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恥ずかしいことですが、初めてゲーテの詩集を読みました。
ですから他の訳者さんと比べることはできません。
しかし、何かで聴いたり見たりして好きだった詩が綴られています。
千変万化の恋人、処世のおきて、愛の書など…
心に響く詩でしたね。とはいえ、よく感情移入できないものもあります。
いずれ理解できる日が来ることを願います。
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まさかゲーテを必要とするとはね・・・小学生の頃には想像もできなかったね。
ほんとにほんとに心の底からあふれ出てくる感情と思想こそが、
たったひとつ、自分のものだっていう言葉、
なんでかわかんないけど涙でたんだよねー。
とかいいながら、理由、なんとなくわかる気がするけど。
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「私がおまえを愛しているかどうか、私は知らない」と始まる歌がとても共感できた。「独り者と小川」というような物語形式の詩は、あまり読まないがこの詩を読んで良い雰囲気だなと感じた。「心やさしき人々に」という詩は、読んでみて力強さと、詠う上での感受性の美しさに惹かれて、自分が詩を書いていく上だけでなく、生きる上での力強い心構えの指針となるように感じた。
ゲーテの詩は正直言って、魔王ぐらいしか知らなかったけれどこれを読んでみて非常に気に入ったので、またもう一度読めるなら呼んでみようと思う。
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文庫一冊にたくさんつまっていてよい。
ゲーテの詩は、普段は面白いものではない。しかし、心が自らのあまりの繊細さに打ち震えている時、これらの詩はそっと寄り添ってくれるのだ。
そして詩には、なお一片の価値のきらめきを見出すことができる。それは真実という名の価値である。
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「もう愛しもせねば、迷いもせぬものは、埋葬してもらうがよい」
いつも少し救われる言葉。もしそれがすっかり無くなってしまった時は、もう。
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膨大にあるゲーテ詩集より、抜粋したものを集めた一冊。
役著の年代もまちまちなので、訳語体も様々。
古いものは訳が和歌や短歌のようになっているものもあり、内容よりもリズムで入ってきてしまうので、なんだかなー。
初期は中二病か、と思わずツッコミを入れたくなるが、これが純愛というものなのだろうか。
晩年は警句的なものが多く、人間の根幹に迫っている。
個人的には晩年のゲーテの方が好き。
しかしながら、改めて思うと、1700年の頃からも、人間思うことはさしてかわらないんだなーなんて、思い耽る一冊でした。
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この人小学校に行ってたら好きな子のリコーダーを舐めたタイプだと思える素敵な詩集だった。
ところでイタリア紀行で諧謔詩人フィリッポネリについて何度も記していたが、軽蔑はよくないという詩がイタリア旅行後にあったのは気になる点
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恋い焦がれてるゲーテから
段々と、人を、友を、人生をみつめていくかんじ
なんこかはっとさせられるものもあり。
愛さないで迷わないなら
埋めてもらった方がよいとさ。
愛して迷おう。
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【本の内容】
向学心に燃え、たゆまぬ努力によって、生涯、自らの宇宙観を拡充していったゲーテの作品は、尽きざる泉にも似て、豊富多彩をきわめる。
喜怒哀楽、叡智、恋……人間性への深い信頼にささえられ、世界文学に不滅の名をとどめるゲーテの抒情詩を中心に、物語詩、思想詩の代表的な作品を年代順に選び、彼の生活を背景に、その大宝庫を楽しむことができるよう編まれた独特の詩集である。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ゲーテ読んでみたくて。
ランボーのような乾ききってどこまでも突き抜けていくようなするどさ・勢いは感じられなかった。落ち着いていて、目に映るものを静かに見守るような…
収録されている詩の多くに漂う物語(ロマンス)は、ものすごく劇的で大衆受けを想定して書かれたもののように感じる。一方で無題のものは警句的なものが多く、短い中で確実に突き刺さってくる。
いくつかの詩に見られるが、かなり読み手・読者に気を使っている。あれほど的確な警句を発せられる人物が、それほど気にかけ、苦心してことばを紡ぐのだから、まだまだ彼のいる世界に、こちら読み手は届いていない、そんな気がする。やさしいようでどこか絶望しているような。読んでも読んでも、彼のことばに触れることさえかなっていない。
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訳が古典的でたまに理解できないものがありました。
やっぱり詩はその国の言葉で鑑賞するのが一番いいのかなぁなんて思います。
それでもやっぱり独創的な雰囲気で楽しめました。
魔王はゲーテの詩だったんだ..。
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ゲーテの名前は知っていましたが、作品はよく知らなかったので、この機会に、頑張って読んでみてよかったです。
昭和40年3月30日30刷
死の半月前の作品。
つつましき願いよ、友のことばよ、
この小さき本の中に生き続けよ!
よかった。現代にも生き続けてます。
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ゲーテ好き! 感傷的になった時の言葉遣いが綺麗だから。
自分が恋してる時に読んだらすごくロマンチックだろうな。 ゲーテは最期まで、驚く程のロリコンだったらしいけど、彼の衰えない愛と情動の言葉は、自分も恋をしてたらずっと触れてたくなっちゃうね。
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『ゲーテ詩集』
著 : ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe
訳 : 高橋健二
◇
かの”ゲーテ”の創作物を読みました。
以前『ファウスト』を読んだことがありますが、詩という形式もあってか今回の読書は
より難解な部分も多かったです。
正直なところ不明な点は沢山ありました。
ですが、補って余りある叙情と詞を与えてくれる
読書体験となりました。
過去に”ボードレール”の詩集『悪の華』を読んだ時と比べると、”ゲーテ”は印象は難解で、内容は具体性を持ち、他種に富むよう感じました。
また、高橋健二さんによる後書きに
「最後の時期即ち老ゲーテ時代、彼は深く透徹した英知の詩人になった。従って警句風のものが非常に多い。」
ともあるように、率直に言うとビジネス書的な
内容も多く感じました。
体感として”胡散臭くないビジネス書”的な詩が
幾らかありました。
とどのつまり素晴らしい読書体験でした。
幾つも好きな言葉を詩を与えてくれた中から
一つ引用します。
P.173 『伝説』より
「しかるべき時に骨惜しみせざりしならば、
なんじみずから手数を省き得たりしならん。
ささやかなることを軽んずるものは、
さらにささやかやることのために煩わされん」
素敵だと思います。そして、我が身に刻みたいと思った教訓です。
また『ファウスト』も読みたいと思いました。
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・耳ある者は聞くべし、金ある者は使うべし。
・私は知っている、自分のものだといえるのは、自由自在に自分の心から流れ出て来る思想と、自分に好意を持つ運命が底の底まで味わわしてくれる幸福な瞬間々々だけだ。
・気もちよい生活を作ろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと、めったに腹を立てぬこと、いつも現在を楽しむこと、とりわけ、人を憎まぬこと、未来を神にまかせること。