投稿元:
レビューを見る
面接で勝つためのとっておきの一冊を紹介してしまいます。
ご紹介するのは、社会心理学の専門家であり、累計70万部のベスト
セラー『心理戦で絶対に負けない本』の著者、伊東明氏による新刊。
※参考:『心理戦で絶対に負けない本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757217277/businessbookm-22/ref=nosim
企業研修のプロフェッショナルとして、毎年、新入社員研修を行い、
採用担当に面接のやり方を教えているという著者が、ライバルに差
をつけるための自己PRノウハウを、惜しみなく書いています。
土井も自社の採用活動を通じて、数多くの勘違い自己PRを見てき
ましたが、本書ではそのほぼすべてを網羅して、ダメ出し。
「即戦力」を意識するあまり自滅する就活生に、好感を持たれる意
外な自己PR法を説いています。
さすが心理学を専門とする著者だけに、ノウハウと返答例は秀逸。
土井が面接官でも、こんなことを言う学生なら通してしまうと思います。
就職氷河期、と言われながらも、実際に本を読んで勉強している学
生さんはまだまだ少数派。
一気に差をつけ、大量内定を獲得するために、ぜひ読んでおきたい
一冊です。
今、企業側は、使えない人材を採用してまで無理に200人にしなくて
いい、募集人員割れでも構わない──というスタンスになってきて
います
入社を志望してくる学生の8割は、“お話にならない人”
とあるマスコミ系最大手の一つである超有名企業の人事担当者は、
「イスにまっすぐ座れるだけで、残りの2割になれる」と教えてく
れました
敬語が当たり前に普通に正しく使える人など、10人に1人しかいない
大半の企業では、「○○職として雇う」というよりは、「人として」
「若者として」「新入社員として」相応しい人かどうかを重視する
1つの質問に対する1つの答えだけで、合否を決めることはない
◆ダメな志望動機の例
「広告の仕事を通して、有名な方たちにお会いし、自分を磨きたいです」
「御社でなら、○○についてより深く学べそうだからです」
企業が新入社員に求める「即戦力」とは、簡単に言えば、ビジネス
マナーや礼儀が身に付いていること。わかりやすく言うと、お客さ
んの前に出しても恥ずかしくない人──それが「即戦力」なのです
今どきは逆に、「私は礼儀やマナーだけは、しっかりしつけられて
きているので、お客様の前に出ても恥ずかしくない自分でいられる
ことには自信があります」と言ったほうが、ものすごいアピールに
なるはずです
広告代理店の採用試験では、最近はよく、「私はブログの女王です」
みたいな人が出没するそうです。しかし、企業からすれば、ブログ
で1日1万ビューとっていようが、だから何なんだという話
面接官に与える印象=コンピタンス+ライカビリ��ィ
話が具体的に伝わってこないと、人は信憑性を感じられない
「統計情報」は、理性を満足させます。一方、「具体的事例」は、
感情を満足させる
その経験が会社に入ってからの自分とどうつながるかを付け加える
しぐさで最もNGなのは、自己接触
人気企業を目指す人のためのハイレベル面接術―面接官の心の裏を知り尽くした心理学者が書いた!「100人中の1人」になる極意
自己PRはどんな人材が求められているかを常に想定して行う
「この話はウケるはずだ。なぜなら、オレがおもしろいと思うから」
「この実績は評価されるはず。なぜなら、もし友達がこの実績を持っていたら、私だって相手を『すごい人だ』と思うだろうから」
この独りよがりな考え方には、本当に考えるべき視点がごっそり抜け落ちています。
その話を聞く相手が、社会人だったら? 40代のおじさんだったら? 50代後半の役員レべルの人だったら? 彼らは興味を持って聞いてくれるでしようか?
■2.面接官に与える印象=コンピタンス+ライカピリティ
コンピタンスの軸は、簡単に言えば「この人しっかりしてそう」と感じるレぺルを表わします。面接官が「この学生はすごくしっかりしてるな」という印象を受けたとき、その人はコンピタンスの高い人と認識されています。(中略)
一方、ライカビリティの軸は、「この人はすごく感じがいいな」と感じるレべルを表わします。"かわいらしさ"や"人なつっこさ"を感じるということです。
■3.志望する会社や業種に合わせて、コンピタンスとライカビリティをコントロールする
例えば、眼鏡をかけると、それだけでコンピタンスが上がります。(中略)
また女性であれば、さすがに採用面接に茶髪で行く人はいないでしょうが、髪の色を明るくしている人はたくさんいますよね。髪を明るくすると、ライカビリティは上がるのですが、同時にコンピタンスは下がります。コンピタンスを上げたいのなら、黒い髪のほうがいいのです。(中略)
一方、男性はというと、前髪を下ろすとライカビリティが上がります。逆に短く刈り上げれば、コンピタンスがアップ。
それから、ネクタイの色にもポイントがあります。柔らかいピンク色のネクタイを締めれば、ライカビリテイは上がり、濃い紺色のストライプのネクタイなら、コンピタンスが上がるのです。
これらを踏まえれば、自己アピールの戦略を練ることができます。
■4.面接で勝ち残るコミュニケーションスキル=バーバル+ノンバーバル
面接では、面接官の「理性」と「感情」の両方を揺さぶることが重要です。
「バーバル」とは、基本的に「理性」を満たす方法であり、「ノンバーバル」とは、感情を満たす方法です。もっと言うと、人間の本能的な部分に訴えかけるのがノンバーバルで、人間の脳の高等な部分――詳しく言えば、情報などを司る大脳新皮質の部分に訴えかけるのがバーバルです。
理想的なのは、もちろん理性も感情も両方が満たされること。つまり、バーバルもノンバーバルも完壁な人は、最強です。こういう人なら、人気��業から内定をもらうのも、決して難しいことではありません。
■5.話を具体的にするには、詳細まで語る
ライダー大学の学者ヒースの研究では、詳細を語ることによって、話の信憑性はもちろんのこと、それを語っている人も「正直な人物である」という評価が高まっていくことがわかったそうです。
なぜかというと、抽象的な言葉を使えば、いくらでも嘘がつけるからです。「私は明るい性格です」といくら言っても、本当かどうかわかりません。
けれど、具体的に語るためには、真実でないといけない。よほどの嘘の天才でない限りは、経験もしていないことを詳細に語るのはとても難しいのです。だから、話が具体的であればあるほど、正直さ、誠実さを相手に印象づけることができます。
■6.説得カアップ=「統計情報」十「具体的事例」
「統計情報」は、理性を満足させます。一方、「具体的事例」は、感情を満足させるものです。この両輪が、2つひと組になってくるくる回ることで説得力が増すのです。
その理由は、本章の冒頭で行った「バーバル×ノンバーバル」の説明と共通しています。統計情報だけだと、頭ではわかるけど心に迫るものがなく、逆に具体的事例だけだと、客観性が希薄なため、疑り深い人だと「それはあなただけでは?」「例外もあるでしよう?」などと勘繰って、説得されにくくなります。
だから、「統計情報」と「具体的事例」は、必す2つで1セット扱いにしてください。
■7.「過去」「現在」「未来」のタイムラインを意識して話をする
覚えておいてほしいのは、面接官が次のような視点で学生を見ているということ。
今日の面接に至るまでに、どんな人生経験をしてきたのか。その経験から、この人は何を学んだのか。学んだことを、心と体に定着させて、自分のものにできているのか。それを、この会社の仕事に生かせるのか。
■8.面接でよい印象を与える「微笑み方」
方法はいろいろとありますが、一番簡単なのは、しゃべり始めや、話の中に登場するキーワードを言う瞬間に、目をいつもより10パーセントくらい大きく見開く方法。それだけで少し微笑んでいるように見えます。(中略)
特に重要なのは、面接官が質問を終えて、自分か答え始めるその瞬間。その瞬間に目を軽く見開くと、「よくぞ聞いてくれました」という気持ちが面接官に伝わります。面接官も人間ですから、質問したとき相手に嫌な顔をされたら、すごくショックを受けるのです。だからこそ、特に厳しい質問のときなど、喜んで受け入れてもらえるとほっとします。
【感想】
◆私はリアル書店で本を手にすると、著者経歴や目次とともに「はじめに」や「おわりに」をチェックするのですが、本書はその「はじめに」を読んで購入を決意しました。
と言うのも、本書は人気企業への就職を目指す人のための「ハイレベル」な就活本であり、著者の伊東先生は、自分自身がそれを語るにふさわしい理由を3つ挙げてらっしゃったから。
まず、伊東先生は「企業研修のプロフェッショナル」であるため、毎年新人研修で数百人の合格者を見ており、さらには「数百社の企業とお付き合��がある」のだそう。
しかも、「採用で面接官をする人たちに、面接のやり方を教えている」のですから、本書に書かれているテクニックは「インサイダー情報」のようなものです。
◆そして、本書では上記ポイントのように「ノンバーバル」のお話が出てきますが、伊東先生は「心理学のプロフェッショナル」でもあります。
面接官は意識していなくても、○×の判断は「心理学的な要素」に左右されているのは明らかですし、伊東先生は単なる経験ではなく、「実験統計データ」に基づいて本書を執筆されているとのこと。
私は、そもそも伊東先生は心理学畑の方だと思ってましたし、当ブログではこの本を多くの方にお買い上げ頂きました。
さらに伊東先生は「人事・採用の裏事情に精通している」ので、本書に書かれていることは「すべて人事の方に検証済み」なのだとか。
落ちても「なぜ落ちたか」は普通教えてもらえませんが、本書に収録されているNG例は、裏取りがされてるわけですね。
◆問題は、「レベル的に就活生にはちょっと高度すぎるのではないか」、ということで、普通の面接本に書かれている「お辞儀のしかた」等の内容は一切ありません。
ですから、もしこのエントリーをお読みになった就活生の方は、いきなり本書を読んだりせずに、まずは基本的な部分を別の本で押さえておいて下さい。
ただ逆に、第二新卒の方や、これから転職されようとする方なら、自分が既に社会人であることを踏まえた上で本書を活用するにはピッタリではないか、と。
実際、伊東先生は、企業研修で本書と同じスキルを社会人に教えてらっしゃるそう。
確かに私も「バーバルの7つのスキル」とか「ノンバーバルの7つのスキル」なんて知りませんでしたし、これらは就活面接以外にも活用できるものだと思います。
◆今にして思えば、私は新卒時にはかなり「ノンバーバル」にウエイトをかけて勝負するタイプで、話の論理性などまるでありませんでした。
実際、某メーカーの最終面接では、役員を前に「その会社と勘違いして他社のことを持ち上げた」のに、内定が出たことも。
あのときニコニコして私の顔を見ていた役員さんは「こっちの話なんぞ聞いてなかった」と思われw
もっとも、あの頃の私に本書に書かれているような「バーバルのスキル」さえあれば、意中の企業に就職できたのかもしれませんがw
ハイレベルな面接技術を身につけたいならオススメ!
投稿元:
レビューを見る
100人に1人の人材、ひと握りの人材になるためには、どうすればいいのか? そんな悩みを抱えている人にとって、助けとなる一冊でした。 ※これ、個人的にはかなりオススメです!
投稿元:
レビューを見る
著者は就活生/面接官/新入社員/役員までを指導する講師であり心理学者でもある。あらゆる立場の社会人を知っているからこそ書ける面接の心理テクニック。
投稿元:
レビューを見る
伊藤さんの本は何冊か読んでいましたが、それを就活に応用しようと言ったところ。
具体性メーターを意識しながら話すというのはおもしろい。
就職活動においても割と役に立ったかな。
以下、備忘録
◆意識レベルさえ高めておけば、志望者の「10分の1」に入れます。
◆事前に「準備」と「リハーサル」さえしておくだけで、75%も心配事をカットできる
◆会社と自分がwin-winの関係になるにはどうすればいいのかを考える
◆新しい事に興味をひかれ、チャレンジ精神がかきたてられて、たとえ困難なことでもそこに到達するのを楽しまずにいられません
◆自分のよさを一方的におしつけても面接官には届かない。自分のよさをきちんとアピールできれば、きっと受かるはずだと思い込んでいる。面接官が、企業が、どんな人材を求めているのかを常に想定して、自己PRをしなければなりません。
◆自分の欲望を満たすだけ、自分の利益しか考えていない志望動機が多い
◆企業側の求める人物像を、自分の経験に当てはめてアピールする。企業側が懸念している材料について、「自分は大丈夫だ」とアピールする。これが本当の自己PRというもの。
◆ビジネスマナーや礼儀が身についていること。分かりやすく言うと。お客さんの前に出しても恥ずかしくない人、それが「即戦力」なのです
◆最終的には「その人を自分の部下にしたいかどうか」
◆面接官に与える印象=コンピタンス+ライカピリティ
◆人として自分がどういう印象を与えているのかを客観的に見てみて下さい。
◆同じ経験を伝えるのであっても、その伝え方ひとつで、説得力やアピール力は劇的に変わります。
◆話が具体的に伝わってこないと、人は信ぴょう性を感じられない
◆具体性メーターを頭にインプットせよ
◆「統計情報」は理性を満足させます。「具体的事例」は感情を満足させるものです。2つで1セット扱いにすることで説得力が増す。
◆「あるとき」という言葉を使うのはやめなさい
◆ホールパート法。全体を見せてから、部分の説明をすること
◆プレップ法「結論+理由+具体例+締めの言葉=納得感のある話」
◆「その会社ならでは」の部分と、自分の経験とを結び付けてみましょう。
◆タイムラインを意識して話す。過去完了を加えるとなおよい
◆「今日の面接に至るまでに、どんな人生経験をしてきたのか。その経験から、この人は何を学んだのか。学んだことを、心と体に定着させて、自分のものにできているのか。それをこの会社の仕事に生かせるのか。」
◆センテンスの長さを意識する。話し言葉は短ければ短いほどいい
◆必ず時間を計りながら、しゃべる練習をして下さい。
◆究極の質問「なぜ、私が、今、あなたを雇わなければいけないのか?」
◆しゃべり始めや、話の中に登場するキーワードを言う瞬間に、目をいつもより10%くらい大きく見開く。特に重要なのは、面接官が質問を終えて、自分が答え始めるその瞬間。その瞬間��目を軽く見開くと「よくぞ聞いてくれました」という気持ちが面接官に伝わります。
◆真剣さを印象付けるアイコンタクト
答える瞬間に目をそらさない。
◆動作を大きく堂々と、ゆっくり動くこと。ただ、立ちあがったり座ったりするときは、シャープな動きでサッと行動して下さい。
◆口をいつもより大きく動かすこと
◆器の大きい、自信のある人は、深い呼吸でゆっくり落ち着いて話します。
◆「御社で働くにあたって大事な事を、一つでも教えて頂けないでしょうか」
投稿元:
レビューを見る
就活の心構えや面接に当たっての注意事項について書かれた本。
私は就活を「くだらないもの」と考えていたが、「就活に臨むにあたって意識レベルを高めろ」という著者の意見に背中を押され、思い切って就活にリソースを投入できるようになった。
投稿元:
レビューを見る
学べたこと
ノンバーバル(感情に訴える)のテクニック
オープンフェイス クローズドフェイス アイコンタクト しぐさ バーバル(理性に訴える)のテクニック
抽象的→具体的に 統計情報と具体的事例 ホールパート法 プレップ法 過去現在未来のタイムライン センテンスは短めに
コンピタンスとライカビリティの意識
就活で必要なコミュニケーション力を高める方法が紹介されており、何冊か既に面接本を読んだ私にも得るものが多かった。面接用の本ではあるが、社会人生活でも使える技術も学べたので読んで損はないと思った。
投稿元:
レビューを見る
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB03530362
投稿元:
レビューを見る
真新しいことはなかった。
就活本読むのは初めてやったけど、セミナーで聞いた話のほうがよっぽど参考になるね。
投稿元:
レビューを見る
コンピタンス×ライカビリティ
具体と抽象
統計情報と具体的事例
ホールパート法
プレップ法
過去完了,過去,現在,未来
センテンスを短く
オープンフェイス,ニュートラルフェイス,クローズドフェイス
アイコンタクト
しぐさ・所作
声・呼吸