紙の本
子供が「可愛い」とは限らない
2015/08/31 21:53
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投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語はやはり「王子」という登場人物が非常に印象的なキャラクターである。
「王子」は色々と知ったような気になっているが、誰もが「子供は可愛い」と思うとは限らず、いつの日か「子供ではなくなる」ということも・・・
これは、結構子供時代に陥った人が多いのかもしれない。
紙の本
東北新幹線に殺し屋がいっぱい!
2011/01/17 17:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京発盛岡行きの東北新幹線「はやて」に乗り合わせる
殺し屋稼業の男たちのトレインノベル。
ちょっと不可解な設定から物語は始まります。
アル中で元殺し屋の木村雄一は、意識不明の5歳の息子を
中学生の「王子」に完全に掌握され、盛岡まで行く羽目に。
その「王子」は優等生然とした見た目としゃべり方と演技力で
周囲の人間を騙し、コントロールするのが楽しくて仕方ありません。
「蜜柑」と「檸檬」の殺し屋コンビは
業界のボス(?)峰岸の誘拐されたぼんぼんを助け出し
身代金を取り返して、そのトランクを
峰岸まで届けることを請け負ったものの、トランクは盗まれ
ぼんぼんはあっけなく新幹線の中で殺されてしまいます。
不運の女神に愛されている殺し屋の七尾は
あるトランクを盗んで上野駅で降りるはずが
因縁のある同業者「狼」と鉢合わせ、降りることもできず、
さらには「狼」を殺してしまいます。
いつものようにパズルのように
人間関係や物や言葉が行き交うスラップスティックに
安心して素直に乗っかって、楽しみました。
どこまでも、なにもかもうまくいかない成り行きに
一人、王子だけは余裕綽々。
憎たらしいまでの支配者ぶりです。
こんなに殺し屋が登場して
どうなってしまうのだろうとワクワクします。
途中から思わぬ伏兵が現れるのですが
それがカッコイイ。
いろいろな伏線が張り巡らされていて
頭の体操になる小説でした。
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「最近の伊坂は微妙」って思ってる人はまず読むべき一冊。
グラスホッパーの続編という扱いで、相変わらずキャラクターの立った、くさすぎる殺し屋が登場して、嬉しくてにやけてしまった。伊坂作品の中によく登場する「是」の定義のようなものも語られている。
ひさびさに満足いく内容だから、レビューを書くのを臆しているうちに時が立ち、結果こんな陳腐なレビューになってしまった、までさせた小説。
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2010.10.08読了
話の絡み合い、ワクワク感なんかは、伊坂さんらしく楽しかったです。
ただ、人が死に過ぎかなぁ。
それこそ人が死ぬ重みがないままバタバタと。
まああえてそう描いてらっしゃるのかもだし、殺し屋たちが主役だからそれを言っちゃおしまいかもですが、サイコー!と言い切れないかなぁ。
鈴木の人を殺しちゃいけない論が興味深かったです。
でも檸檬のがより伊坂ワールドの住人らしいなと(笑)
グラスホッパー再読するかな。
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<内容>酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は、北を目指し疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
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本の内容
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み—物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。
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・王子こわい
・こういう人間って確実にいると思うんだけど見たことなくてそれはいないわけじゃなくて運がいいだけなのか
・権力の座についてる人がこうだったら怖いよなあ
・いややっぱりいないか小さな括りだからこそだもんなあ
・関わる人数が増えれば増えるほど難しいしなあ
・読んでる間ずっと苦痛だったけど最後まで読んで良かった
・というか途中で読むのやめる方が苦痛だったからだけど
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木村、王子、果物、天道虫、槿という、五つの視点(主に、物語の主な舞台である新幹線に乗った、槿以外の四つの視点だが)による群像劇。
様々な、小さい伏線が積み重なって展開して行くのは群像劇の特徴だが、時々入ってくるブラフの伏線に騙されると、先の展開を見事に見誤る。
檸檬と蜜柑については、完璧に騙された。思わず、「そう持ってくるのか!」と笑ってしまった。
キャラクターは、天道虫と王子がお気に入り。
天道虫の不幸と王子の幸運。二人の『運』の直接対決は見物だ。
ちなみに、槿を始めとした、この話の過去に起きた事件を描いた「グラスホッパー」に出ていた人物が、何人か登場する。
読んでいなくても大丈夫だとは思うが、読んでいたほうが楽しめるとは思う。
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KL 2010.11.2-2010.11.6
グラスホッパーの続編。
グラスホッパーをほとんど忘れかけていて、その内容に
触れられると苛々する。
結末にやや不満。〇〇と〇〇の最後が不満。
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酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は、北を目指し疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
《2010年10月4日 読了》
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いろんな殺し屋さんたちが同じ新幹線に乗っていて、それぞれの仕事が絡み合って物騒な物語が生まれていく。
とにかく人がたくさん殺されます。新幹線の個室トイレに入るのが怖くなりそうなくらい(笑)
登場人物はみんな個性的。王子様にはかなり嫌悪感がした。よっぽど普通の殺し屋の人たちのほうが親しみやすい!?檸檬も蜜柑も七尾もいい味出してる。とくに檸檬のトーマス話は目新しくて面白かった。
独特のテンポのいい会話は楽しかった。
木村老夫婦がカッコいい☆
グラスホッパーの内容をしっかり覚えてるともっと楽しめたかも
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グラスホッパーの仕事屋の一部が再登場、その後日譚的なストーリーではあるが、前作を読んでいなくても物語の進行には大きくは関係はない。列車という閉鎖空間での犯罪劇ではあるが、密室物の要素は、まったく関係なし。王子のその後の扱いは天道虫ならずとも気になるということと、王子はある意味、悪の経典の蓮見の姿に重なり、この王子という登場人物が物語を引っ張る。最後の方で説明されるマリアビートルの意味と該当する登場人物と物語の関係は少々、分かりにくいどころか分からないが、ミカンとレモンが最後に不死身という落ちはよい。それにしれも、よほどトーマスの話を勉強したのだなというぐらいで、まったく知らない自分もトーマスの登場人物が少々分かるようになるぐらいで、こういう細かいところと、わけのわからない登場人物の造形は本当に巧い。
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伊坂氏久々の長編でした。
グラスホッパーを読み直してから、読むことをお勧めします。
裏の世界の皆さんが、新幹線の中で繰り広げられる事件、また事件。
伊坂らしさ満載ですが
最後の急展開はちょっと無理があるかなぁー。
でも、久しぶりに読むと、やっぱ最高に面白いです!!
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『グラスホッパー』の続きで、殺し屋の話。
どんどん人が死んでいく。
殺し屋の蜜柑と檸檬が好き。
鈴木さんが生きていてよかった。
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前半だれてしまったが、後半のスピード感はやばかった。これぞ伊坂幸太郎!!さすがに映画化は無理かな…面白いけど、ゴールデンスランバーのような派手さが無いわ。