手の意図とたとえ一致しなくても、
その文章によって読み手が感じたことこそ、
一つの結果だと。
なので、あたしが感じた、彼女の情熱も野心も、それを素敵だと思う自分も、大切なのです。