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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
トルコのワン湖という湖で目撃されたジャナワールという未確認生物についての取材と調査の記録。ジャナワール問題だけでなく、一般の未確認生物問題についても示唆があると思う。また未確認生物だけでなく、現地の文化なども知ることができる。
最初は半信半疑だった高野さんが、自ら目撃してから、立場が変わっていく様子も面白い。
紙の本
うわぁ、これは!
2013/09/11 02:29
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投稿者:ひるね - この投稿者のレビュー一覧を見る
UMA(未確認動物)ものの本の中でも、高野さんの著作は「世界のシワ」みたいな地域のそのまたシワのような聞いたこともない「幻の」動物を追いかけることとか、結果ではなくドラマ性のある過程の中に抱腹絶倒させてくれることとか、そんな部分に共感してきたんですが、この「怪獣記」はその意味ではかなり異色作です。
ジャナワールという、UMAファンでもない僕でも聞いたことのある幻獣をトルコのワン湖まで探しに出かけ、おしまいに彼ら一行は……(結末は伏せておきます)。
とはいえ、いつもの高野節で、あっという間に彼の世界に飲み込まれ、手に汗を握ったり、(家族に怪しまれながら)腹を抱えて笑ったり、人々や風景の描写にときめきながら、彼と一緒に旅立つことができるのは、他の著作と同じです。
いや、UMAものでは最も熱くなれるかも。
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今日買って読み終ってしまった。
案に相違して本人が目撃したのにもかかわらずうやむや感が残留したまま。そういったものかもしれないけどね。
高野さんの本の主役は土地の人々である事を再確認。
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UMAについて証言するトルコ人がどいつもこいつもインチキなのに爆笑。コミカルな感じで終わるかと思ったら、最後に意外な展開あり。楽しく読めました。
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オモシロかった!
やってることはいつもの通り阿呆じゃないかと言う事(ごめんなさい)だけど、今回は見つかっただと!?
ある種、見つかるわけないし、、とコチラも安心して読んでいたのにw
出来事に対しての評価というかツッコミが最高。
なんだこれは?というコトに対しての意見がほんとにオモシロい。
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せっかく怪獣を探しに行ったのに、いざ見つけてみるとどうしていいのかわからない状態になるというのが面白かった。怪獣を社会学的に分析するのは、作者のいつもの手法。ただ本当に見つけてしまうとなかなかその怪獣も料理がしにくいのはよくわかった。昔からワン猫を一度見に行きたいと言っていたのだが、この本を読んでその思いが強くなった。それで★が一つ増えている。
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タイトルだけ見ると普通の未確認生物探検ものっぽいが、中身はとにかくてんこもり。謎の巨大生物ジャナワールを追ってトルコのワン湖に向かうが、その先にはUMA界の不思議な縁とか、しっちゃかめっちゃかなトルコ情勢とか、やたら怪しいアラブ人とか、不思議生物ジャナワールがどうでもよくなるような面白さ。
そして最後の数ページの静かな驚き。
笑いつつも、クルド人問題やイスラム原理主義が新聞や教科書の中じゃない現実とはこういうものかと考え込んだりもした。
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トルコの湖にいると噂の未知の生物を探す…なんて
「誰もやらないこと」に真剣になることの面白さが、
バランス感覚の良い文から生き生きと伝わって来る。
泣き笑い怒り驚いた濃密なたったの10日間の記録。
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今度の高野くんはすごいぞ!ついにやった!でも周りの反応は何!ちょっとひどくない?高野くんも早いとこ続編お願い!それより調査に行って!
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ネッシーみたいな未確認の謎の生物をさがしにいく話。
冒険というより、地道でまじめな取材といった感じが続くのだけれど、淡々とした感じがよかった。謎の生物らしきものを目撃したのに、興奮するよりむしろ困惑したり、仲間割れしそうになったりするところとか。なんか高野さんっぽいなーというか。こういうところがわたしは好きだ。でも、子供用のビニールのボートみたいので手でちゃぷちゃぷ漕いで湖をいくところとか、わくわくする感じが伝わってきた。
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こんな人生も楽しそうだなーと思わせる冒険記。
しかも、こういうエキセントリックな生き方を選ぶ人にありがちな、エキセントリックな行動様式や思考回路があるわけではなく、ただただ淡々と冒険をこなしていく。そして何かを発見する。
読後感も極めて爽やか。
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トルコのクルド人地区にあるワン湖に未確認生物を探しに行く話。見間違いやウソのあって結局正体はわからない。ガス説が一番説得力があった。
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UMA(未確認動物)探索を語るのは難しい。その歴史と分類を小辞典風に纏めたものならJバルロワの『幻の動物たち』等の秀作がある。フィクションなら作家の想像力次第では如何なる世界でも紡ぎ出せる。但、自らが関わった探査行を描く場合、発見できなかったという事実が先にあるのが普通である。万が一発見されていたら当然大ニュースになっている筈。発見のない探検を如何に描くか?『幻獣ムベンベを追え』は眩いばかりの青春群像だった。『怪魚ウモッカ~』ではカフカの城的不条理な手法を使った。本作では?何と筆者は未知と遭遇してしまう!
『さていよいよ出発だ。勝負だ。本年四十歳の私は、Tシャツにビニール袋をまきつけ、下は短パンに裸足、右にパドル代わりの板切れ、左にカメを抱えて、水辺に浮かべた幼児用ボートに乗り込んだ。』φ(.. ) ジャナワ―ルの潜み住むというワン湖へと漕ぎ出す筆者。これぞ男のロマンかな?(2013年04月01日)
”~記”のつく題名でざっと思い付くのは、古くは「方丈記」、海の向こうでは我が偏愛の「さすらいの記」(ヘルマン・ヘッセ)、近くは直木賞作家・葉室麟氏の「秋月記」及び「蜩ノ記」。このラインナップに並べるとひときわ異彩を放つ高野秀行氏の「怪獣記」。いやあ、実にシュールで良い。^^;2013年03月28日
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今回の旅はトルコ最深部、もうイランとの国境に近いクルディスタンの地にあるワン湖。パックツアーは当然、個人旅行者でもめったに行かない所だ。もっとも、著者の高野氏は、この前年に家族旅行で行ったというのだから、根っからの辺境好きだ。それにしても、早稲田探検部時代にはコンゴの奥地にムベンベを追い、今また、いい年をして(不惑にもなって)ジャナワールの正体を求めてワン湖へ。なんとも破天荒な人生。幼児用のビニールボートで湖に漕ぎだすところなどは、もう抱腹絶倒。そして、ジャナワールは今もUMA(未確認不思議生物)なのだ。
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トルコ東部の湖に生息している(と言われている)、謎の巨大生物「ジャナワール」を捜索するノンフィクション作品。
舞台こそ海外なのだが高野作品にしてはスケールが小さいというか、移動らしい移動といえば湖の周りを一周しただけ。やっていることも関係者や住民への聞き取り調査ばかりで、若干の物足りなささえ感じてしまった。でもまさか最終章であんな展開が待っているとは…
やはり高野氏には騒動とか一悶着を引き寄せる、強力な何かを持っているのだと思う。おそらく彼じゃなければ、ここまでドラマチックな展開にはならなかったハズだ。いつもながら(こんなチープなテーマでも)一気に読ませる文章力はさすがである。