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10.10.25 読み終わった
はじめは電車の中でちょびちょび読んでいたけど
途中から気になり始めて一気に読んだ。
久々に本を読みきった。
色んなことを極端にしている話だなー
まあこのキチっぷりが
気になってしまって好きなのだけど。
映画がやるということを知ってから読んだので、
どんな感じになるのかなぁ…など想像しながら読んだ。
映画気になる
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いやー度肝を抜かれました。おもしろかったー。
屋根裏から「妹」を覗く変態兄貴・英則と、彼からの復讐を待つメガネっこ・奈々瀬。
どちらもとんでもない自意識の塊で、もう行動のひとつひとつが「キモい」「イタい」というやつです。
でも、あるよね。
そこがコワおもしろく(ところどころ苦しい)、次どんな行動を取るのかドキドキもので、一気に読んでしまいました。
まぁ、不快な話といえばそうなのですが、すごく力のある本でした。
超ゆがんだ恋愛小説とも言える?のかも?
異性に幻想を抱きたい方(特に女性に幻想を抱きたい男性)にはオススメしないかな。
なお、「兄」が浅野忠信、「妹」が美波で映画化しています。
2010/11/1 読了
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息苦しいどろどろな世界観に、期待を裏切らない予想外の結末。これぞ本谷ワールドおおお!!それにしても美波ちゃんと浅野さんて、ぴったりな配役だなあ。ぜひとも一人で観たい映画!
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自意識の過剰さ。
穂村弘が書いている解説の通りだ。英則や奈々瀬ほど突き詰めて考える人は実際はいないと思う。でも、なんだか分かってしまう、彼らの考え方が。
こんな自意識過剰は嫌だ。めんどくさい絶対。でも、彼らは楽しそうで、少し嫉妬。
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兄の英則と、妹の奈々瀬の奇妙な同居。
夜な夜な兄を喜ばせる為に出し物を考える奈々瀬。
屋根裏に隠れて妹を覗く英則。
…兄妹ではないふたり…
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ドロドロして…ない!いややっぱりしてる!
奇妙で気持ち悪いのにどこか滑稽で可笑しくて、それがまた奇妙で。
「ハハハないない」って思いながら読んでてもどこかありそうで・・・
面白かった。
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劇団本谷有希子の本谷有希子さんの小説。
「お兄ちゃん」からの復讐を待ち続ける「奈々瀬」。「妹」を屋根裏から覗く「英則」。
狭い借家で送るふたりきりの生活が描かれる、ものすごい愛憎劇。
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復讐されるために、一緒に暮らし続ける「兄」と「妹」。
その世界にうっかり引き込まれてしまいました。
いいなぁ、この生々しさ。
含まれている毒がたまらない。
終盤の奈々瀬の叫びは、正直羨ましくもありました。
この作者さんの他の作品も読んでみたくなりました。
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「妹」を覗く男。「復讐」を待つ女。
二段ベッドが置かれた、陰気な借家に同居する“妹”こと奈々瀬と“兄”英則。奈々瀬は、英則からの残酷な復讐を待ち続け、一方、英則はそんな“妹”を屋根裏から覗く行為を繰り返す。
そこへ英則の同僚・番上が訪れ・・・
浮気、覗く変態、嫉妬、復讐と漫画をみてるような感じでサクサク読めた。読む前に映画から観ていたので、イメージはできた。
英則の思いついた復讐はなんだったんだろ?車にはねられなければ・・・
最後、こんな恋愛?もありなんですかね 笑
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あずさちゃんが「気持ち悪い気持ち悪い」としきりに言っていましたが、私はあまり主人公2人に気持ち悪さは感じなかった。奇妙といえばとても奇妙な関係なのだろうけど、ああ、そういうこともあるよね、と納得してしまった。そして読み終わってから少しずつ冷静になり、「いやいや、ないよ!」と一人で突っ込む。
異常な関係を描いているのに、こんなにも説得力のある文章で書かれたらその異常さをよく把握できない。
終盤、ああ、このまま綺麗な形で終わるのかな、それもいいな、と思っていたらまさかの展開。何年も2人だけの世界を作り上げてきたのに、外部の第三者の一言だけであんなに揺らぐなんてなんて脆いのだろう。あれだけ強情に守り続けていたのはなんだったのだ!とそこで初めて主人公2人に苛ついた。
でも、その後の奈々瀬の感情の噴出というか爆発は読んでいて気持ちが良かった。なんとなく奈々瀬のキャラクターが掴めていたところに、母親との電話のシーンで一気に彼女が分からなくなり、最後の叫び散らかす場面で呆気にとられ、相変わらず分からないままなのに「まあ、いいか」と半ば感心しながら読み終わった。
味わったことのない変な爽快感を覚えた。そのまま2人でずっと一緒に気持ち悪くいればいいよ。
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奈々瀬な女(と、それに翻弄される番上な男)は実はけっこうリアル。こんな思考の女いる。10代で読んでたらもっと興奮したかも。
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映画観てないけど、タイトルが気になって購入。
ふたりのなかで成立してる世界って、あるよね。あると思う。
べつに誰にも感情移入しないしなにも騒がないけど。
いいんじゃない?ふたりの幸せはふたりだけのもの。
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『どうせなら、人の気持ちなんて全部分からなければいいというのに。』
『だからもしかしたら今こうやってお前と話してる俺の後ろにだって、ただ真っ白い空間があるだけかもしれなくて、だから俺はこうやって不意打ちで世界が手抜きしてないかどうか確かめてるんだよ。』
『苛つかれなかっただけ、上出来』
『誰かが傷つくところを見るくらいなら自分が傷ついたほうがマシだ。私は相手の痛みを想像して死ねるような気がする。』
『こいつのプライドは本当に異常なほど高いのだ。なんといっても小学生の頃、「うんこなんかしてません」って思わせるために休み時間のあいだにいちいち家まで帰ってることがバレて、逆にものすごく「うんこしてる」と全校生徒に注目されてしまった過去を持つ男だ、こいつは。』
『しかし残念なことに彼女の場合、それらはすべて空回りになるというシステムが体の中に組み込まれてしまっているようだった。』
『……確実に間違ってなかった時までさかのぼったら、お前に辿り着いた』
『私にとって、それはたとえば愛情関係なんかよりもずっとずっと確実なつながりに思える。永遠の愛は疑ってしまうけど、永遠の憎しみなら信じられる。愛に理由はなくても、憎しみには必ず原因がある。愛の理由が進行形だとしても、憎しみの原因は過去に存在すればいい。』
『そうだ、包丁は危ない。包丁は人を怪我させることができる。だから向けている。あたしがわざわざ台所にまで一旦戻って、数ある調理器具の中からこれを選び出したのは一体なんのためだと思われているんだろう。』
『違うよ、お前!見りゃ分かんだろ?これはあれだよ。なんか男と女が……裸でごちゃごちゃするするやつだよ!』
『こいつのスッピンに劣る完全形態のあたし。』
『騙すなら……騙すならちゃんと騙せ!』
『駄目だ。やっぱりあたし、あんたのこと、嫌いだわ』
『私の自分かわいさには果てがない。』
『めんどくさいの嫌でごめんな。……めんどくさくても大丈夫って言ってやれなくてごめんな』
『大丈夫。あいつ、ただの変態だから』
『お兄ちゃんには何も伝わってない。私の心からの叫びも涙も土下座も何も。伝わらない。私には何も伝えられない。』
『ああ、こいつの卑屈な笑顔は何千回と目にしてきたけど、こんな嬉しそうな表情は見たことがないかもしれない。なんてことだろう、こいつのせいで俺の人生は本当に台無しだ。お前の人生も台無しにしなければ、俺の生まれてきた意味がないよ。』
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ここまで人との繋がりを恐れてもなお繋がりを必要としている奈々瀬と英則を見て、ああ人間ってめんどくせえと思った。平凡で当たり前なコミュニケーションが出来ない二人にとって、憎悪をベースにした監視する/される関係という特別で非日常的な物語が無いと自分の存在が保てないわけですよね。すごく好きな作品なんだけどラストが今一つだなあ
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登場人物それぞれの性格がうまくかき分けられていて、面白かった。でも、最初の方で「きっとこういう終わり方するだろうな」っていう終わり方だったのがちょっと残念。