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靖国の源流 初代宮司・青山清の軌跡 みんなのレビュー

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紙の本

先祖の思いを一つに結集した物語。

2010/07/16 06:10

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルを見て、靖国神社に参拝しましょうと呼びかける内容かと思った。しかしながら、靖国神社の成り立ち、庶民にどのように受け入れられていったか、その役割を紹介するものだった。
 しかし、突然、第一部の著者である堀雅昭氏の親族の関係性が紹介されていく。靖国神社と著者の関係が見えなくなり、果たして、どうなっているのだろうかと訝る。
 続く第二部は、青山隆生氏の先祖が靖国神社の初代宮司であることが判明し、その関係が紹介されていく。その過程において、徐々に、徐々に、靖国神社初代宮司の姿が現れてくるが、意外な事実が判明していく。
 そして、第三部の青山幹生氏の話で靖国神社初代宮司である青山清の歴史と系図が明確にされていくが、ここで第一部の堀雅昭氏の話に戻ってくる。
 つかみどころに無い話の展開に一度は読み進むのをあきらめてしまうが、通読して、全体が見えた時の驚き。
 それは、関ヶ原の合戦によって防長二州に毛利家が追いやられたことで本家と分家が生じ、その本家も明治維新によって東京へ移り、広島の分家、東京の本家、山口の親類がぴたりと重なりあう様は、年月というピースをひとつひとつ埋め込むジグソーパズルの完成を見るかのようだった。
 正直、この本は私家版で出すべきものではと感じた。初代靖国神社宮司の青山家の家系図を示されても、関係者以外には面白いとは到底、思えない。事実、分家の青山氏兄弟は私家版で一族の歴史を著わしているほどである。
 公の出版物として発刊する意義、目的は何なのだろうかと考えたとき、高速道路やダム建設によって散逸する歴史を継続できるのは、本という記録媒体でしかない。これは販売部数を目的としたものではない。ある意味、利潤目的の出版からは逆行する企てではないか。それでも、あえて、一冊にまとめなければと考えた編集者の意向は、この400年に渡る記録を残さなければ、永遠に知ることはできなくなるという危機感だったのではと思えてならない。
 そして、「あとがき」を読むと、青山家の先祖霊が子孫を意図的に集結させて完成させたのではと思えてならない。「偶然にも」という言葉が幾つも出てくるが、そうそう偶然がいくつも重なるわけがない。
 そう考えると、この本が出来上がったのは必然となるが、日本各地にはこの青山家と同じような境遇に置かれた人々が多いのではと推察する。この一冊が、散り散りになった一族を結びつける一つの成功パターンとして愛用されることを願う。

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