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抜けた下の歯はなかなか生えてこないのに、過剰歯が生えてきた主人公の鳴。
足りなかったり多すぎたり、がテーマかな。
足りない部分は何だか愛しく感じます。
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5年生の女の子、鳴は、水泳のリレーの選手に選ばれてしまった。ドキドキするからイヤなのに、断ることも出来ない。乳歯が抜けてから生えてこない永久歯。お父さんが勤める病院で出会ったおじさんには、腕がない。そして、お母さんは…。なんだかうまくいかないこと、足りなくてどうしようもないことばかり。だけど、先生のおなかには赤ちゃんがいるし、鳴の歯も生え始めてきたみたい。いつのまにか、少しずつ足りないところを、なにかいいものが埋めていくように、毎日がゆったりと過ぎていく。
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「ぽぉん、ぽぉん」と不思議な音が、主人公の鳴の頭の中でする。
この「ぽぉん、ぽぉん」がなんともいえず、物語のいいかんじをあらわしているのだ。
小学5年生の鳴はまだ永久歯が生え切っていない。
なんだか自分が欠けているかんじがして、満月になっていないかんじがして、ときどき不安になる。
おまけに、生えなくていいところに過剰歯が生えてしまって、がっかり…。
小学校の子ども時代、そして長野の雰囲気のやわらかさがなんだかとってもいいかんじの作品。ぽぉん、ぽぉん。
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5年生が主人公。
軽い、軽い、と読んでいたら、
後半、ぽろぽろ泣いてしまった。
いいなあ。
素直で、やさしくて、清い。
それはもう、どんな子でも、
おとなとは、くらべものにならないんだ、
きっと。
作者のあとがきが、とってもよかった。
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こういうのもありかな、ありだと思う。
でも、言いたいことを、小説の中の人に言わせているっていう感じがみえると、その人のことばって感じがしなくてあんまり楽しめない。気になって。
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おもしろかった、というほどではないけれど好感のもてる内容でした。
なんとゆーか、子どもたちの世界、とゆーか、
その時期だけに、その子たちに見える世界が、
1人の女の子のその時々の感情とともに描かれている。
イジメだとか、大人への不安、だとか、みえないけれど、
みえないからこそ強く感じること、だとか、
そーゆーもろもろ。
でも基本的に健全、だと思う。
特に祭くんの、賑やかなんだけど、まっすぐな物言いがとても好きでした。
文佳くんのありよう、というのもなんか印象的だし。