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アリアドネの弾丸 みんなのレビュー

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みんなのレビュー315件

みんなの評価3.8

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紙の本

海堂が言い続けている日本の死因不明社会ぶりが、他の作家の作品でも指摘されるようになってきました。ようやく、努力が実り始めた、といっていいかもしれません。そして、密室殺人? 読むっきゃないかな・・・

2011/06/22 19:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

相変わらず快調に著作数を増やしている海堂の新作は(といっても、既に、この後にも作品が出ているし、私も読み終えているので、厳密な新作とは言えませんが)、ミステリ臭の強い作品です。相変わらず、といえば、やはり宝島社の本だからなのか、安っぽい色のカバーで、装幀についての記載はありません。当然、掲載されている東城大学医学部付属病院見取り図作製についても記述もありません。

全体は、二部構成で、全34章に序章と終章から成り立っています。HPの内容紹介は
           *
『このミス』大賞シリーズ
“バチスタ”シリーズ累計850万部突破!
あの田口・白鳥コンビ待望の最新刊!

病院内で起きた射殺事件。犯人は高階病院長!?
仕掛けられた完全無比のトリック!
タイムリミットは72時間。2人は東城大学病院を救えるのか?

シリーズ累計850万部突破の、国民的メディカル・エンターテインメント“田口&白鳥”シリーズ。前作から約2年の歳月を経て、待望の最新刊がいよいよ登場です!平穏な東城大学付属病院で一発の銃声が響くとき、「バチスタ・スキャンダル」を超える、未曾有の危機がやってくる――。心とは裏腹に、順調に出世街道を進んで行く田口公平医師と、厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔が、完璧に仕組まれた偽装殺人のアリバイトリックに挑む!真犯人との、論理と論理の激しい対決が見物です。
           *
となっています。ミステリ色は強くても、独自性があるわけではないので、トリックのイメージは出来てしまいます。むしろ、ここで読むべきは、海堂が自分の著書で繰り返し述べる日本が死因不明社会であること、それを解消する役割を果たすのがエーアイであること、ただその帰属をめぐっては、放射線科、法医学科、あるいは警察などが国民そっちのけで、争っているということでしょう。

今までの小説の中でも、それは言われていた気がしますが、科学ジャーナリスト賞受賞作『死因不明社会』や、最新作に近い『ゴーゴーAi―アカデミズム闘争4000日』をあわせて読むと、日本の医学界や司法の世界が、国民の利益や犯罪の撲滅ではなく、己の利益や面子だけを重視し、マスコミを操作し、あらぬ方向に我々を引っ張っていこうとしていることがよく分かります。

小説だけを読んでいると、Aiの世界を取り巻くゴタゴタや陰謀も、作り物めいて、物語の中だけのこと、として受け止めてしまいますが、例えば芝田哲孝は『サイコパス』で、日本が死因を確認するための解剖を殆どしないこと、そうして処理された死体は結局、死因不明ではなく無理矢理心不全などの死因を与えられ、犯罪の可能性があっても当然、犯罪とは切り離され、数少ない解剖されたもので犯罪と結び付けられたものが事件にカウントされること、そうして数を減らされた事件だけを解決することで日本の警察の高い検挙率が維持されている、書いています。

こうした情報を総合すれば、ここに描かれるAiをめぐる動きが殆ど現実であるだろうことが理解できると思います。あえて、海堂が『アリアドネの弾丸』に続く形で『ゴーゴーAi』を出した理由は、偶々そうなったのではなく、深い意図があったのではないか、そう思いたくなります。小説の内容にはこれ以上触れませんが、目次と主な登場人物について書いておきます。

目次

第一部 沈黙する死体
 序章 人間が死ぬということ
 1章 ショスタコーヴィチはもう歌わない
 2章 華麗なる災難
 3章 モニタ会議は踊る
 4章 廊下トンビの昇天
 5章 がんがんトンネル魔人の忠告
 6章 桜宮岬の邂逅
 7章 北からの使者
 8章 闇に潜む眼
 9章 異業種顔合わせ
 …ほか

第二部 饒舌な弾丸
 19章 潜入
 20章 暴発
 21章 緊急リスクマネジメント委員会
 22章 肩すかし
 23章 報道抑制
 24章 開かずの扉
 25章 論理打撃戦
 26章 国際緊急宅配便
 27章 停滞
 28章 真夜中の女神
 …ほか

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