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特集1は、湯本さんの「テストの上流設計」で、ゆもつよメソッドについて書かれていました。
手法というものは手段ですから適用時に現場に合わせて変形させながら使っていくものですが、こうして整合性を取ったスタンダードな「ゆもつよメソッド」がまとめられてそれを読むことができるというのは幸せなことです。まずは、この特集を理解しないと。
鈴木さんの声掛けで、あっという間に8月23日(月)の勉強会の話がまとまり今から楽しみです。
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特集2は、大西さん、吉澤さん、長谷川さんによる「JSTQB AL直前対策」というまさにタイムリーな特集です(試験が8月28日にある)。
ここで、JSTQB技術委員として伝えたいのは、ISTQB認定資格試験は、各資格種別における業務遂行に対する実力を問うものであるとこうことです。つまり、何かのふるいにかけたり、定員を決めて落としたりするための試験を行っているわけではないのです。
↑ここは、読み逃さないでほしいですね。
★
特集3は、細川さんの連載で、前回同様大変面白かったです。
メトリクスというと、取る方の担当者ですら、嫌々(仕事だからと)取っている場合が多いように思うのですが、細川さんは楽しんでますよね。それが伝わってくる連載なので◎です。
やっぱり、楽しんでいる人が「自分が楽しい!」って思うことを発表するのが一番良いと思います。
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特集以外では、大野さんの教える気があるのかよくわからない「なぜなぜ分析」の話と、鈴木三紀夫さんの「テスト計画書のアンチパターン」が面白かったです。
大野さんの記事では、
私はよくこうしたものを「判断基準」と呼んでいて、「こんなふうなシチュエーションではこういうことを考えて、こうなる方向に行動する」といった方向性のルールだと思っています。そうして、マネジメントとはこうしたルールの積み重ねでできあがっています。
という文章がよかったなー。なぜなぜ分析がこの暗黙知のルールの穴を見つける手段の一つというのがしっくりきました。
鈴木さんの記事は、純粋に読んでて楽しい。そして、楽しい中にも鈴木さんの持っている広範な知識のおすそわけがちゃんとあるのがありがたい(たとえば「ローリング・ウェーブ計画法」の話とか)。
ということで、Vol.10は、『ソフトウェア・テスト PRESS』のなかでもベスト5に入るんじゃないかなーと思いました。